「ん〜!疲れたぁ〜」
と、すまない先生は伸びをする。ふと、すまない先生を見て、ヒソヒソと話す人達が。
「・・・すまない先生、行きましょう」
「そうだね!天満たち迎えに行かないとね!」
と、ブラックはすまない先生の手を引いた。
ヤマタノオロチは、暗黒神と呼ばれ、蛇一族内では、有名な名前だ。
それを倒したすまない先生は、良くも悪くも目立ってしまう。
✵✵✵✵✵
酒場にて、
「・・・すまない先生、弱すぎじゃないですか?」
「・・・いや、ぶらっくが・・・つよすぎるんだよ・・・」
すまない先生は顔を真っ赤にし、机に突っ伏していた。そんなすまない先生をケロりとした表情でごくごくとお酒を飲んでいた。
そんな光景を、天満たちは笑いながら見ていた。
「あ、一緒に飲んでいいですか?」
と、アスクがやってきた。
「って、すまない先生大丈夫ですか?」
「らいじょうぶ・・・」
「あ、全然大丈夫じゃなさそう」
と、アスクは苦笑しながら座る。
「・・・んぐぐ・・・ぶらっく・・・むかしはおさけとかにがてだったくせに・・・いつのまにかぼくより・・・のめるなんて・・・」
呂律の回らない口調でそうこぼす。昔は、ブラックは父親の影響もありお酒が苦手だったが、今では克服し、呑めるように。
「意外と私はお酒に強かったようです。いくら飲んでも全く酔わないんですよね。まるで水を飲んでるみたいです」
「へぇ!私のお父さんはお酒飲むとふにゃふにゃになるよ!」
と、建築家の娘は笑いこぼす。
「へぇ、そうなんだ。僕の父様は、おねむになるよ」
と、王子がぽやんとこぼす。
「私のお父様は、笑い上戸になるわ。あ、あと赤ちゃんさんはあんまり強い酒を好まないらしいわ。よくカルーアミルクを飲んでるのを見るわ」
と、実業家の娘はそうこぼす。
「私のお父さんは強いよ?あ、でも酔うとすっごい饒舌になるんだよねー」
と、付与術師の娘も思い出し、こぼした。
「お父さんは見ての通りかな?お母さんは少し頬が赤くなるのを見たことあるよ!」
「レッドさんもあまり酔ったとこ見ませんね。あ、でもブルーさんは泣き上戸なのは知ってます」
と、英雄の娘と息子がそうこぼす。
「・・・・・・」
「へぇ!Xさんは酔うとめちゃくちゃ喋るんだね!」
と、貴公子の娘はそうこぼした。
「ぐぅ・・・えっくすにまけた・・・」
すまない先生はぐぅと眉を顰める。
「はいはい、お父さんお水飲もうね〜?」
と、天満はお水を飲ませた。ふと、
「・・・」
誰かがすまない先生達を見ていた。それにトキの赤い瞳がじっと見ていた。
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