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もう主さんのストーリー大好きです!! ストーリーが出たって通知が来た時はすぐに開きました!! 今週の金曜日体育祭あるので ちくわリレー選手に選ばれたので 応援メッセージ欲しいです🙏(おだまり) これからも頑張ってください!
なんかもう最近Reo.さん中毒です...((
もう続きが気になりすぎて鼻水出てきた
jmside
普段は、ここ数年僕の相方である黒のセダンを運転して、通勤しているから、
外を歩くのは久しぶりだった
自宅のマンションは比較的静かなところに位置しているものの、
ここはソウルで、大都会。
クリスマスが近づいていて、周りは浮き足立った派手やかな雰囲気に包まれていた。
クリスマス、、か、、
グクと別れてから、僕は恋人とのクリスマスというものを、1度も過ごしていなかった。
いや、
グク以外とのクリスマスは過ごしたくなかった、
が正しいかもしれない。
嫌でもしみじみとした気持ちになる雪空と、
テヒョンに会いに行こうとしてることもあってか、
思考が無意識に昔のことに移っていく
グクと過ごした、3年間のクリスマスはどれも本当に素敵だった
毎年2人で、明洞のイルミネーションを見に行った。
寒いのにホールでアイスケーキなんか買って、
ワインも一緒に、
その頃住んでいた彼の家から、
雪が舞うのを眺めながら、2人だけの小さなパーティーをした。
幸せだったのはクリスマスだけではない、
毎日沢山笑いあって、好きだって言い合って、抱きあって、、
僕ら2人にしか分からないささやかな、
でも尊くて、涙が出そうなくらい、優しい温かい日々を過ごしていた。
戻りたいかと聞かれたら、今でも僕は戻りたいと答えてしまうだろう。
グク、、今元気かな、、
なんて考えていたら、あっという間に
待ち合わせの駅に着く。
寒すぎてポケットに手を突っ込んで体を縮こまらせながら、
それっぽい車がないかキョロキョロした。
🐻「じみなぁ〜!こっち!」
こっち、と言いながら、自分の方にかけてくる人が、テヒョンだとすぐにわかり、
僕もそちらに、いそいそと向かう
🐣「ごめん、遅くなったね。
久しぶり」
身バレ防止のためかニット帽とマスクをしてても、すぐに分かる、相変わらずの綺麗な顔と、
僕よりずっと背が高くてスタイルのいい彼に、思わず見とれてしまう
🐻「変わんないな、ジミン。
すぐ分かったよㅋㅋ」
🐣「ふふっそれはよかったㅎ
テヒョナはまた綺麗になったね、」
🐻「なんだよ褒めんなよ、照れるじゃんㅋㅋ
寒いから車の乗ろ」
🐣「うん、今日はほんっとに寒いㅎ」
背の高い彼をちょっと見上げながら話す時間に、やはり懐かしさを覚えて、心地いい。
🐻「こっちだよ、、
うわっお前の手冷たすぎ
早く行くぞ」
🐣「テヒョナが外歩かせるから冷えたんでしょㅎ」
元々人懐っこい彼だからか、久しぶりなのに気まずさもなく、
テヒョンの温かい手に、
自分の手をそっと握られて、引っ張られながら車に向かった
jmside
テヒョンのマネージャーさんが
運転してくれた車で、バーに着いたあと、
そのままマネさんは1度ホテルに戻ると言うから、僕とテヒョンだけになった
最近は年末で忙しいから、なかなか来れてなかったのもあり、
久しぶりの小洒落た店内に胸が高鳴る
🐻「ここすっかり気に入っちゃった、
さすがはアパ社長、センスの良さは相変わらず格別だなぁ、、」
ワインを飲みながら、テヒョンがしみじみと言うから僕は嬉しくなる
顔がいいとこもスタイルの良さも、努力家なとこも、何一つ勝ち目がなかった彼に、
唯一対抗出来ると思うのが、こういう時のチョイスの良さ。
ここ数年、アパレル業界に携わってまた少し、センスに磨きがかかったように自分でも思う
だから、そこを褒めてもらえるのは気分がいい
それなりにアルコールもいれて、僕はかなり上機嫌だった
夕食も食べられるところだったから、
今までメニューにあることすら知らなかった、グリーンカレーを2人で注文し、
お腹がくちくなった頃、
🐣「最近は?順調?」
本格的にアルコールを入れて話そうと、シャンパンのボトルを出してもらった。
会ってなかった分、自然と話題は近況報告になっていく。
🐻「ん〜まあ順調ではあるよ。」
彼が優雅な仕草で、ボトルからシャンパンをつごうとしてくれたから、ありがたくグラスを寄せる
綺麗な琥珀色の液体が、小さな泡を立てて注がれていくのをじっと見つめた。
🐣「そっか、大変なの?
最後に話してた時なんか、ロケやら撮影やらで韓国中飛び回ってた記憶があるけど、」
🐻「あー、5年前だっけ?確かに大変だったね、でも今はそーでもないかな。
安定してきたって言うの?頑張りすぎなくていいかなって思えるようになってきたㅋ」
🐣「大人の余裕が出てきたんだね、
いい事じゃん」
カチンと小さくグラスを合わせて乾杯した
🐻「うん、まあね。でも最近さぁ、
好きだった学園モノのキャスティングがめっきり減って悲しいんだよねㅋ」
大人びた表情で、シャンパングラスを傾けながら、
そんなことを冗談めいて言うテヒョナは、
友人の目で見ても本当に魅力的だ。
程よく酔いが回った頭で、ぽーっと見とれてしまう。
🐣「そりゃテヒョナ、お前もう三十路だぞ?
さすがに高校生って通用しないだろㅋ
せめて大学生だㅋ」
🐻「それがさぁ、、その大学生の役すら来ないんだな〜
あの学生にしかないピュアな恋愛っていいんだよね」
恋の話題に変わりそうで少し焦った
🐣「ふーん、役でも楽しいもんなの?
いうて疑似恋愛なわけだしさ」
🐻「そりゃあね、
でもそーゆー衣装着て、本気で演じるのって懐かしくて意外と気分上がるもんだからさ」
🐻「そういえばさ、ジミナはあれ以来、恋愛とかしてないの?」
思わず眉を寄せてしまう
やっぱり、、こーゆー話になると思ってた
グラスを傾けて一気にシャンパンを煽る
🐣「するわけないじゃん、
僕は忙しいんだからさ。」
できるだけ気分を害したのが伝わるように言ってみるが、
🐻「あー、そんなすぐ怒るなよ。
もう、怒りっぽいとこ変わってないなぁㅎ」
心外だ、僕はそんな人前で怒りを顕にしたことなんかない。
まぁ、唯一グクの前では、何回も泣いて喚いて、
あの安心する頼もしい腕に、全部抱きしめて受け止めてもらってたけど、、。
🐻「この話を出したのも訳があってさ、
実は今、グクも一緒に来てんだよね、
あいつ今、波来てて引っ張りだこだから、
モデルの仕事があるとかなんとかで呼ばれて、俺と同じホテル泊まってんの。」
あの子が近くに居ると言われて、
今まで長いこと封じこめていた思い出の蓋がカタッと音を立てて揺れる。
人気なのはもちろん知っていた。
テレビでもよく見るし。
うちのブランドのCMに起用するという案も、何度も出たが、社長の僕が駄々をこねて、毎度なんとか揉み消している。
正直グクとのことは、僕にとって触れられたくない話題であり、自分だけのものにしておきたい大事な記憶だ。
突き放したのに、まだこの話を続ける気かと、黙り込んでテヒョンを睨む
🐻「その顔やめろよ。仮にも好きだったやつだろ。なぁ、
久しぶりに会ってみる気ない?」
🐣「は?」
ありえない提案に、
いつもは人からの信用が欲しい職業柄、
礼儀正しい口調に気をつけている僕らしからぬ言葉が思わず漏れた
🐻「恋人いないんならいいじゃん?
お前が住んでるのここら辺なんだよって言ったら、グクもなんか分かりやすく反応しててさㅎ
どうかなって提案ㅎㅎ」
🐣「なにそれ、そんなことする訳なくない?
グクが頼んだの?余計に無理なんだけど。」
🐻「いや、俺の考え。まだグクには言ってないし」
思わずため息が漏れる
🐣「訳わかんないこと言わないで。
僕があの時どれだけ傷ついたか知ってるでしょ?
余計なこと考えるのはやめてよ。
そんな話するために来たんだったら帰るよ?」
🐻「そんな言い方すんなよ、ごめんって、、」
無神経さに呆れたが、謝ってくれたし、
久しぶりに会った親友なんだからと無下にもできない。
何となく気まずい雰囲気になりながらも、
僕らはそれなりに楽しい時間を過ごし、
その日は店を出てすぐに別れた。