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わたしの恋愛物語

1 - 第2章

♥

17

2025年05月12日

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私の恋愛物語

第2章

ふたりの秘密


気づけばもう授業は2限目を迎えていた。北風が吹いて少し冷たい空気の中だった。

「陽葵(ひまり)ー。起きてるのー?」

微かに聞こえる友達の声。そう、この子は私の小学校からの友達。真奈美(まなみ)ちゃんだ。

「私、いつの間にか寝ちゃった笑」

「もう、寝たらだめでしょー笑」

友達が笑ってくれると、私もなんだか笑顔になれた。


そして、お昼の時間になったとき。

当然購買は行列。食堂もたくさんの人で覆われていた。

「陽葵(ひまり)、こっち空いてる!」

友達の声が聞こえて私は後ろを振り返った。

そこには。。

私が大好きだった、恋(れん)くんの姿が見えたのだ。

私は恥ずかしさのあまり、近くの椅子に隠れた。

恐る恐る立ち上がると、彼は居なくなっていた。

「はぁ、緊張したー。」

「陽葵(ひまり)、早くきてよー」

友達が呆れた声で私を呼ぶ。頭が真っ白でなんだか心が落ち着かなかった。


学校が終わって放課後になった。

今日は部活は無くて 友達とカラオケに行く事になっていた。

「さぁ!みんな楽しもうね!」

「よっしゃあ!歌うぞ⋯!」

みんな楽しみにしてくれてたから、私も気持ち切り替えて楽しむ事にした。

みんなで歌って踊って楽しんでいる時だった。

一通の着信音が鳴り出した。

なんだか、私は胸騒ぎがした。携帯を手に取り、

廊下に出て私は携帯を耳にあてた。

「もしもし、どうした?」

「あのね陽葵(ひまり)、お父さんが交通事故にあったのよ。」

お母さんの震えた声が私の耳に良く入る。

私も信じられなくて、声が震えてしまった。

「お父さん、無事なの⋯。?」

感情が抑えられないくらい、気がつけば手も震えていた。

「今、運ばれて待機してるとこよ。」

「陽葵(ひまり)も来れる、?」

お母さんが泣きながら、私に問いかける。

私もしぶしぶお母さんに答えた。

「今から向かうね、お母さん大丈夫だよ。」

不安と恐怖で抑えられないのは良くわかる。

けど、私は信じたいと思ったから今できる事を必死にしようと思った。


「トコ トコ トコ トコ」

ゆっくりと歩くおじいちゃんや、車のライトが光る度に怖くて仕方がなかった。

やっと病院について、私は1呼吸ついた。

「よし、入ろう。」

エレベーターを上り、お母さんのいるとこに近ずくと暗い廊下の椅子に下を向いて泣いているお母さんが見えた。

あんなお母さんは私は見たことがなかった。

「お母さん!待たせてごめんね!」

私は不安でいっぱいの中、力を踏み絞ってお母さんの手を握った。

そして、赤いライトが消え、医師がこちらにゆっくりと歩いてくるのが見えた。

「お母さん、娘さん。お父さんは生きていますよ。

「今日はもう遅いので、また明日来てください。」

医師はホットしたような顔でこっちを見ていた。

「ほんとに良かった。ありがとうございます。」

お母さんも、ホットしたのかまた涙を流していた。

私も安心していつの間にか涙が零れていた、。

「お母さん、今日は帰って明日会いに行こうね。」

そう言って、私はお母さんの手を繋いで笑顔で接した。


そして、ニワトリの鳴き声が響き渡り、太陽の光がこちらを差していた。

「もう朝ー。あ!早く病院行かないと」

階段をバタバタと降りて、お母さんの元へ行くと、お母さんはお父さんの写真を眺めていたような感じで寝ていた。

「お母さん、起きて!」

きっと心配で寂しかったんだろうなってこっちまで照れるような感じがした。

お母さんが起きて、ふたりで病院へ向かった。

私は嬉しくて早くお父さんに会いたくて仕方がなかった。

エレベーターが開いて、お父さんの病院の部屋に向かう時だった。

お母さんの様子がおかしかった⋯。

「お母さん、どうしたの?」

お母さんの身体が震えて、まるで昨日と同じような感じがした。」

心配で仕方なかった私は、背中をゆっくりとさすって落ち着かせる事にした。

「信じられなくて不安になってしまったわ。」

お母さんはそう私に話してきた。

何分か経ってドアを開けた瞬間、包帯を巻いてベッドに横になっているお父さんの姿が見えた。

「お父さん!ほんとに良かった⋯。」

私とお母さんは一斉にお父さんを抱きしめた。

お父さんも涙を流して謝ってきた。

「ほんとにごめんな。心配かけてごめんな。」

家族3人で強く抱き締めあってたら、なんだかすごく心地が良かった。

お母さんも安心していて、震えていた身体ももう震えていなかった。

私は学校があるから、カバンを持って学校に向かった。

校門を入って、自分のクラスに向かっている。

「ガ ラ ガ ラ 」

ドアを開ける音で、みんなは私の方を見ていた。

私はドアを閉め、自分の席に向かった。

授業は3限目が終わろうとしていた。

「陽葵(ひまり)昨日は大丈夫だった?」

「LINEしてこないから心配だったんだからね!」

友達もみんな心配してくれていて、なんか申し訳なかったかな。

「大丈夫だったよ。ほんとごめんね!」

私は友達の目を見ながら深く謝罪をした。

みんなは笑った顔をして、優しくこっちを見つめてくる。

私も嬉しくなって学校も頑張ろうと思った。

喉が渇いて、私は自動販売機に向かった。

「コーラにしようかな。」

ボタンを押して取り出す時だった。

「お!コーラ上手いよなー。」

聞き覚えのある声が聞こえた。また現れた恋(れん)くん。

「俺もコーラにしよっと!」

心臓がバクバクなって距離が近くになった。

動揺してるその時。

「陽葵(ひまり)って、背小さいな。」

バカにされてるような、微笑んでるような、

ずるい声で彼は笑った。

「恋(れん)が高すぎるだけだよ!」

私はそう言い返した。

「ふーん。お前相変わらずだな。笑」

「中学からずっと見てたけど、ほんっと変わってねーな!」

彼の口からそうはっきり聞こえた。

私には手が届かないような存在のあなた。

私のことをずっと見てたとか、ありえないよね。?

私は心の中で1人叫んでいた。

私は我慢出来なくなって、

「好き。ずっと好きだった!!」

いつの間にか心の声が漏れていた。

そして、恋(れん)くんの顔も見ずに私は走って去ってしまった⋯。

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コメント

2

ユーザー

衝撃の展開だった🥹運命ってあるんだよね🥹れんくんのさり気ない優しさとかすごいい🥰

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