チックタックという時計の針の音だけが教室に響く
教室はそれぐらい物凄く静かだけど、俺の脳内は大騒ぎ。ちょっと静かにしてくれってぐらいの大パニックに襲われていた
だけどそんな中でも、どうしても感じずに居られないことがある。触れ合う唇から先生の体温が感じられて、先生と一つになっている感じがする、ってこと。
1秒がとんでもなく長くて、息をするのも忘れてしまう
すると “ チュッ ” と音を立てて離れる唇
ほぼそれと同時に、廊下からあの女子の声が聞こえる
モブ 「 じゃまた明日 〜 ! 」
楽しそうに横を向いて手を振りながら教室の扉を開けてくる
俺が慌てて身体を机の方に向けると
モブ 「 すいませぇん っ 友達とたまたま会っちゃってぇ 」
と、別に聞いてもないのにタラタラと話し始める。これだから女子は嫌いなんだ、、
モブ 「 んで、 友達が 〜、てあれ ? じょんぐく君顔赤いけど、、どうしたの ? 」
、、え ?
言われてみれば、顔が物凄く火照っているような気がしてくる
🐰 「 べ、、別にな、なんでもねぇよ 」
平然を装うとも、あまりにもぎこちなくて自分でも見苦しいだろうと感じる
モブ 「 ふぅん、ならいいけど、え、てか全然書いてないじゃん!もぉ、私がいない間何してたのぉ、 」
🐰 「 っ、それは、 」
キスしてた、なんて言えるはずもなく言葉が詰まる
モブ 「 んもぉ 〜 いいよ、私が書くから っ 」
と言ってムスッとしながらシャーペンを動かし始める
いや自分だってさっきまで誰かと喋っただろーか
あいつが日誌を書いている間、俺はただ規則的に動く時計の針だけを見つめていた
、、気まずい、
先生と全く目を合わせられない
、、まぁ正直に言うと、先生は俺と目を合わせないようと顔を覗き込んで来てるけど、俺が合わせないようにしてるって感じ
いや、だって無理だろ、見れないだろ!常識的に考えて。先生が生徒にキス、しかも男同士で
なんかの漫画じゃあるまいし、、
そう思考を巡らせれば巡らせるほど、先程のキスが段々と蘇ってくるようで、、
思い出しただけで再び顔に血が上ってきて、とんでもない恥ずかしさが俺を襲ってきた
それを見て横で笑いを耐えている先生は、一体何を考えているんだ ??
_______ next
コメント
2件
気になりすぎ😭
むっちゃ上手ですね‼︎