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#鬼ごっこ
ゆりは
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# 第8話
「扉の向こうの人物」
-–
コン。
コン。
コン。
-–
「やっと会えるね。」
扉の向こうから聞こえる知らない声。
潔は息を呑んだ。
身体が動かない。
心臓の音だけがやけに大きく聞こえる。
-–
誰だ。
どうして俺の部屋を知っている。
どうしてここにいる。
-–
コン。
再びノック。
今度は少し強く。
-–
「潔。」
その声は優しかった。
けれど。
なぜか恐ろしかった。
-–
潔は一歩後ろへ下がる。
スマホを握る。
震える指で連絡先を開いた。
-–
誰に連絡する。
玲王?
蜂楽?
千切?
凛?
-–
その時。
ガチャ。
-–
潔「!?」
-–
扉の取っ手が動いた。
鍵は閉めていたはずなのに。
ゆっくり。
少しずつ。
扉が開いていく。
-–
潔「来るな!!」
思わず叫んだ。
-–
その瞬間。
部屋の外から別の声が響く。
-–
「お前、何してんだ。」
-–
聞き慣れた声。
凛だった。
-–
扉の向こうの人物が動きを止める。
-–
凛「答えろ。」
低い声。
怒りを抑えているのが分かる。
-–
数秒の沈黙。
そして。
バタバタッ!!
走り去る足音。
-–
凛「逃がすか!」
-–
凛が追いかける。
潔はその場に立ち尽くした。
-–
数分後。
部屋のドアが勢いよく開く。
-–
「潔!!」
-–
飛び込んできたのは蜂楽。
その後ろには玲王と千切。
少し遅れて凪も現れる。
-–
蜂楽「大丈夫!?」
玲王「怪我は!?」
千切「何かされたか!?」
-–
質問が一気に飛んでくる。
潔は首を振った。
-–
「何も……。」
-–
言葉にした瞬間。
急に力が抜けた。
-–
怖かった。
本当は。
ずっと。
-–
蜂楽がその表情を見て眉を下げる。
-–
「怖かったよね。」
-–
その一言で。
張り詰めていたものが切れた。
-–
潔「……少し。」
-–
蜂楽は何も言わず肩を叩く。
玲王はため息をつき。
千切は安心したように息を吐いた。
-–
その時。
凛が戻ってきた。
-–
全員が振り返る。
-–
玲王「どうだった!?」
-–
凛は無言だった。
-–
その手には。
一枚の社員証。
-–
潔「それ……。」
-–
凛「落としていった。」
-–
そこに書かれていた名前を見て。
全員の顔色が変わる。
-–
なぜなら。
その名前は。
誰もが知っている人物だったから。
-–
蜂楽「嘘だろ……。」
玲王「ありえねぇ。」
千切「待て。」
凪「……マジ?」
-–
潔だけが事情を理解できない。
-–
潔「誰なんだ?」
-–
凛は社員証を握りしめたまま答えた。
-–
「この施設のスタッフだ。」
-–
部屋の空気が凍る。
-–
犯人は選手ではなかった。
だが。
最も安心できるはずの場所にいた。
-–
そしてその頃。
施設の監視カメラ室。
暗闇の中。
一人の人物が笑う。
-–
「もう少しだったのに。」
-–
机の上には。
新しい写真。
-–
そこには。
潔と仲間たちが写っていた。
-–
赤いペンで書かれた文字。
-–
『邪魔者が増えた。』
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コメント
1件
やばやばやば…!😱💦 第8話、めっちゃドキドキした!!扉の向こうから聞こえる声、優しいのに怖いって表現がゾクッときた…潔くんがスマホ握りしめて震えてる姿にもう感情移入しまくり!!そこに颯爽と現れる凛くんかっこよすぎ…!!そして社員証に名前があった人物まさかの施設スタッフ!?一番安全なはずの場所に敵がいるって怖すぎる…!次どうなるの!?早く続き読みたいよ〜!!🔥