テラーノベル
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※ この作品は、私が個人的にナムサノ派という事もありナムサノです。
二人が出会う前のクラブ時代の話。初めサノナムっぽいですがしっかりナムサノなのでご安心を。
少しレイプ?無理矢理要素あるかもしれません。皆さんの解釈とは違う場合が御座いますので理解した上でご覧下さい。
side / サノス
「……、ふぁ…」
ラッパーとして活動を始めて、気づけば二年が経とうとしている。 ようやく世間に名が届き始めた俺は、街を歩けば、多い日で八人から十人ほどに声をかけられるようになった。
「…ま、このサノス様にとっちゃ当たり前の事だけどな〜」
寝起き特有の、わずかに掠れた声でひとり呟いた。
“THANOS”の名が世間に広まり、慌ただしい日々が当たり前になってから、ようやく手にした貴重な休暇。それも三連休。今日は本来なら夕方まで惰眠を決め込むつもりだったが、妙に目が冴えて仕方ない。ヤクの副作用か?
このまま、もう起きてしまおうか。新しくできたクラブにふらりと立ち寄ってみるのも悪くないな。まだ夜まで時間はあるし、その間で飯でも食い行って――、、
“CLUB_PENTAGON”と掲げられた看板が、夜の街に派手な光を放っている。 その光景に、自然と口元が緩んだ。 こういう空気は嫌いじゃない。むしろ、血が騒ぐ。
色鮮やかなマニキュアが光る手で、重たい黒扉を押し開ける。
「いらっしゃいませ、何名様でしょうか」
「一人」
ここに、俺のタイプなgirlはいるだろうか。明日も休みだから今日は朝まで居座ろうか。
そんなことを考えながら意味も無く視線を巡らせる。
「再入場の際はこちら提示してください」
蛍光色のリストバンドを受け取り、腕にきつく締める。 黒服が恭しく中へ案内しようとするのを横目に、俺は構わず扉へ向かった。
side / PENTAGON_ MD ナムギュ
「3番ボトルまだ残ってるか?」
「あと半分くらいは残ってます」
今夜はいつにも増して慌ただしい。
フロアは隙間もないほどの人波、VIP席もほぼ満席だ。 休む間もなく動き続け、気づけば汗がじわりと滲んでいた。
「…ナムギュさん、2番テーブル揉め初めてます」
「今行く」
ため息と同時に無線を切り愚痴をこぼす。
「…忙しいときに揉め事起こしてんじゃねーよクソ客が」
低く呟いて舌打ちをすれば、 苛立ちを隠す気もなく髪を掻き上げそのまま問題のVIP席へ向かった。
視界に飛び込んできたのは、派手な紫髪の男に縋るようにしがみつき、甲高い声で泣き叫ぶ女の姿。 その腕を必死な様子で強く掴んでいる。
「ねぇ!なんで?!なんで駄目なわけ?!?」
「しつけぇな、さっきも言ったろ?明日も早いって」
「そんなの聞いてない、知らないっ…!!私よりも明日の予定優先なの??ねぇ…!」
「当たり前だろ、なんでこの俺様が出会って一、二時間の女優先しなきゃなんねーんだ。つか顔もそこそこだしな?笑」
男が挑発するように言った途端、女はさらにヒートアップした。 右手を振り上げ、今にも殴りかかりそうになっている。 俺はすぐに間に入り、二人を引き離した。
厄介だが、無視はできない。 こういう揉め事は、放っておけば必ず面倒な方向へ進む。
「一旦外出ましょうか」
「…もういいっ、」
しばらくのあいだ、俺と紫男、そして馬鹿女の三人で話し合いが続いた。
だが痺れを切らしたのか、女は涙を滲ませたまま、その場を後にした。 大抵こういう場合は、興味が薄れれば別の男に目を向けるか、何も言わず大人しく立ち去るものだ。 だが今回はやけに長引いた。 よほどあの男に執着していたのだろう。
そういえば、女を説得するのに気を取られて、男の顔をろくに見ていなかった。あそこまで必死に縋られるということは、 それなりに顔整ってるんだろーな、此奴。
多少気にはなったが、この辺りは街灯も少なく、暗くて顔までははっきりしない。 そもそも、わざわざこんな男の顔を確かめるほど暇じゃねぇんだよ俺は。 ふと我に返り、小さく息を吐く。
―― さっさと中へ戻らなければ。
「… Hey ~ 、ナムギュ」
「………はい?」
そう思った矢先、いきなり低く抑えられた声で俺の名を呼ばれた。 あまりに唐突で、体がわずかに強張った気がする。
なんでこんな奴が俺の名前を知ってるんだ?
明らかに初めて耳にする声だ。 常連なら、俺が覚えていないはずがないのだが。
「お客様、どうかされましたか?後…なぜ私の名前を?」
「……さっきそこのボーイがお前のことナムギュって呼んでた、そんだけ」
あのクソ新人野郎。デカイ声で俺の名前言ってんじゃねぇよ、こういう奴に変に名前覚えられんのが一番面倒臭い。
「あー…そうでしたか。それで私に何かご要望が?」
「いや…さっきの事、助かった。サンキューな」
「いえ、クラブの関係者として当然のことをしたまでです。」
「……ふはっ 、」
「………?何か?」
「堅苦しいんだよ、ナムス。もっと気軽に話せ」
「ナムギュです」
「あぁ、そうそれ」
相変わらず暗くてよく見えないが、もし大したことのない顔だったら、後で文句の一つは言ってやろう。絶対
「お前、いつも仕事上がんの何時だ? 」
「…大体上がる頃にはもう朝です。なんでですか」
「ふーん、じゃあ今日は早めに上がれ」
「そんな事出来ませんよ、今日は特に忙しいですし、そもそも勝手に上がるだなんてそんな…」
「三十 でどうだ?」
「………確認してきます」
「!流石ナムス、話がわかるヤツだな」
「ナムギュです」
「…んで、早く上がれたのはいいですけど、
なんで俺が貴方の家に行くことになってるんですか」
「ん〜?そんなん一つしかないだろ」
「…一応言っときますけど、男ですからね。俺」
「おう、だからどうした」
「……そういう感じですか、、」
さっき、会計のときに改めてちゃんと顔を見たが、 想像していた以上に整っていてビックリしたと同時に少し腹が立った。
“こいつなら、まあいっか”
そんな考えが頭をよぎった自分にも、さらに腹立たしい気持ちだった。
「おい、着いたぞ」
ぼんやり考えながら歩いていたら、いつの間にか目の前はマンションだった。
まぁまぁ高級そうなそこを物珍しそうに見つめてしまう。
…… 何者なんだよ、こいつ。
side / サノス
「…入っていいんですか、これ」
「あぁ、入れよ」
ナムスがぎこちなく靴を脱ぎ、遠慮がちに奥へと足を進める。
室内をひと通り見渡すその様子に、なぜかこっちがソワソワしてしまう。
とはいえ、ここへ誘ったのは俺だ。下手に文句は言えねぇけどよ…
この際だから正直に言うが、目的は最初からひとつだった。俺は こいつを持ち帰る。そのために、あえて火種を作った。 ナムスはMDの中でも評判がいい。俺が前に通っていたクラブでも、MDやボーイの間でナムスの名前が上がる程にはな。 腕も立つし、顔も悪くない。噂ではファンまでいるらしい。
俺が女と揉めれば、あいつが駆けつけてくることも織り込み済みだ。
完璧な流れだった。 少なくとも、そう思っていたが、、
「………」
「ぉい………、何してやがる…」
「見て分からないですか?脱がせてるんですけど」
「…っ、いやあのな……」
「ぇ、これが目的って意味じゃなかったんですか」
「…いや、そうだけどよ……」
完全に想定外な事が起きたのだ。
押し倒されているのは俺。 服に触れられ、主導権まで奪われかけている。 普通に笑えねぇよ、この状況。 どう見てもこいつは従う側の人間だろ。増しては一応MDと客の関係。
俺が受けに回ってどうするんだ、そんなんこのサノス様のプライドが許さねぇ…
「そういや、あんた名前は?」
「………サノス、」
「えぇ、あのラッパーの?通りで顔が整ってる訳ですね」
「、いいから離せよ…腕」
「なんでですか。そっちから誘ってきたクセに」
「いやな……俺はどう考えても攻めるがわっ…んぅ?!?」
必死に言い聞かせようと口を開いた、その瞬間だった。 わずかに開いた隙を狙うように、舌が滑り込んでくる。 言葉を紡ごうとするたびに絡め取られ、まともに喋れない。
「…んっ、ふ……なむ、ぅ…」
それがしばらく続き、次第に息が上がっていく。 酸素が足りない。頭がぼーっとして、まともに思考が働かない。 なんだこの感覚。 苦しいはずなのに、どこか気持ちい。
「ふっ……ん、はぁ…は、ぁ、」
「はは…クソエロ。案外男もいいもんですね」
「……ぅ、ん…?」
「つか、キスだけでこんななるとか、よくそれで俺を抱こうとしてましたね?笑」
「…うっせ、ょ……」
「ほら、休んでないで俺の舐めてください」
そう言えば、ナムスは俺に見せつけるかのように下を脱ぎ捨て、痛い程勃ち上がったソレを頬にぺちぺちと当ててくる。
「ゃ…あ、……するかよ、」
「いいんですか?俺にそんな態度で。 今から通報する事だって出来るんですよ?ラッパーのサノスとか言うやつに襲われたって」
「俺は別にあんたが捕まろうが人生が終わろうが知ったこっちゃないんで、どうでもいいですけど」
「……ぅ”っ、…ぁ すみませ…、」
「…笑、別に謝ってほしい訳じゃないです。選択肢を与えてあげてるだけですよ〜、優しいんで」
面倒なことになった。
どうやら、こいつは俺の想定以上に手強いらしい。
コメント
1件
作品が好きすぎます、😭💗やっぱサノスは受けですね😏✨