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あれは去年の丁度今頃だった。
セミの、よく鳴く日
俺は
〜〜〜〜
母「…た!ゆうた!早く起きなさい!」
母「夏休みだからってダラダラしない!」
俺「ふわぁ…何時…」
母「はぁ…今日はお父さんの葬式なんだから、しっかりしてよ」
俺「…ん」
そう、俺の父さんは 死んだ。
事故だった。 神社の鳥居が倒れてきて
頭が潰れて 死んだ 。
母「ほら!早く朝ごはん食べなさい」
ゴトッ
俺「…母さん、これって」
母「今日は目玉焼き よ!」
…目の前に皿の上に乗った石 が
置かれた。
母さんは父さんの頭が潰れる所を見たのだ 心の傷もまだ癒えてないはずだ。
あぁ、俺が早起きしてればな
俺「いただきます」
俺はこっそり石をポケットに入れた
母「あら、もう食べたの?早いわね」
母「よく食べる子に育ってくれて嬉しいわ…まるでお父さんみたいね」
俺「俺は俺だよ。母さん」
ブツッ
あぁ、まただ 記憶が途切れていく感覚
必ず何かがちぎれるような音がする
俺は…なんだ。なんだっけ
…まぁ今はそんなこと どうでもいい
俺と母さんは黒い服に着替えて、
車に乗った
母「せめてテンションあげなきゃね」
母「ゆうた!音楽かけて!」
俺「はいはい」
母「いい曲ね!この歌手、お父さんの声に似てるわ〜」
俺は、曲なんてかけていない
母さんの妄想だ。
ただ、もう少し、もう少しだけ
ブツッ
俺「ふわぁ…もう着いたの?」
母「着いたわよ!シャキッとなさい!」
母「お義母さん。今帰りました」
義母「あらあら、いらっしゃい」
義母「疲れたでしょ?上がってちょうだい」
母「ふぅ…ほら!ゆうたも早く!」
俺「ん…」