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ある日、私…”蝶使”さんは奴隷を買った。

合計10人の反乱軍だった者達を。

同い年で、同情もあったのかもしれない。

でも、活躍を知っていた私には彼らがここで終わる人間にするには惜しいと思った。

「さぁ、さっさと付いてきなさい反乱軍共。」

ギラギラと光る主役の目には私はどう見えたか知らないけど…。

私に危険が及ばないならば、彼らの手伝いがしたい。

「…おい、お前ら。行くゾ」

リーダーらしき人間の声を切り口に

折から出てきた彼らを屋敷の地下室へ案内していく。

執事や雇った傭兵が彼らをしっかりと見張った。

屋敷の地下室の牢屋は5つしか無い為、二人部屋になる。

雑に二人を組ませて、牢屋へ打ち込んで行く。

そして、私は上へ戻った。

「ありがとうみんな。じゃあ…もう帰って」

「「「はい」」」

執事と傭兵が帰っていく、報酬は前払いなので大丈夫だ。

寧ろよくバックレなかったな…なんて考えるが私の家系に恩がある人物らしいから少し理解出来た。

門を出たのを遠目で確認して、私は牢屋を降りてきた。

「…こんにちは、奴隷さん。」

「私は貴方達の味方では無いけれど、黙認はする。」

「だから…」

「我々は騙されないし、屈しないからな。」

リーダーらしい人間が声高々に言った。

辺りに響いて、他の人も火を着けられた様に目を光らせた。

…ため息が出た、反乱軍だとしても主人にこうも噛み付くか。

「別にいいよ、ちゃんとしぶとく生きてね。」

私は錠の鍵をそれぞれに渡していく。

これで全員で私に暴行すれば最後…、私は後悔して死ぬ。

幸いにも皆戸惑っている様で行動は移さなかった、私は心から安堵した。

「あ立派になったら恩返しして貰おうとかも無いから。警戒しないで」

これは言わない方がいいか…、なんて思いながら強者の振る舞いを忘れずになんとか喋る。…今の発言逆に警戒されるわな。

もう遅いか、なんて思いながら会話を続けた。

「…逆に、一日パン一枚しかない生活なんて…。君らから逃げていいんだからね。」

“逃げていい。”“ここはパン一枚だけ”を強調する。

多分、逃げて他の奴隷のがいい暮らししてる。と言うのを想像させる。

「後、月にお金を用意してもらうから。○○ドル。…いつ死ぬか楽しみだわ。」

「どう稼ぐかは知らないわ、私の為に稼いできて。」

今の言葉で牢屋の中で稼せげる訳がない…つまり生かすつもりがない事が分かるはず、つーかいつ死ぬか楽しみとか言ってる時点で分かってくれなきゃ困る

「ちゃんと払えないならパンは無し」もうここら辺から皆の顔が見れない。ちょっとどんな顔してるか見たくない。

てか自分の身の安全確保しなきゃ

「…それと、暴動を起こそうなんて考えないで。私が死ねば貴方らが逃げたと皆目を光らせるわ。」

「私はあるお店に毎日通ってるから、すぐに分かるわ。」

よし、これで殺されないはず。

彼らから背を向けて、後何を話すべきか考える。

これで多分、私の仕事は終わり。

「…パンはここに明日から運びに来るわ、逆らうことなんて考えない事ね。」

「首輪の鍵は館の玄関で管理してるんだから。」

さっさと出ようこっから、茶番恥ずかしすぎて死ぬ。

多分明日には全員消えてるだろ、忽然と。

私は”餓死させようと思って見に行ってなかった”で免罪。よしっ。

私は部屋に帰ってふて寝した。

もう今日は人間と喋って疲れた。寝る。

蝶使さん、奴隷を飼ったが実質放置する。()

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