テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
菊池風磨 × 大森元貴
恋人同士
🔞
気づけば、俺は風磨くんの前に立たされていた。
部屋の隅、少し曇った大きな姿見の前。 背後から抱きすくめられた身体が熱を帯びて震えているのが、自分でもわかる。
「…や、やだ、風磨くん…鏡の前なんか…っ」
小さく 首を振ると、耳元でふっと笑われた。
「なんで?可愛い顔してんじゃん。ほら、ちゃんと見てろよ」
低く甘い声なのに、どこか冷たくも感じる 響き。
腰を支える腕に力を込められて、抵抗もできずに鏡の正面から見つめる形になる。
そこに映っているのは、赤く火照った頬と潤んだ瞳の自分_そして、背中から抱き寄せている風磨くんの色っぽい横顔。
風磨くんは片方の手で俺の顎を軽く掴むと、唇を耳たぶに落としてきた。
「こんな顔、他の誰にも見せんなよ?」
囁きながら舌先で耳をなぞられると、甘い痺れが背筋を伝って、膝から力が抜けそうになる。
「ふ……ぅ、ん…や、ぁ……っ」
くぐもった声を出した瞬間、後ろから回されたもう片方の手が、服の下へ潜り込んでくる。
腹筋のあたりをなぞる指先が熱を描くたびに、腰が勝手に逃げるように動いてしまう。
「ダメだろ? ちゃんと鏡見てろって言ったよな?」
囁きというにはあまりに鋭い声音に、びくっと肩が跳ねる。
そのまま俺の指先まで奪うように手を重ねられ、ゆっくりと下へ導かれていく。
「ここ、触ってみろよ」
「や、やだ…恥ずかし…っ」
「…言うこと、聞けないんだ?」
低い声のまま、顎をぐいと持ち上げられて、真正面から鏡の中の俺と視線を合わさせられる。
頬は真っ赤で、目も潤んで、息が乱れてる。そんな顔を、自分自身に見せつけられるなんて。
「はぁ…っ…ふ…ん…っ」
指先が誘われるままに触れてしまったそこは、もうすっかり熱く固くなっていて_。
「ぅわ…っ…や、ぁ…!」
情けない声が勝手に出てしまう。でも止められない。
「見てろって言ったろ。どんどん感じて、もっと可愛い顔になってくんだから。」
笑い混じりの声で耳元を舐められて、頭の中が真っ白になる。
風磨くんの指はさらに意地悪く動き、敏感なところを確かめるように撫で、時にきゅっと摘む。
俺は必死に声を耐えても、喉の奥で甘い声が震え、途切れ途切れに漏れてしまう。
「ふ…っ、あ…んっ…や、だ、ぁ…見たくない…っ」
「見ろって。逃げるな」
鏡の中の自分は、俺が思っているよりもずっと 乱れていた。
それを風磨くんはよく分かっていて、わざと見せつけるように身体を動かす。
唇を首筋に押し当てて、軽く噛む。
「…あ…っ!」
甘くて痛い刺激に、腰が前へ跳ねる。
「ほら、こんなに乱れてんじゃん」
腰の前で絡めた手で、欲情の形を確かめられるたびに、熱が頭に昇っていく。
「風磨…お願い、もうやめて…」
弱々しい声を震わせると、風磨くんは小さく笑った。
「やめねーよ。…もっと可愛い顔、見せろよ」
吐息混じりの声とともに、舌先が首筋を這い降り、鎖骨のあたりを濡らす。
同時に、俺の手を握ったまま、さらに強くそこを擦られると、頭の奥で光が弾ける。
「っあ…! ん…っ、や、あぁ…!」
声が耐えきれずに溢れ出す。
もう恥ずかしさなんてどうでもよくなるくらい、身体が火照って震えて_。
「そうそう。いい声出んじゃん」
鏡に映った自分は、頬を真っ赤に染め、口は半開きにして甘い声を洩らしている。
風磨くんの瞳はそれを嬉しそうに眺めて、さらに深く俺の身体を暴いていく。
「ん……っ、ふ、ぅ…っ…あ…!」
指先が敏感な場所をかすめるたび、背中が震えて 腰が引けそうになる。
でも、しっかりと支えられて、どこにも逃げられない。
「元貴…もっと声、聞かせて」
「や…ぁ…もう、だめ…っ、あ…!」
俺はもう、自分の声で制御できない。
風磨くんの手と声と吐息に翻弄されながら、鏡の奥で乱れていく自分を見せつけられる_。
その恥ずかしさも、怖さも、全部まとめて 甘さに変わっていく。
「ふ…ぁ…!風磨…っ、好き…っ」
思わず漏れた言葉に、風間くんは耳元でくすっと笑った。
「わかってるよ。…俺もだよ」
甘い吐息と低い声が首筋に落ちた瞬間、身体の奥まで蕩けるように愛されているのを感じた。
鏡に映った自分は、どこまでも恥ずかしく、でも幸せそうで_その顔を見せられるのは、この人だけでいいと思った。
続きありけり
コメント
7件
すこ🫠口角ぶっ飛んだ笑