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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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お父さんとの会話なんてちっとも覚えてなんかいない


父上と過ごした記憶がない


戦争で辛くて記憶を全て消してしまったのかな


でもこれだけは覚えてた


「私のことは連合軍に話さないでくれ」


「わかった!」


幼いながらもその意味を分かった


お父さんは負けるのか


僕は連合軍に引き取られるのか


ある日父上は右手を無くして帰ってきた


「枢軸と永遠に同盟でいてくれ」


そう言って今日も戦場に行った父上は2度と戻ってこなかった


次の日には連合軍が僕”達”の家に来た


英「この方が日本家の…」


米「そうみたいだな」


クルッと話している方達の方を見る


英「え…」


米「これは酷いな…」


何をほざいているのだろうか


父様の方が


「父様の方が辛かったのに…」


こんな声では彼奴等に届くはずも無い


英「ねぇそこの貴方…目を見せてもらえますか?」


外国の野郎共はデリカシーとやらが無いのか?


「この包帯は父…いや、何でもないよ」


英「?気になりますね」


父様を守るためにも話すかよ馬鹿共が


スルスルと包帯を外す


米「う…まともに治療受けてないな」


英「痛いし辛かったでしょう?」


首を横に振る


父上はもっと痛い思いをしたんだし…


米「こんだけ目が溶けて痛くないのか…」


溶ける?嗚呼…なるほど


右目に手を当て


ブチブチッ ベチャ


溶けて少し固まった目を千切り取る…


とっくに痛覚はないか


米「うおっ…ヤバ…」


「痛覚なんかとっくに無いよ」


英「やはり日頃から痛い思いをしていたのでしょうね」


その言い回しが大っ嫌いなんだよ


お父様は暴力なんてしないよ


貴様の原爆のせいで溶けたんだよ馬鹿


米「なぁ…お前の親父についてなんか知ってないか?」


「戦争になってから喋らなくなったしそもそも喉が焼けて喋れないよ」


遠回しにお前等のせいだと言ってみたがどうだろうか


米「可哀想だな……」


英「父と喋れないとは寂しいでしょうね」


馬鹿馬鹿馬鹿!


英帝…お前は常日頃から京都の人の様な皮肉言ったり遠回しに馬鹿にしてるんだから

気づけよ


あ、もう英帝じゃないかw落ちぶれて英国になっちゃったもんねw


あーあ!可哀想!


ご父上が


てか米帝は喋るな馬鹿っぽい喋り方しやがってよ


英「さ、行きましょう」


「どこに?」


なるべく幼い喋り方を…


米「俺達の基地だ!お前も今日から連合軍だぞ〜」


は?は?聞いてねぇよ?後決めつけんなよ


御父上に枢軸のままでいなさいと言われたから守るのに


「いつも優しくしてくれるナチス様とイタ王様はいる?」


米「いないな…」


いねぇのかよ使えない


後、様付けをしているだけで引くような目を辞めろ


尊敬しているからこそ様呼びなんだよ


「いつもこんな僕の話を聞いてくれるの」


自傷気味に…


米「ま、行くか」


英「ほら乗りなさい」


気遣っているようだが有難迷惑


さっさと死ね


《着いたー!》


蘇「ん?何だこのちび」


「貴様のそういう所露帝にそっくり」


蘇「おうやんのか?」


英「辞めなさい!」


「良いよ?」


米「良いの?!」


うるせぇ喋るな


蘇「何でやるよ?お前が決めていいぜ」


「貴様の様な高身長野郎には刀がいいと思うな」


蘇「英米コイツくっそ喧嘩売ってくんぞ」


英「おかしいですね…そんな子ではなかったはずですが」


馬鹿だなぁ〜勿論演技だよ?


「早くやろ!外出てきて」


蘇「はいはい…」


「はいソ連」


ポンッと使われていない刀の1つを投げ渡す


蘇「うお危な」


これは軽くキャッチするか…


九四式軍刀は僕にとって使いやすいから有利かもな〜


「合図はそちらから」


蘇「スタート!」


ガキン


重…でも弱いね


フッ…


蘇「うお…消えたぞ」


英「違います、高速で走っているだけです」


蘇「早」


あ、後ろががら空きだ〜


もーらい


グサッ


蘇「ダァ!くっそつぇぇ」


「ほら、脇下もがら空き」

スッ キィィィン


蘇「フッ…防いでやったぜ」


「手加減してるけど意外と強いじゃん」


「てことで手加減無しで行くよ〜」


蘇「????」


《数分後》


蘇「普通に負けたんだが?」


「弱いね」


「だからナチス様に片目取られるんだよ?」


蘇「さらっとトラウマ掘り返すなや」


「うわぁ…怖い顔wそんなに痛かった?ごめんねぇ」声マネ


蘇「ああああああ………」


「クソ連討ち取ったり」


英「討ち取られててウケますね」


蘇「気になってたんだが…お前のその目どうしたんだよ」


「嗚呼これ?」


「引きちぎった☆」


蘇「怖」


?「おいテメェらうるせぇぞ」


??「そうなんね!」


「あ!ナチス様!イタ王様!」


独(ナチス)「よう、久しぶりだな」


伊(イタ王)「わぁぁぁぁぁぁ!久しぶりなんねぇぇぇ!」


「ナチス様イタ王様お久しゅうございます」


独「相変わらず敬語なんだな」


「尊敬しておりますので」


伊「嬉しいんね!」


「そうだ、アメリカさん?」


米「どうしたんだ?」


「ナチス様とイタ王様は此処には居ないって言ってませんでしたっけ?」


米「あ…それはだな……」


「アメリカさん……手合わせ願います」


米「ああ……」


《対戦後》


米「強くね?」


蘇「俺より速く負けてて草」


米「だって強いもん」


伊「ねぇ!ioにも刀の使い方教えて欲しいんね」


「いいですよ」


「ではこれを」


伊「わー!強そうなんね!」


「イタ王様は使いやすいと思われますよ」


伊「やったね☆」


「では行きましょう」


伊「はーい」


独「俺等も刀で対戦するか?」


英「やりましょう」


《夜》


場所——基地の大広間


伊「刀の使い方分かったんね!」


「良かったです」


ズズズ…

英「やはり紅茶は美味しいですね」


清(現中国)」「何の話アル?」


米「うお!清…なんだよビビった〜」


清「はぁ…お前いつまで☆48のままでいるんアル?」


米「2000年になったら変えるよ」


清「今何年か分かってるアル?」


米「しーらね」


清「クソが」


「わぁ…アヘン国家だ〜」


清「初対面の相手にアヘン国家とは何アル」


「?あ、憶えてないのね馬鹿だな〜」


「アヘンの吸い過ぎで馬鹿になった?」


清「クッソ煽るじゃん」


「本当に憶えてないの?」


「清にい?」


清「は…おまっまさか!」


「あ、気付いた?」


清「何でお前がここにいるアル!」


「さあね〜」


清「クソが…」


「柔道でもやります?」


清「やってやろうじゃない」


米「なんか……知り合いらしいな」


英「ええそうみたいですね」


清「我もあれから時間経ってるアル」


清「負けねぇあるよ!」


「私も負ける気無いので!」


《対戦後》


清「なっ……」


「ふふふ…まだ弱いねぇ清は」


蘇「あの清が負けるなんて…」


米「何でも出来るなアイツ」


「んん…眠」


「寝る場所無い?」


伊独「俺/ioの部屋」


伊「はぁ?!ioが一緒に寝るんね!」


独「いや俺だ!」


「落ち着いてください御二人」


「私は空き部屋で寝るので」


独「ああ…分かった」


伊「しょうがないか…」


英「では案内しましょう」


「は~い」


トコトコトコトコ


英「すみませんね…此処が一番整っているので…」


「いや…此処が良いから大丈夫だよ」


英「はい…では」


「お休みなさい」


………


「片付けるか」




「よし…あ、これ使えるじゃん」


「お!これも〜」


「え?!これもすっごい使えるじゃん!」


「勿体ないな〜」


「後は塵を払って…」


「うん!キレイじゃね?」


「良いね」


「眠…おや〜」



そんなこんなで数年後…


場所—-会議室


「〜〜〜ってことで良いでしょうかアメリカ?」


米「ん?え、いいと思うぞ」


「………聞いてた?」


米「ううん」


「はぁ?まったく…もう一回説明するよ?」


「……面倒」


「結論!枢軸を復活させる!」


米「無理」


「詳細」


「え〜…我々独・伊・そして私で同盟し、枢軸を連合の味方として復活させる」


「で?どうだ?」

米「敵対しないなら…良いぞ」


「え?良いの?やった!やったよ!父様!」


「父様の願いを叶えられた!」


「嬉しい!」


英「そんな嬉しいのですね」


「英国殿よわかるかね?」


英「分かる気がしま……え?!」


「あやっべ」


英「今…英国殿って呼んでくれました!嬉しいです〜!」


「良かった」


独「これから、枢軸はお前に任せる」


「ええ…勿論ですよ」


独「頼んだぞ」


日帝


日帝「はい!」


(江戸父様…私は今貴方の最後の願いを叶えました……)


(いつかどこか出会える日を願っていますよ)

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