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ISTPside
あいつらに気づかれてたことは想定外だった。気づいてるならもっと上手いことやれただろ。なんて思ってたらESTPが口を開いた
ESTP「ISTP……」
「どーした?」
ESTP「あいつら俺の心配してくれてたのに信じられなかった。またいつも通り関わってくれるかな……」
「大丈夫だろ。第1こんなことで引き下がるようなやつらじゃないだろ」
ESTP「それもそうか!じゃ!俺は家帰るわ!またな!ISTP!」
「じゃーな。」
別れ際にはいつもの笑顔になってて安心した。さて、俺もちょっと片付けに行くか。そう呟いてそいつの家に向かう
「……まだ何か用?INTP」
INTP「もうこれ以上はESTPのこと探らないよ。別件」
「はぁ?なんで俺?」
INTP「お前じゃないとダメそーなんだよ。ESTP呼ぶ訳にも行かねーし」
その言葉を聞いてますます頭が混乱してると説明するより見た方が早いと言われ家に招かれた。
INTP「静かにな。」
そう言われ足音を殺して移動してるとすすり声が聞こえた。びっくりすることにENTPだった。
ENTP「グスッ……ズビッ……」
「な、なんで……?」
INTP「驚くのも無理ない。あいつはESTPに嫌われたと思ってるからな」
「どういうこと?だってあの場はENTPがお前を落ち着かせてたじゃん」
INTP「それはあいつが見栄を張っただけ。表向きのENTPは誰に嫌われてもお構い無しってキャラだろ?」
「表向き……ってまさか?」
INTP「そーゆー事。あいつも同じ。だから俺らも気づいた。まぁでも少し違う点と言えばあいつは全員から好かれようとするってこと。」
正直信じられなかった。だけど扉の隙間から見えるENTPは俺の知ってるENTPじゃなかった。でもそこでやはりひとつの疑問が浮かんだ。
「じゃあなんでなおさら俺を呼んだんだよ。俺らに深く干渉するなって言ったからか?お前らも見せるから俺らも見せろってか?」
INTP「違う。今のENTPは俺にどうすることも出来ない。」
「お前にどーする事もできないなら俺もできないだろ……はぁ、仕方ない。これであいつ傷ついても知らないからな」
そう言ってさっき別れたはずのESTPに電話をかける
『もしもし……』
ESTP『おー!どーした?寂しくなった?w 』
『んなわけないだろ。真面目な話だ。ENTPに関すること』
そういうとESTPは静かになった
ESTP『俺になにかしろと?』
『見てからの方が早いからESTPが良ければ今からINTPの家来て欲しいってだけ。嫌なら来なくていい』
数秒黙り込んだあとESTPは口を開いた
ESTP『……ISTPは俺がどんな決断とってもトモダチで居てくれる?』
『当たり前』
ESTP『わかった。行く』
『了解待ってる。』
そう言って電話を切る。あの言葉の意味が悪い方向に行くのかいい方向に行くのか正直分からなかったけどこうするしかなかったと思う。俺らではどーする事もできない。似た境遇のあいつらなら分かることなんだろう。やばかったら俺とINTPがいるからどうにかなる……なんて考えてるとINTPに話しかけられた
INTP「ESTP来るって?」
「ああ。でもあいつがどんな決断しようが俺はあいつについて行くからな。」
INTP「わかってる。ありがとう」
そのあとは互いに一言も喋らなかった。暫くするとESTPが来た。
「ごめんな呼び出して。ENTPと話してきて欲しい。無理ってなったらなにかスタンプを送ってくれ」
ESTP「わかった。」
そう言って部屋に入ってくESTPを心配そうに俺らは見送った。