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2028.3.17
元貴side
上を見上げても雲がひとつも見えないほど晴れている日。個人的には好きな天気だ。3月の中旬ということもあり、暖かさを感じる頃だが、今年は初春の寒波が来てるらしい。まだまだ、寒い日が続いていた。
今日は、若井に会いに行く。
ここにいるのかは確かでは無いが、それでも会いに行く。
久々の墓参りだ。若井が死んでから1年くらいは毎日、どんなに忙しくても2週間に一度は訪れていた。
でも、ミセスの規模は減少するどころかどんどん大きくなる。仕事やスケジュールが積もっていってしまい、行けることが少なくなってしまった。
手には花を持って向かう。
若井。喜んでくれるかな?
初春とはいえ、寒波のためまだまだ寒い。
若井に会いに行く時だけ、若井に手袋を借りることにしてる。
「暖かいよ。若井。」
早く若井に会いたくて、小走りで向かう。
墓地に向かうため、階段を駆け上がる。
「着いた…、。」
こういうとこですぐにはぁはぁ言ってるのにもう歳を感じる。
歩いて若井家と書いてある墓石の前まで向かった。
「わーかい。俺ね、今年で32歳なんだよ。会わないうちにこんなに年上になっちゃったや。」
「若井は今は、29歳かっ…笑もう3歳差になっちゃうね。先輩だ。先輩笑」
冬明けだからあまりないけど、とりあえず墓のまわりに生えている草などを抜いて、墓石を綺麗にして、若井にお供え物を供えた。
俺は花筒から古い花を取って、持ってきた花を入れる。
「見て…若井。綺麗だよ笑」
俺は花筒を元に戻し、一歩引いて全体像を見てみた。俺が買ってきたのはアネモネだ。
うん。やっぱり綺麗。
花言葉とか、頑張って調べてみたんだよ。
あとね、もう一個の理由はね、若井。
「月とアネモネ、、覚えてる?若井」
「楽譜整理してた時に見つけたんだ〜」
「でさ〜歌詞が良くて笑我ながらいい歌詞が書けたと思ったね笑………………… 今の若井に向けた歌詞みたいだった。」
あの日、俺が手袋を取りに来させなければ、
あの時引き返させなければ、
全部全部私が悪いから。
ごめん。運転手の方だってそうだ。
俺はね、遠回しに2人の命を奪ったようなもんなんだよ。若井。
ごめんね。
線香に火をつけて、香炉に入れ、目を瞑り手を合わせる。線香の香りが漂う。この香りを嗅ぐとまた若井のお葬式を思い出す。
今となってはだいぶマシになったよ。
若井。大………、、ううん。これはやめとく。
「また来るね。」
俺は最後に墓石を若井の頭みたいに撫でてから帰った。若井の頭みたいにって言ったってひんやりしてて、冷たくて、手なんて一瞬で冷めきっちゃったや笑
俺はそう言ってその場を後にした。
アネモネの花言葉を調べてみても面白いかもしれないですね。
現時点で大森さんは31歳、若井さんは29歳のままなのが余計に辛いですね。
同級生なのに。
コメ返させていただきますm(_ _)m
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それではまた!
コメント
2件
月とアネモネの歌詞は本当に響くよなぁ
続き待ってる(*´∀`) 家に帰ってからずっと泣いてたりしてね笑😃