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66. ◇人の感情って一筋縄ではいかない
冬馬くん、ごめんね。
だけど、なんだかあの場にいるのは居たたまれなくって。
なさけないけど、フラッシュバックってあるんだね。
人の話でそういうのがあるっていうのは何となく知ってたけど
実際体験してみて、驚いちゃった。
当時の悲しみや怒りみたいなものがぶわっと出てきそうになったの。
あれ以上あの場にいて元夫を見続けていたら自分を失くしそうで
怖かった。
人の感情って一筋縄ではいかないものね。
真樹夫はぜんぜん嬉しそうでも楽し気でもなかった。
冬馬くんといる時とぜんぜん違った。
冬馬くんといる時の真樹夫はいつだって幸せそうに輝いてる。
なんか……私たち4人、家族なんだなぁ~って改めて心から実感した。
真樹夫もきっとそうじゃないかな。
だとしたら、真樹夫が元夫に会ったことも意味があったと思いたい。
冬馬くんが好きだなぁ。
私と真樹夫と彩乃を愛してくれる冬馬くんが大好きだ。♥♡
いろいろな意味で濃いぃ一日になった。
だけど疲れたぁ~。
********
翌日冬馬くんに言われた。
「マッキーに聞いたけどさ、六田先生近々亜矢子さんに復縁要請するらしいよ。
昨日そんな言動があったんだって」
「もしそれが本当なら……信じられない人だね(呆:)」
「とにかく、気をつけて!! 」
「@@:えっ? ぁぁ..うん」
何をさ。
まぁ、なんとなくニュアンスは分かるけどぉ。
それから2日後、六田英お帰りなさい会が催された。
もうこの頃、昔からの住人(医師・看護師・スタッフ)で
三浦と真樹夫、亜矢子の様子を見ていて、亜矢子の再婚を
知っている者もかなりいたが、結局医局ではずっと旧性の
八木亜矢子で通しているので新しい医師や看護師スタッフの中には
三浦と亜矢子が夫婦だと知らない者も複数人いた。
会がお開きになる頃、主賓の英から亜矢子は話しがあると
帰りのお茶に誘われた。
朝、冬馬くんから話を聞いていて良かった。
心の準備はできていた。