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数分が経ち 、 部屋の前までついた 私とスタンリーは部屋のドアを開け中に入る。
部屋は思ったより広く10〜12畳くらいの大きさだ。
この部屋は何も使われてない空き部屋だったらしく、とりあえず復活した人のための部屋だったらしい。
私は周りを見渡していると、スタンリーが話をする、
スタンリー「この部屋は今日から チセの部屋にして いいってさ、 ゼノが言ってたぜ 」
急な客人にこんな広い部屋をくれるのか、なんて思っていたら、サングラスをかけたガタイがいい男がドアの前に何かを置いている、
???「ゼノから頼まれたもん作ってきたから、ここに置いておくぜ ! 」
スタンリー「…ゼノ先生はほんと 世話焼き女房だな、 助かる、ブロディ 。」
その男はブロディと言うらしい。テンションが高いなぁ、… なんて思っていたら、私の顔をちらっと見て 笑いかけた、
ブロディ「バハハ ! いいお姉ちゃんじゃないか、スタンリーの彼女かい?」
そんなことを言われ、私はつい吹き出して笑ってしまった、こんな美人の彼女?有り得るわけが無い、そもそも私自身今日あったばかりだ、スタンリーは顔を背けて固まっているが、きっと笑っているのだろう、
そう思い乍、自分からブロディという人に話しかけてみる、
千星「っくく、冗談がお上手なことで、 今日復活したばかりだ 、私は 」
少しだけ距離を縮めてそう言うと、ブロディは笑い乍 、手を差し伸べた。
ブロディ「 それは失礼なことを言ったな ! そういえば 名前を言ってなかった、 改めてブロディ・ダドリー だ 、 ここではメカニックをやっている、 」
千星「 私は 石神 千星 。 言語学者をやっていた 。 名前は何と、呼べば? 」
ブロディ「 ブロディで 構わないぜ !! あんたはチセでいいのか ?」
その問いに 「 Sure (もちろん )」と答えては、握手を交わす。見た目はなかなか怖いが、良い人だと感じた。
一瞬だけスタンリー見る、なんか不満気な顔している気もするが、……まぁ気のせいだろう。
そう考えては 、ブロディは荷物だけ置いて 手を振り 去っていく。こちらも、小さく手を振り乍 、見送る。
ブロディとの会話が終わり、そういえば、荷物の説明聞いてなかったな、何持ってきたんだろう、と首を傾げていたら、スタンリーに後ろから話しかけられる
スタンリー「 …チセ 、煙草吸ってもいいか ?」
今?と感じ乍も、別に私は煙草が嫌いな訳では無かったので、その問いに了承をする。
そうして、煙草を吸っているスタンリーと一緒に、貰った荷物を開封する。
すると、その中にはベットを組み立てするための材料や、その他諸々が入っていた、
私はその中身に驚きながら、
千星「 そこまでするかぁ…ッ、 … 」
と、呟きながら笑いを堪える。
いやまさかあんな額にバツ印の傷をつけて、The独裁者的な見た目してる割には、こんな私にベットを送り付けてくる、まるで母親みたいなゼノの行動には、今日会ったばかりなのに何故か笑いが込み上げてくる、
別に布団でも、地べたでも良かったのに、なんて思っては、隣を見ると、スタンリーも笑っていた、
そんな彼と目が合うと、1枚の紙切れを見せてきた、そこには、
〈 すぐ 千星の為に依頼して作って貰ったよ !!どうだい?実にエレガントだろう? サイズはクイーンにしてみたが、なにか不満があればすぐに申してでくれ 。 ✖️ より 〉
そう書いてあった、私は思わず、
千星「 クイーン!? 」
と、叫んでしまった。そんな広いベットを1回も使ったことがない。流石の大きさに驚き、笑いどころじゃなくなっていると、笑いすぎて涙目になっているスタンリーが、
スタンリー「 っ は、… ゼノ、流石に過保護すぎんだろうが、…」
と、呟いている 。今の時刻は、…多分20時頃だろう、
早く組立てないと寝れないことに気づき、スタンリーに声をかける、
千星「 早く組み立てよう 、 寝る時間くらいは確保したいところだ、 疲れたし、」
なんて言っては、「 OK 」と返事が返ってきたので 、2人でベットを組み立てることにする。
…約 1時間半経った頃だろうか 、ようやくクイーンのベットが完成した、
私は出来たベットに疲れのあまり寝っ転がる、
寝心地がいい…現代よりも最高だ、なんて感じる。
すると流石のスタンリー疲れたのか、同じように寝っ転がってきた、
クイーンの広さがあるので2人でも全然余裕だった。
……が、流石に2人でここで寝る訳にもいかない、というかこんな美人と隣で寝るとか全世界から怒られる。
千星「スタンリー、頼むから寝るなよここで」
スタンリー「んだよ、 嫌なの?」
私は言葉を返せなくなる、そんな強請るような顔で言われても どうしようも出来ない。
暫く無言だったが、私は口を開く、
千星「 嫌なわけではないけど 、 さっきのブロディみたいに、疑われる 可能性 大 。 スタンリーもそれは嫌でしょ 。 」
そう言うと、思いがけない言葉が返ってくる。
スタンリー「へぇ、… 俺は別に 嫌じゃないけどな 。」
その言葉に思わず 「は?」と声を出してしまう、 そんな私の声を聞いて、スタンリーは軽く笑って 言う、
スタンリー「 っはは、ジョーク だ。んじゃ、明日 銃の使い方教えてやんよ、楽しみにしときな。 」
そう言って、軽く私の頭を撫でたと思ったら、ベットから立ち上がり、軽く手を振ってスタンリーは部屋を出た。
急に1人になったこの部屋には静けさと、煙草匂いが広がっていた。
千星「 1人はつまらないな、 」
なんて呟いては、荷物の中になにか入っていることに気づいた。
ベットから立ち上がり、中を見てみると、それは寝巻きと、何故かバツ印が掘られているネックレスだった。
きっとゼノだな、と軽く1人で笑っては、寝巻きに着替え、ネックレスを首につけてみる。
何故かは分からないが、このネックレスを握ってると安心するような気がした。
ひとまず、今日は疲れたので寝ることにする。
明日は、楽しみだなぁ…と銃が撃てることを楽しみにしては 1人ではスペースが有り余るベットに再び寝っ転がり 、眠った。