コメント
1件
手先器用な良すぎます...! 🟩と🏺の絡み好きです☺ この後黄金だけじゃなく色んな人にバレて髪を結うことになる🏺が目に浮かぶw 色んな人の髪を結った上で🟩さんの髪が1番綺麗って言う天然タラシな🏺もいそう…
・何でも許せる方向け・出てくる全てのこと、物、人に関係なし
・ド捏造
・CP表現無し(若干香るかも?)
上全て理解出来た方のみお読み下さい。
実は器用なつぼ浦と、ミンドリーの話。
「ミンドリー今日は上機嫌だな?」
本署内にてタブレットで指名手配を更新していたところ、皇帝にそう声をかけられた
「確かに。なんかあったの?」
『んふふやっぱ2人には分かるかぁ~』
そういいながら髪を皇帝とらだおに見えるようにする
『みて、凄い綺麗じゃない?』
「ん?..あ、!本当だな!綺麗にまとめてあるぞ!」
「めっちゃ丁寧…?なのかな、均一だし凄いじゃん」
2人してミンドリーを褒める。ミンドリーはすぅっと目を細める
『実はこれ、俺が結ったんじゃないんだ』
「え」
2人の声が重なる
『これはとある人に結って貰ったんだよ。他にも頼んだら色んな髪型をしてくれて、全部丁寧で綺麗なんだ』
「何それ!俺もやってもらいたーい」
「我も興味あるぞ!」
2人がキラキラと目を輝かせる
『んー笑 でもごめん、人に言わないようにって言われてるんだ。教えたい気持ちは山々なんだけどね?』
頬をかきながら申し訳なさそうに言う
「えぇ~じゃあ仕方ないかぁ」
「髪を結うのが上手いやつなんてあんまり聞いた事無いけどな?」
2人とも全く検討がついていないようだ
『ふふふ、そうだろうね。俺もたまたまだからね。』
ミンドリーは初めてその人に髪を結って貰ったことを思い出す
ー1ヶ月前、大型終わりにて
ふぅ今回の大型もすごいバチバチしてたな…ウェスカーさん、ハンクさん、れりあさんが居たからアンブレラだな。牢屋対応は皇帝とらだおくんとかがしてくれてるから、事件現場にあった血痕を見て、逃げた人の指名手配更新をして……
などとぐるぐる頭を巡らせながら考えていると、とある人物から声をかけられた
「ドリーさん髪、解けてますよ?」
『━━あぁ、つぼ浦くんか』
考え事に集中しており全く気配に気づかなかった
「あァそうです。おはようございます。」
『おはよう。髪解けてるの教えてくれてありがとね。多分さっきの大型かな?』
困ったように髪をいじる
「…くくり直さないんすか?」
ミンドリーの髪をじぃっと見つめる
『え?あぁ…うーん…括り直したい気持ちはあるけど、まだ色々やらなきゃ行けないことあるし…後ででいいかな…』
「……ドリーさんがやりたいことってタブレット作業ですよね?」
意を決したようにつぼ浦くんが聞いてくる
『あぁ、うん。そうだけど…』
「髪、俺が三つ編みしましょうか?ドリーさんが良ければっすけど」
『え、』
全く想定していなかった事に言葉を失う
「あ、嫌なら嫌で大丈夫っす、」
『あ、いや、!そうじゃなくて!…じゃ、じゃあ、お願いしようかな…?』
分かりやすくしょんもりしてしまったつぼ浦くんに、慌てて言葉をかける
「ん、了解っす」
にこりと口元を緩ませて、ズルズルとどこからか椅子を引っ張って、ここに座ってくださいと言われる。大人しく座り、作業をしてていい。と言われたので、タブレットを開く。
「痛かったりしたら言ってくださいね」
『あ、うん。ありがとね』
今更何後輩にさせてるんだとか、なんでしてくれるんだろうとか、色々頭を巡るけど、とんでもなく優しい手つきで綺麗に髪を解いてもらっていると、自然とその気持ちも溶けていった。
つぼ浦くんが今どんな表情をしているのからわからないけれど、いつもが嘘みたいに静かで、俺が作業に集中できるように、とかだったりするのかなぁ。なんて考えながら、ポチポチタブレット作業をしていく。
髪の擦れる音がこんなに心地いいのなんて、初めてかもね。
ー数十分後
「……ん、よし。出来ました!どうっすか?」
鏡で見せてくれる
『おぉ…なんか凄い綺麗なんだけど…凄いね。いつもやってる俺より全然上手いよ』
「気に入ってもらえたみたいでよかったっす!作業進みました?」
『うん。自分でやるより全然綺麗だし、作業も出来たしでほんとにありがたいよ。ありがとね。』
「そりゃァよかったです」
2人ともニコニコしていて、ほんわかした空気が流れる
━━━━━━銀行強盗
「お、銀行強盗来たんで行ってきます!」
『ふふ、気をつけてね。ありがとう』
「うーっす!」
手をこちらにブンブン振りながら元気よく走り去って行った
それからも何度かつぼ浦に結ってもらっていたミンドリーは、他のみんなにも言っていい?と聞いたところ、絶対面倒なことになりそうだからやめてくれ。と言われてしまったので、つぼ浦に髪を結ってもらうため、ちゃんと秘密にしているのだ。
━━━━━━豪華客船
「うわ大型きたよ」
分かりやすくらだおがため息を着く
「今日大型何回目だ?5、6?」
『6じゃないかな?』
「はー…“らだお客船ヘリで行きます”」
「“皇帝は船で客船いくぞ”」
『“ミンドリー皇帝と行きます”』
『さ、行こう』
「犯罪者捕まえに行くかー」
「全員捕まえるぞ!」
疲労してはいるが、3人とも立派なロスサントス警官なので、しっかり事件現場へと向かうのだった。
ー豪華客船終わり
『よし、金持ちも捕まえられたし今回は上手くいけたな。』
ボソリと呟いて垂れてきた髪を右手で耳にかける。
『ん、?髪が垂れてくる…?…あ、また解けてるや….』
無意識にスマホを取り出し
『…うーん……今つぼ浦くんって居たかな…』
Stateを確認する
ジャック・馬ウアー
二十日ネル
ミンドリー
特殊刑事課 キャップ
特殊刑事課 つぼ浦
『あ、いる』
無線で呼んでみようかな。…つぼ浦くん無線入ってるかな、?
『“つぼ浦くん今どこ?”』
数秒空いた後、
“レギオンっす”
無線が返ってくる。よかった無線入ってたみたい
『“本署来れるー?”』
“行けますよ向かいます”
『“ありがとー”』
来てくれるみたい。わざわざ髪を結ぶために呼ぶのは申し訳ないけど、いつでも呼んでくださいって言ってくれてたしね。
“なんだなんだ!!ドリーに呼ばれるなんてまた何かやらかしたのかつぼ浦?”
無線を聴いていた皇帝が茶化すように言う
“またってなんだァ??なんもやってないっすよ俺はァ!!”
あらぬ誤解を招いてしまったみたいなので訂正しておく
『“お説教じゃないよw”』
“そうかw”
“俺は何も聞いてないから大丈夫だと思うけど…何もしてないよね?”
対応課からの特殊刑事課への信頼度は0らしい。普段の行いを見るに…仕方の無いことではある。
“心外っすよアオセン!!してません!!”
“怖いなぁ…w”
なんて無線で雑談をしていると、すごい勢いでジャグラーが本署前の駐車場に入り、キャップを轢いて止まった。その中から呼び出していた人が出てくる。
「なんスかドリーさん」
つぼ浦は文句を言うキャップを無視しながら、こちらに近づいて来る
『これこれ』
といいながら解けている髪を指さす
「あァ!それっすね」
なるほど!といった様子で、手を叩く。
「なんだ?髪に指さして?」
「あ、ミンドリー髪解けてるじゃん」
つぼ浦と会話をしていると後ろから2人の人がやってきた
『あれ、皇帝とらだおくん』
少し前に一緒に事件対応をしていた皇帝とらだおだった
「つぼ浦がミンドリーに呼ばれるなんて何事だと思ってな!来てみたんだ!」
面白半分で来たのが丸わかりだ。
「いやードリーが大丈夫かなぁって思ってさ」
苦笑いしながら首をさする。やはり対応課は大変そうだ。
「あ?それどういう意味っすか???」
そういいながらつぼ浦がバットに手を掛けたので、急いでらだおが宥める
「まぁまぁまぁまぁ!…で、ドリーがつぼ浦を呼んだ理由ってなんなの?」
つぼ浦がピタリと止まり口を紡ぐ
おっと、これは俺が何とかしないと。
『あー……そのー…なんて言うか、…らだおくん達には言えないことなんだよ。』
「ん??どういうことだ??」
「……え、もしかしてつぼ浦とミンドリーってそういう関係…???」
明らかにニヤニヤしている
「アオセンが何考えてるか分かんねェがそれだけは違ぇ」
らだおが変な方向に行きそうになったので、ピシャリとつぼ浦が言う
「じゃなんなのさ」
つまんないというように肩を竦めたあと、コロりと表情を変え、まっすぐこちらを見てくる。
ミンドリーは無言でチラリとつぼ浦の事を見る。つぼ浦はクソでかい溜息をついて、頭をガシガシと掻く
「はぁーー….ドリーさんすんません。隠してもらってたけどこの2人には言います。」
『え、…いいの?』
「いやまぁ良くはないんすけど…言わないは言わないで面倒くさそうなんで。」
『あー…まぁ、…そうだね…笑』
ねーねーなんなの〜?と今現在も駄々を捏ねているらだおと皇帝を見て微笑する
「2人とも来たら分かります。こっちです。」
といつもつぼ浦が寝ている2階の部屋に案内する
「ここはつぼ浦が寝てるところじゃないか!」
「…ここでナニすんの?」
またニヤニヤしているらだおは放っておき、ミンドリーに座ってくださいとつぼ浦が指示を出す
「今日はゴムありますか?」
「ゴム!?!?!?」
「あのまじでアオセン黙ってて貰えます??」
あまりにもらだおがでかい声ではしゃぎながら言うので、少しイラつきながら注意する
『ごめん、多分客船中に海に落としちゃった…』
「了解っす」
ゴソゴソとつぼ浦が机の引き出しを漁っている
「んー、…これとかどうすか?」
深緑と黒が拗られたヘアゴムを手に取る
『綺麗な色だね。それがいいな。…いつもごめんね』
「全然大丈夫っすよ。大型大変っすもんね」
そういいながらつぼ浦がミンドリーの後ろに行き、櫛を取り出し髪を梳かしていく
「……なに、してるんだ…?」
『髪を括ってもらってるんだよ。』
「え、これを隠してたの?」
「そうです。」
「は?」
意味が分からないという風にらだおが声を出すので、説明する。
『つぼ浦くんは髪を結うのが上手いんだよ。でも、髪括ってる人多いでしょ?だから髪を結えることを言ったら、皆結って欲しいって言うんじゃないかな~ってさ。そしたら大変だし面倒くさいから嫌なんだって(笑)』
2人はポカーンとしながらもミンドリーの話を聞く
「え、なにそれー、てか俺もやってもらいたーい」
「我もやってくれ!!」
「こー言う奴らがいるからバレんのが嫌だっつってたんだ!!!絶対やらねぇぜ!!!」
2人してえー、といいながら駄々を捏ねている。まるで子供みたいで少し笑ってしまったのは内緒だ。
「てかじゃあなんでドリーはいいのさ」
「そうだそうだー!」
ミンドリーは心の中で確かにと賛同する
「まぁそりゃアンタらの中だったら絶対ドリーさんが1番いいだろ」
当たり前だと言わんばかりに即答する
「酷いぞー」
「心外だぞー」
「まぁあと………..」
先程の即答ぶりとは打って変わって口どもる
「…あと、なに?」
「…ドリーさんの髪は綺麗なんす」
ミンドリーの肩がピクリと揺れる
「は?俺と皇帝の髪は汚いと????」
「なんだと!?!?」
「違ぇ!!!そういう綺麗じゃなくて…まぁ元の質もありますけど、警察って忙しくて客船対応とかもあって海も入るから、髪は痛みやすい。けど、ドリーさんの髪は…海に入った後とかすぐに髪洗ってんのか?わかんねぇけど、…とりあえずめちゃくちゃ手入れされてんだよ。だから触りたくなる髪っていうか…….綺麗な髪だなって、思うんだ」
サラリとミンドリーの髪を触りながら言う。
ミンドリーは何だか少し、耳が暑い気がした。
「はぁ〜……….なんなんめっちゃ好きじゃんドリーの事」
「我も盛大な告白かと思ったぞ」
二人共が少し驚きながら声を出す
「ちげぇ!!!!!!!けど髪が綺麗なのは事実だ」
「まぁね?それは否定しないけど。」
らだおがチラリとミンドリーの顔を見る
「……….あれ、あれあれ?ドリー照れてる?」
「まぁあそこまで言われたらな!」
らだおと皇帝がニヤニヤしている
『…まぁ、ね。あんまり髪をここまで褒められたことがないからさ…ありがとね、いつも結ってくれて。』
つぼ浦の結っていた手が止まる
「まぁ、ドリーさん大変そうっすからね。特殊刑事課は空気が読める部署です。…あの時もドリーさん疲れてそうでしたし…ドリーさんが俺を呼ぶ時っていつも疲れた顔してんすよ。気づいてます?」
予想外のことを言われビックリして、振り返りつぼ浦の顔を見る
『……..え、?ほ、ほんと?』
「マジです」
『え、えぇー…気づいてなかったや…ごめんね、?』
「大丈夫です、ドリーさんにとってコレが休憩になってるなら。適度な休憩は大事ですしね。」
また結はじめる
「ドリーにとって、つぼ浦に結って貰うのが休憩になるって…ほんとに仲がいいんだな…!意外だ!」
「俺も全然話してるイメージなかったわ」
2人でうんうんと頷いている
「まぁこれ以外の時はそんなに話してないっすからね。」
なんでつぼ浦くんといると落ち着くんだろう…と考える
『そうだねぇ。…つぼ浦くんは、俺がタブレットする時は静かにしてくれてて…逆に、何もしてない時は色々話をしてくれたりするから…一緒にいて心地いいのかもね。』
「ほぉ~」
「……ん、あざます。…出来ましたよドリーさん」
つぼ浦が差し出した鏡で確認する
均等に絡められた髪の先には、黒と深緑が拗られたゴムがワンポイントとして止められている。
『…うん。今日もすごい綺麗。ありがとね、つぼ浦くん』
「うす。任せてください」
「確かにこれは見事だな!」
「綺麗に出来てるね~」
皇帝やらだおもミンドリーの髪を見て感心している
━━━アーティファクト
事件が発生したようだ
『ん、これ行こっか』
「よし!」
「ヘリ出すわ」
『“ミンドリー、皇帝、らだお、アーティファクト行きます”』
皆行くようなので無線で報告する
『つぼ浦くんは、』
「俺はパトロール行ってきまァす!」
元気よく立ち上がる
『ふふ、了解。つぼ浦くんありがとね。…また、お願いね?』
「..うっす。また、いつでもどうぞ」
これからもこの奇妙な関係性は続くだろう
結で繋げる言の葉ー終ー