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グループの公式配信が終わった深夜2時。通話チャンネルには、まだ二人の声が残っていた。
「あー、今日の配信も笑い疲れたわ。っていうかさぁ、ケチャお。お前最後噛みすぎだろ。何言ってるかマジで1ミリも分かんなかったんだけど」
マイク越しに、ぷりっつが呆れたような、でも楽しそうな声をあげる。
「えぇー? そんなことないよー、! 自分ではちゃんと喋れてるつもりだったんだけどなぁ。ねえ、ぷりちゃん厳しすぎない?」
けちゃは怒る風でもなく、ぽやぽやとした、のほほんとしたトーンで返す。
その緊張感のない声を聞くだけで、ぷりっつの口元は自然と緩んでしまう。
「厳しくねえよ!お前が甘々すぎるだけだろ。リスナーもみんな『ケチャ何言ってるの?』って草生やしてたわ」
「えへへ、みんな優しいからねぇ。でも、ぷりちゃんのツッコミがあったから、結果オーライでしょ〜?」
「調子乗んな。次やったらマイクの音量ゼロにしてやるからな」
口ではボロクソに言うぷりっつだが、キーボードを叩く手は止まっていない。
文句を言いながらも、こうして配信後にけちゃの相手をする時間が、ぷりっつにとっても良い息抜きになっていた。
「ぷりちゃん、まだお仕事してるの? がんばえ〜」
「お前その幼児退行したみたいな応援やめろ。集中切れるわ。……つーか、眠いなら早く寝ろよ。お前いっつも次の日『眠い〜』ってのそのそ現れるだろ」
「うーん、でも、ぷりちゃんが起きてるから、僕ももうちょっと起きてよっかなぁって」
画面の向こうで、けちゃが水でも飲みながら、ベッドの上でゴロゴロしている姿が目に浮かぶ。
「……ハッ、何それ。俺のこと大好きなわけ?」
「うん、大好きだよー?」
「っ、お前、そういうセリフをさらっと言うの本当にやめろ!!」
予想外のストレートな返しに、ぷりっつは思わず耳を赤くして叫んだ。
けちゃは
「ふふふ〜」
とのほほんと笑っている。
確信犯なのか、天然なのか分からないところが、またぷりっつを狂わせる。
「……チッ、もう作業終わったわ。ケチャお、寝るぞ」
「あ、終わった? お疲れ様、ぷりちゃん」
「おう。ほら、早く布団入れよ。明日遅刻したらマジで置いてくからな」
「はーい。じゃあね、ぷりちゃん。おやすみ〜」
ぷつん、と通話が切れる。
ぷりっつはスマホをベッドに放り投げ、両手で顔を覆った。
「……あいつ、マジでなんなんだよ……」
文句を言いながらも、ぷりっつの胸は温かいもので満たされていた。明日もまた、あのマイペースなアイツを盛大にイジってやろうと心に決めながら、ぷりっつは目を閉じた。
コメント
1件
よかったです…!深夜の通話の空気感がすごくリアルで、イチャイチャしてるのか漫才してるのか分からない絶妙な距離感がたまらないですね。ぷりっつの「大好きだよー?」に赤面して叫ぶところ、最高に可愛かったです。口ではボロクソに言いながらも一緒にいる時間を息抜きだと思ってるのが尊い…。日常のちょっとした温かさを切り取るのが本当にお上手です!次のエピソードも楽しみにしてます🌙