[主人公]
上畠 玲花 _ ウエハタ レイカ
16歳の女の子
高校1年生
読書と絵を描く事を好む
[その他]
白木 希 _ シロキ ノゾミ
16歳の女の子
高校1年生
小学生の頃に難病が発覚
……
ワタシは4歳で父親を亡くし
母親と2人で暮らしてる。
いつの日からか周りの人から
“可哀想”と言われるようになった
なんでなんだろう
周りの人に
〝可哀想な子〟と言われるのは
私は〝普通〟なのに
…….
中学1年生の秋
『っ 、?!』
いじめのターゲットに.
それ以降学校に行くことは
中3の春までなかった _
クラス替えしてから
いじめは軽減したけど
体調がどうも優れないようで
『っ 、くる”し_』
息苦しいことも増えてきていた
《病院いこっか_》
『うん。』
母と大きな病院に初めて運んだのが
中学3年生の春休み
〔、悪性腫瘍がんですね。〕
《癌、?》
〔…はい。〕
『え、?』
〝大丈夫ですよ〟とかではなく
聞いたことのない病名を
告げられた
高校は第一志望校が受かったのにも関わらず
〝入学辞退〟をする羽目に
『神様って,ほんと意地悪』
時折そう思った
…やっぱりワタシは
〝可哀想な子〟だ、笑
…..
本来は高校生になっていた
冬のある日.
入院することが決まっていた為
共用の病室に案内されて入った
「わ_“ぁ、!」
誰かの声がした
『…なに、?』
声がした方を見ると
私よりももっと
〝可哀想なコ〟がいた
「あ、いやごめん…!」
でも.その子は今まで見た人より素敵な子だった
『ううん、平気』
『私は上畠玲花…あなたは?』
「私は白木 希.」
『希…?』
私が入院した翌日からは
私の母親が面会に来れなかった
…いや、来てくれなかった.
そんな私と違って
希の家族は
定期的に面会に来ていた
羨ましかった _
けど希は私とも仲良くしてくれて
話すのも遊ぶのも楽しくて
〝希はいい子だな〟と思った
〝可哀想な私〟とは違って。
6月11日
希に置いて行かれた 。
…希は,息を引き取った
私がいなければ
ずっとずっと
〝生きていたのかな〟
私は〝可哀想な子〟で
〝人を亡くし続ける子〟だ
–end