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「私たちは、このままでは駄目なのかもしれない」
「あれなら過ぎたことだろ? そんなに気にしなくていいんじゃないか」
アメリカはいつでもポジティブに考えてくれる。私はそこに救われていて、惚れた理由でもあるが。
「見たのが悪徳記者だったら、記事に載っていたかもしれないだろう」
「まあ、確かにな」
現存国ではない私はまだいい。でも、アメリカは今を生きている。 私みたいなのと付き合っているのがバレたら、あまり良くないだろう。
「私の過失でお前に迷惑を掛けるのは……嫌だから」
「……!」
アメリカは三秒ぐらいフリーズしたのちに、高速で私を抱きしめて体の至る所にキスを落とした。
「そんな急に可愛いこと言うと、びっくりするだろ!」
「暑苦しい、離れろ」
「つれない事言うなよ、オレのこと大好きなくせに」
そのまま伝える機会こそ無いが、私はアメリカと付き合えている今がとても楽しいし、長い間ずっとこのままで居たいと思っている。
その分、何らかの要因で別れることになるのが怖くて仕方がない。
アメリカは世界中が敵になっても好きでいてくれると思う。それだけ愛されている自覚がある。
私が愛する人の足枷になりたくないだけだ。
「……私も携帯を持つべきだろうか?」
「おう、メールなら沢山話せるしな。使い方なら日本も教えてくれるだろ」
これまでは手紙や固定電話などを使っていて、それで慣れているのはあるが、それでも大変な所はあった。
「連絡先交換したら、毎日十件とか送っていいか?」
「それは流石にうざいからやめてくれ」