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左寂
苦手な方🔙
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「おかえり」
第一声、始まるのはただいまではなく寂雷のおかえりだった
短く返事をする左馬刻に寂雷は少しだけ、不安になる。
「今日は、何してきたんだい ?」
子供に学校の事を聞くかのように尋ねる
紅い瞳が寂雷の方に向ける
見つめ合う、その時間が長く続く訳もなく、左馬刻はすぐに逸らした
「なんもしてねぇ」
「そうなんだね、てっきりまた喧嘩でもしてきたのかと…」
寂雷がボソッと放った一言に、左馬刻は寂雷に視線を合わせた
細目にして、口を開く
「俺が毎日喧嘩してるとでも思ってんのか」
睨みを効かせながらそう言ってきた左馬刻に寂雷は頬が緩む
「君の職業みたいなものでしょう?」
ふん、と視線をまた逸らし、寂雷に喋りかける。
「ま、喧嘩したんだけどよ。あんたは何したんだ」
「私ですか?」
そうだね…と言わんばかりに頭に手を添える
少ししてから左馬刻に答えを出した
「患者さんとお喋りしていたかな」
「喋りィ?具体的に言えよ」
寂雷の出した答えにすかさず文句を付けた
寂雷は少し困った顔を見せた
それを見て、何かまずいと思ったのか、文句を訂正するように言った
「…どんな事喋んだよ」
「そうですねぇ、患者さんの状況を話したりするかな、ほぼほぼ相談だよ」
困った顔を見せなくなり、左馬刻は静かに安堵する。
寂雷の困った顔を見るのはどんな時でも辛い
だから今後は絶対に困った顔をさせないぞと心に決めても、やっぱり発言に気を付けれない。
「大変なんだな」
「まぁ、そんなにだけどね」
左馬刻くんの方が大変でしょう?と左馬刻に聞く寂雷に左馬刻は提案をした
「なら、その大変さセンセーが癒してくれや」
提案に乗る訳でもなく、只々驚く寂雷
「私で癒せるなら、癒すよ」
困惑しながらも状況と左馬刻の意図を理解した
「ん、なら早くしろ。」
「お仕事終わりなのに…」
以前の寂雷は仕事終わりでも、自分が足りなくなっていれば左馬刻を誘っていた
「ふん、どの口が言ってんだよ」
「…以前の私と今の私は違うんです」
なんにも変わらねぇだろ、そう思いつつも
寂雷が誘ってくれるのを待っていた
「左馬刻くん、私に癒させてくれるかい?、ほら、ベットに..」
「ここでいいだろ」
そのまま、左馬刻は癒しが補充されて。寂雷は密かに貯めていた欲求が開放された
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パクリじゃないよ👐