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本編スタート
俺は城を飛び出したが、どうすればいいのだろうか。
ゴソゴソ
ん?なにか動いたように見えた。探してみよう。
「え?」
物音の中には見知らぬ男の子がいた。服がボロボロだった。俺は声をかけた
「大丈夫?」
そうすると男の子が
「お腹空いた」
そういった。なので俺は城から持ってきたパンを渡した。その後にお話をした。彼の名は”あっと”というらしい。あっとの家庭は貧乏であり、先日、両親を無くしたのこと。大家に家を追い出されずっと食べ物を探し求めていたという。
「これからどうするの?」
「飢え死ぬまではご飯を求めてさがす」
「君は死ぬ事が怖くないの?」
「うん」
「そっか 」
人間って死ぬ事を恐れる生き物だと思っていたが違うんだな、
「俺と一緒に冒険しない?」
「え?」
「俺は今冒険家として生きているんだ」
「いいの?」
「うん!ちょうど相棒が欲しいと思ってたんだ」
「じゃあ、俺が相棒ってこと?」
「そうだよ」
冒険を誘うとあっとの目はキラキラしていた。やっぱり死ぬのがこわいのかな
「これからどこ行くの?」
そういえば考えてなかったな。まず、そもそも世界を良くするためにはどうすればいいんだろう?
考えているとあることを思い出した。
“世界樹”
天界に居た時に読んだことがある。人間界には世界樹がある。世界樹は天と地を支えるためにある。天と地を支えるためにあるのならば願いが叶うと人間達は思い、世界樹を探す冒険家達が沢山いるらしい。ならば世界樹を探そう。
「世界樹を探しに行こう」
「世界樹?」
「簡単に言うと天と地を支える大木だよ」
「わかった」
そして俺たちは世界樹を探す旅をすることになった。