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私はルーダーの体に入っていた。
「何人死んだ」
カルダがまるで呪いを呟くように言う。
「星の数ほど……」
ルーダーが答える。
「生き残っている者がいるのなら死を……金を払え……おぼろげなのを纏い死を……金を払え……」
ルーダーはそんなカルダを優しい眼差しで見ていた。
翌日。安浦の元気な声で目を覚ました。
「おはようございます! ご主人様!」
「解った。今行くよ」
私は携帯の時計を見た。朝の9時だった。今日は祝日。仕事も休めて生まれて初めてのデート。軽く顔を洗って、着替えはラクダ色のワイシャツと青のジーンズ。朝食は食べなかった。
ウキウキして外に出ると……。安浦は緑色のゴチャリとしているフリルが一杯付いたブラウスと、スカイブルーのフレアスカートとの格好だった。髪はロングヘアーで、小柄でポッチャリしている容姿は可愛らしい人形のようだ。
私は少し長めの髪をぽりぽりと掻いてから、
「どこに行こうか?」
「遠くてお金かかるけど渋谷に行きましょう」