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#依存体質の君は僕の元彼氏。
目side
俺は依存体質だ
幼い頃、母親からの罵声と暴力で育ってきた
からか、俺は優しくされると直ぐに
離れられなくなってしまう
その為、周りにも相手にされなくて、
さらに独りになってしまった
でも、そんな俺にも好きな人がいて、
阿部_おはよ!
目黒_あ、おは、よ
阿部_もぅ!硬いよ!笑
目黒_あは、笑
それは大学の友達で、
優しくて、俺を理解してくれて、
俺が抱く理想を持った性格だった
目黒_僕と付き合って下さい
阿部_……え、
目黒_…
阿部_…僕も好きでした、!
目黒_…っ、(手掴
阿部_……っ、、、、
目黒_付き合って、くれますか?
阿部_…、(頷
そして、大学卒業後、
その好きな人に告白した。
可愛くて、俺より背が低くて、
ちょっぴり気弱で、不安になるくらい華奢で。
相変わらず俺の”好き”が 溢れた人だった
それで、付き合って、何年か経った頃
阿部_蓮ー?これ洗濯機して良いの?
目黒_あー、明日着るから置いといて
阿部_はーい
目黒_ねぇ、今日こことかどう?
阿部_ん、良い感じ 予約いるの?
目黒_要らないみたい
阿部_いいじゃん
付き合った1年目くらいは凄く楽しくて
幸せに溢れる生活をしていた
でもやっぱり何年か経つと、
倦怠期や、マンネリ化など 色々ある
今
阿side
阿部_…………………
目黒_…ねぇどうしたの?
阿部_…なにが、?
目黒_…いや、明らかに元気ないじゃん、
阿部_………、
目黒_なんかあるなら言ってよ
阿部_…別に何もない
目黒_…、
阿部_…俺外行ってくるから、
目黒_……わかっ、た…
初めみたいにトキメかなくなった自分がいた
不満を正面から言えなかったり、
愛を求めなくなったり。
阿部_…(涙
ベランダで一人、座り込んで涙を流す
このままでいいのか
これは何か良いことへの前兆なのか?
そうじゃない場合は?
ガチャ、
目黒_…亮平、
阿部_…、(顔伏、涙流
目黒_どうしたのって、なんかあるなら
ちゃんと言ってみてよ、
阿部_…………煩い、
目黒_…ぇ、?
阿部_……うっ、ぅ”…泣ッ…(震
目黒_…亮平、!(駆寄
阿部_…おれのせいで、…、泣ッ…
目黒_…、
阿部_蓮が嫌な思い、っ、してる、、ッ泣ッ…
目黒_……、、俺は気にしないで良いよ、
阿部_…泣ッ、…
“気にしないで良いよ。”
なんだか、 嘘を言われているような
気 がして、嫌だった。
今日
阿部_別れてください、
目黒_…、ぇ、?
阿部_…………
目黒_なんで、…そうおもったの、?
阿部_…………付き合ってる理由が
なくなっちゃった、…、
目黒_…、やだ、……(涙
阿部_…っ、
目黒_なんで、っ…泣ッ、
ちゃんと愛すから、っ泣ッ
阿部_…別に愛してくれてないなんて
言ってない、けど、…
目黒_やだやだやだ、っ…泣ッ
阿部_……っ、本当にごめんなさい、
ガチャ
ついに別れを告げた今日。
胸は痛むが決めた事だ。
だから、ハッキリ言った
彼はずっとそばにいるとキリがないくらい
泣きついてきたから、
俺は荷物を持って部屋を出た
でも、彼とお揃いで買った物は置いていった
阿部_…ふぅ、、
俺は次の日、ベンチに腰をかけてゆっくりと
自分を充電していた
阿部_…ぁ、…
俺は別れてから家が見つかるまで
実家で生活している
でも、彼と大学は同じなわけだから、
何度も何度も目があったり、
遠くから見つめてくる事だってある
でもいつも俺は、気づかないふりをして
目を逸らす
阿部_…っ、
目黒_…、(歩
阿部_…ぇっ、…?
目黒_亮平、、俺あんな終わり方許せないよ、
阿部_…そ、、それは、ごめんって、…
目黒_…
阿部_でも、ホントに、、決めたから、っ、!
目黒_………(腕掴
阿部_…ひゃッ、…
目黒_…(目合
阿部_…っ、や、やめてよ、
目黒_………俺は本当に愛してたんだよ、…(涙
阿部_…、、ごめんなさい、(去
周りの目線が痛い
彼は震えた声で言った
「俺の所から居なくならないで」
阿部_…っ、、
俺は今だけ優しさを心に抑えて
その場から去った
目黒_…、……(涙流
彼が依存体質で、愛が重めなのも分かってる
それは直せないし、無理には直そうとしない
けど、今、別れるとなったら少し面倒だ
朝起きると毎日連絡が来ている
「復縁させて」
「亮平が居ないと無理だよ」
「生きた心地もしない」
「戻ってきて」
「また抱きしめさせて」
「助けて」
「どうか忘れないで」
「亮平」
「亮平」
「亮平」
「亮平」
「そばに居てください」
「ごめんなさい」
「ごめんなさい」
付き合っている時より酷い
文が一方的に送られてくる
阿部_…
「もう連絡してこないで欲しい」
「ブロックするね。ごめんね」
俺はそう言い残して連絡アプリを閉じた
阿部_……ふぅー、
それから何ヶ月か経ち、俺は実家から
新しい家に住めることになり、
久しぶりの一人生活で、少し虚しい気もした
だけど、何処か解放されたような
気分にもなって、自分の中で笑顔が増えた
阿部_そこ置いといてください、!
○○_クローゼットは何処に?
阿部_冷蔵庫の後ろで!
俺は家具を買って、新生活を
始めようとしていた
次日
ピンポーン
阿部_…んんっ、…
俺は朝早くにチャイムがなり、
寝ぼけた頭を掻きながらドアへ向かった
ガチャ、
阿部_はーい、
目黒_はぁ、…はぁ…、はぁ、…、はぁ…(倒
阿部_ きゃッ、!(倒
ドアを開けた瞬間こちらに倒れ込んできたのは
俺の元彼氏、蓮だった
阿部_ちょっと、…!なんなの、!(立上
俺はあまりにしつこい彼に、溜め込んでいた
怒りをぶつけた
目黒_はぁ、…、あぁっ、…泣ッ…亮平、
阿部_…、か、帰って!
目黒_亮平亮平亮平亮平…っ…!!(抱締
阿部_うっ、ぐッ…、
彼は壊れたかのように名前を連呼し、
床に押し付けながら 抱きしめてきた
阿部_やめてっ、”…泣ッ
目黒_っ、…亮平…(震
よく見ると体は痩せ細くなっていて、
クマも酷く、手首には細く付いた血の後。
昔からリストカット癖はあったが、
まだ俺が止めれたからマシだった。
でも今はきっと、誰も止めてくれる
人がいないから酷くなってしまったんだろう
阿部_…っ、
目黒_亮平亮平亮平、っ…泣ッ
やっと会えたよっ、…泣ッあぁっ、”泣
捨て犬かのように縋ってくる
阿部_…復縁するつもりはないから
目黒_…っ、…泣ッ、
阿部_………
ガチャ、
俺は彼の体を押し出してドアを閉めた
阿部_……諦めてね、
もう、俺は貴方ものじゃないから。
元彼氏さんへ
元彼女、阿部亮平より。