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ミスターコンテストは劉磨さんが優勝して、泰揮クンは準優勝で終わった。
文化祭が無事終わり、帰りのリムジンにのっている間も、泰揮クンの言葉が頭から離れなかった。
私は…聖さんに告白されて……告白をして…結ばれた。
だから……今の私がすることは……
コンコン
ガチャ
「花月、来てくれてありがとう。」
泰揮クンに言われた通り誰にも言わず、泰揮クンの部屋に来た。ドアをノックしたのと同時に部屋へと迎え入れてくれる。気のせいかいつもよりも男っぽくて色っぽい。一人称も「アタシ」から「俺」になっていて不思議な感じ。
「泰揮クン…私……。」
「花月も飲む……?」
「飲むって…それってお酒じゃ……?」
「違うよ。俺特製の紅茶。飲むと体が温かくなる。」
「あ、それならちょっとだけ……。」
「花月……コンテストの時に言ったことは本当だ。俺は…花月のことが好きだ。」
「泰揮クンの気持ちはすごく嬉しい。嬉しいけど……私は……。」
「俺よりも聖の方がいい……?」
「それは……。」
「2人がカップルコンテストに出るだなんて驚いたよ。でも…まだ告白とキスだけだろ…?それだけで聖と付き合うのが正しいと思える…?」
「でも……。」
「……そうか…。花月はそれ以上を知らないから……そう思うんだな。」
あれ……?なんか泰揮クンの雰囲気が変わった……?
「だったら……その先を俺が教える。」
泰揮クンに腕を引っ張られベッドに押し倒される。言葉を発する間もなくキスをされ、深く舌が絡み合う。頭がクラクラしてきても、泰揮クンを押し返すこともできない。
「泰……やめ…。」
「ずっと…頭の中で考えてた。どうすれば花月を俺のものにできるんだろうって。どうすれば花月と結ばれるんだろうって。でも……きっと花月は何も知らないから初めての告白で恋愛だと思ってしまう。だから、キスもセックスも全部俺が教える。何度も口づけて何度も抱いて、俺だけの花月にする。そうすれば……花月は俺のことしか見えなくなる。」
止まらないキスに体が痺れて何も考えられなくなる。聖さんに襲われた時みたいな恐怖も不安もなくて、キスが快感へと変わっていく。
「ほら……やっぱり花月は知らなかっただけだ。俺とのキスはどう……?気持ちいい…?」
「ん……気持ちぃ……。」
「そう……なら、その先にも進もうか、花月。」