テラーノベル
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居たぞ!ここだ!
廃墟の中で響く軍兵の声
絶望に陥った自分
ドタドタと軍の足音が来る
頭らしき軍の上の人なんて見かけなかった
この軍兵は独断で自分を探したと見受けられる。
捕まった私は何度も暴行を与えられた
火傷跡の上からさらに地が滲み出るくらいの傷や痣が増えた。
その上軍の兵器として奴隷の印を掘られた
焼印だった
ただでさえ爆弾で火傷を負いながらも手足の原型を保ったまま逃げてきたのに。
この焼印を押された瞬間が人生で1番
身体的に苦痛だった
焼かれた箇所は背中だった
誰にも見られない所だから良かったなどと
脳の隅っこでどこか思っていた
しかし痣や傷跡、火傷の上から焼印を掘られるなど
一般の人が見たらトラウマレベルで吐くだろう
兵士達は嘲笑いながらこんな幼子を痛めつけてた
この時の自分の歳13だった本来なら中学に入る頃だろう
暖かい家で母親の出来たてのシチューを食べながら父親と母親と共に暮らしたかった
平凡な生活を自分は望んでいた
しかし現実は今実験室の中で拘束されながら麻酔を打たれたところだ
この後、自分はどんな惨めな姿になるのだろうか
目覚めた自分は今牢獄の中だ
麻酔をうってくれただけでもありがたいと今感じた
両腕に鎖。足にも鎖月流れていた
しかし足は1本だけだった
片方切り落とされた
逃げないためだろう
他にも変化はあるかなと自分の体を見た
どこにも変化がないじゃないか!
「と思っているのか?」
兵士の声だ
「可哀想にwお前の心臓付近にチップを埋め込んでおいた」
何となく予想してたセリフだ
「で?爆発でもするのか?」
と答えてみた
「いやぁ?残念ながら違う」
兵士は狡猾な口調で答えた
「そのチップはGPSと何時でも電流が流れるようにされてる」
爆発の方がまだマシだった
この地獄はどれくらい続くのだろうか
牢獄の中で微かにさしはいってる光を眺めながら
自分はそっちには行けないなぁ
なんて思ってる
もう考えることすら辛くなる
涙なんてものはとっくに亡くなってる
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