jmside
テヒョンと会った日から数日。
なんだか上手くいかない毎日が続いていた
蓋をしていた昔の記憶をこじ開けられ、揺らいでしまった僕の心のこともあったし、
何より、やけに面倒事が多かったのだ。
負の連鎖は、昨日、こんな年末だと言うのに、ソウル市内のショッピングモール支店で、店長のセクハラ問題が浮上したことから始まった
そこがなかなか大型店舗だったこともあってか、大手メディアに取り上げられるほどの騒ぎになってしまい、社長の僕にも責任が回ってきて苦労したし、
今日は今日で、最近立ち上げたオンライン販売の部署でも、通信障害が起こって幾つか混乱に陥った。
その2つのトラブルの関係で要人らに手間をとらせてしまったから、
色んなところに電話をかけて一日中謝罪する
羽目になり、どっと疲れが襲う。
さらに、ようやく長い1日が終わった帰りには、
いつもの僕だったら絶対に忘れない、車の鍵をデスクに忘れてきたことに、地下の駐車場についてから気づき、
最上階の社長室まで取りに戻る羽目に、。
ここまで上手くいかない一日は珍しかったが、
それでもまだ終わらなかった
最後の最後でトドメとでも言うように帰り道、赤信号で停車中、
うんざりしてため息をついていたら急に、
後ろからきた飲酒運転の車に追突されたのだ。
大事な車は傷つくし、怖い思いをして心は縮み上がってしまうし
なんだかもうズタボロ。
自分からぶつかってきた癖にわあわあ文句を言ってくる相手と、
こんな雪の日に、、とあからさまに迷惑そうな顔をしてやってきた警察との
さっきまでの謝罪電話よりも疲れるやり取りが終わったあと、
酒でも入れなきゃやってられないと、
あの日、テヒョンと行ったバーに入り
カウンター席で1人やけ酒をすることにした。
今日だけは制限つけちゃダメだと、お気に入りのアルコールを、手当り次第飲んでいたら、
流石に飲みすぎて、目が据わってきてしまい、
そろそろ帰んなきゃな、と思いながらも、テーブルに頭を預けてぼーっとする。
ひんやりとしたテーブルの木の感触が、
酒で熱くなってしまった頬を心地よく冷やしてくれていた
jmside
🐣「ん、、、んん、、」
そのまま軽くうとうとしてしまったようで、
気づいた時にはもうすっかり夜も更けている。
こんな明らかに負のオーラを漂わせたべろべろの男を、
気を使って寝かしといてくれるこのバーは本当に居心地がいい。
そうは言っても
もう帰らなきゃ、と思って気合いをいれて起き上がろうとした、
その瞬間、
誰かに肩をどんっと掴まれて、思いっきりテーブルに顔を打ち付け、変な声が漏れた
🐣「んぐっ、、、うぁぁ、、
、、いったぁ、、泣、、」
あまりの痛さに今度はなんだと、
涙目で後ろを振り向くと、そこに居たのは
テヒョンだった
🐻「ほらね〜会えた!
なんかいると思ったんだよね、ラッキー!」
🐣「お前まだこっちにいたのかよ、、、
ラッキーじゃないわ、、謝れよな、、、
顔打ちつけたの見ただろ、もう、、泣」
いつもは人に対して”お前”なんて言わないし、こんな乱暴な口調は使わないのだけれど、
調子が悪いに加えて、寝起きの僕は少々口が悪くなっている
なんせ一人で酔いたいからここに来たのに、
邪魔されて、痛い思いまでさせられたんだ、
これくらいの無礼は許して欲しい
🐻「あーごめんごめん、
どんだけ飲んだんだよ〜ㅋㅋ
もう目がとろんとしてんじゃん、そんなんで帰れるの?」
🐣「んー、、まぁがんばって帰るよ、、
なんか上手くいかなくてさ、やけ酒してt、、っ、、!!!」
そこまで言って僕は衝撃で息が詰まった。
酔ってて視野が狭くなっていたし、
背の高いテヒョンの影に隠れて気づかなかったが、
後ろにもうひとり、テヒョンと同じくらい
スタイルが良くて、
綺麗な顔立ちの男の子が立っていたのだ。
その子は、
5年前、僕が別れを告げた元カレ、
チョンジョングク、その人に違いなかった。
🐣「え、、、、、、、あ、、、、
ぐが、、、?、、なんで、、、」
気の抜けた声が漏れる
🐰「お久しぶりです、、、、」
何となく気まずそうな様子から、テヒョンが無理やり連れてきたんだろうと予想が着いた
🐣「ねぇ、この前やめろって言ったよね?」
すぐさま、
なぜかこんな僕らを見て満足そうに笑ってるテヒョンの、
胸元をぐっと締め上げて睨みつける
🐻「なんで?会いたかったでしょ?
グガも会いたいって言ったし、な?」
そう言ってテヒョンは、グクの方を振り向くが、やっぱりすーっと目を逸らして居心地悪そうにする
思わず目の前の、どこまでも無神経な親友をそのまま殴りつけそうになったが、
ぎりぎりの理性でその衝動をおさえつけた
🐣「僕帰る。
今日ほんっとにツイて無さすぎて気分悪いの、頼むからほっといて。」
さっさと会計を済ませて出ようとすると、テヒョンに腕を掴まれる
🐻「待てよ、落ち着けって、そんな怒ることじゃないだろ、な?
あのころはよく3人で話したじゃん?
ちょっとでいいから一緒に飲もうよ、」
🐣「あぁっもうしつこい!
やめろって言ってんの!!」
柄でもない、大きな声を出してしまって、それまで騒がしかった周りがシーンと静まった
大好きだったこのバーにも、
気まずくてもう来れないな、と泣きたくなる
すると、
その様子を見てずっと黙ってたグクが、
静かに口を開いたから思わず凝視してしまった
🐰「テヒョニヒョン、やっぱり会うなんてダメだったんです。帰りましょ。
ジミニヒョンが会いたがってるなんて嘘つかないでくださいよ、、」
久しぶりの”ジミニヒョン”という心地いい響きに、心がずくっと傷む
それでももう感情はぐちゃぐちゃで、1秒でも早く立ち去りたかった僕は、
テヒョンの手を振り切って外に飛び出した
🐻「おいっっだから待てって!!」
コメント
10件
バーで3人がケンカ… こんなイケメン3人が… ドキドキしちゃう💜 続き楽しみすぎます。
綺麗な描写や季節感❄、ジミナコーデに(* ̄ii ̄)💜もうどっぷり冬のKorea💜🐣CEO🐻ACTOR🐰MODEL現実味スゴすぎてもう沼っすぅ〜再会の🐰ジミニヒョンの言葉に、心臓バクバク🫀.˚‧º·(ฅдฅ。)‧º·˚..˚‧º·(ฅдฅ。)‧º·˚.最後までもつかなぁ💦さすがReo.さま💜
早くも、頭も感情も良い意味で(面白くて)混乱し始めています〜😵💫✨ 過去も気になるし、この先も気になる… ひたすら更新を待ちますね!!