息が詰まる。
息が詰まる。
息が詰まる。
苦しい。
この苦しみが分かるのは燈矢兄だけ。
気管が狭まったような。
息が詰まるような。
この感覚。
昔も良く合ったなぁ、
そんな時は何時も燈矢兄が慰めてくれたっけ?
燈矢兄が助けてくれたっけ?
嗚呼。
やっぱり僕のヒーローは
燈矢兄。貴方だけだよ。
僕の苦しそうな顔を見れば
彼…死柄木弔はにやりと微笑む
それは悪魔のようで
何処か同情をしているようで
不思議な笑みだった。
それを見た荼毘と言うらしい彼は僕に近寄って来て。優しく抱き締めてきた。
それはどうやってもヴィランには見えなくって。
どう考えても燈矢兄が頭を過ぎって。
彼の肌から仄かに匂うその懐かしい焦げ臭さは
燈矢兄そのものだった。
彼と目を合わせれば燈矢兄と同じ瑠璃色の瞳をしていて。彼は僕だけを映していた。
その目は。
絶対に燈矢兄なんだ。
そして僕は彼にだけ聞こえるように
「燈矢兄…」
と呟いた。
そうすれば彼はにやりと微笑んだ。それは死柄木のようなものでは無く
何かを企んでいるような顔だった。
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コメント
3件
初コメ失礼します! 続き楽しみにしてます!!もしかして押し同じ?(荼毘推しです!)
