テラーノベル
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エピソード1
知らない場所に私は立っていた。何もない白い空間だった。どこまで続いているかはわからない。ただ一つ、目の前にエスカレーターがあった。なぜ、こんなところに?と思いつつもそれしかなかったから乗ってみた。乗っている間は景色もほとんど変わらずただただ高くなっていっている。 それしかわからなかった。エスカレーターはずっと終わらない。何もできず私は乗っていることしかできなかった。
しばらく乗っていると急にエスカレーターは途絶えた。足元なんて見ていなかった私はすっと
エスカレーターの登った分落ちていった。
夢だからか分からないが恐怖心はびっくりするほど全くなかった。
ただ落ちていくだけ、、
急に視点が変わった。ここは最初に乗ったエスカレーターの場所だ。急になんだと思っていたら目の前になにかが落ちてきた。
わからなかった。
急に落ちてきてなんなんだ?と少し戸惑いと
苛立ちを持ったがすぐにそんな感情は消えた。
落ちて地面についてすぐトマトのように周りを赤くして潰れたからだ。
あぁ、この落ちてきた物体は私だ。
すぐ分かった。程なくしてまた落ちてきた、
自分だ、まただ、まだくるのか、
何体も落ちてきた。床を赤く染めて。
「死んだ自分はこんな顔なんだ」と、意外にも落ち着いていた。私はそのあと7体程みた。それから、もう落ちてこなくなった。
床は真っ赤、何度も同じとこに落ちてきたから、最初の死体は押し潰されてもうぐちゃぐちゃ。私はただ見ていることしかできなかった。
また視点が変わった。体感的に私は落ちていると悟った。ジェットコースターに乗るよりも早く感じた。そして私は床に激突した。ぐしゃと体がなった。案外すぐには死ななかった。少し周りを見ると
知らない何かがこちらを見ていた。
さっきの私のように
目があった瞬間
目が覚めた。落下している浮遊感と目があった恐怖、何度も死んだ自分の体を抱えて。
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