今回は『いつか花束を』という小説を参考にしてます
ちなみにめっちゃ改造してます((おい
ではどうぞ
【いつか、花束を】
黄side
裏口から、僕は自分の働いてる花屋さんに入る。
1歩店内に踏み入れただけなのに甘い甘いお花のいい香りが僕の全身を包み込む。
黄「よし、今日も頑張るぞぉぉぉ」
自分に気合いを入れて、花屋の看板を立てに行く。
僕はお外のお花にお水をあげて、店内に咲いてるお花たちを手入れしていた。
?「すみません…」
ふと、男性の声がするので振り返る
黄「はi…….」
そこには少しいかつい男性が立っていた。
少し目付きが怖くて、戸惑ってしまう。
だけど髪の毛も目の色もサファイアみたいで素敵。
あと、この人知ってる。
よく、お花を見に来てくれる人だ。
?「チューリップをください。」
なんか。可愛い…….
黄「チューリップ..ですか?」
?「チューリップしか花を知らなくて笑」
黄「可愛いですよね。チューリップ。」
黄「ちなみに何色がいいですか?」
近くにあるチューリップ達をきょろきょろと見たあと言う
?「ピンクで。」
だれか恋人にあげるのかな…….?
黄「はい!かしこまりました!!」
僕はせっせかと、ピンクのチューリップの花束を作る。
黄「他のお花も添えますか?」
僕は問いかける
?「いいんですか?」
黄「はい」
僕はにこにこしながら渡す
黄「どうぞ!」
?「すげぇいいですっ!!」
いつも綺麗とか言われるから、新しい感想でなんか嬉しくなっちゃう
黄「誰かにプレゼントするんですか…?」
?「あ、はい…」
?「では」
そう言って帰る。
黄「誰に渡すんだろー…」
黄「告白かなー。だけど花束を、告白に渡す文化は」
黄「滅びたか…?」
赤「それはないでしょ笑」
黄「わわっ、赤ーー。」
同期の赤が隣に座る
赤「絶対あの人告白だよ」
黄「へー。滅びてなかったのか」
僕も花束欲しいな…なんてね笑
3日後
また、彼がやってきた。
黄「あ、この前の…」
?「もう一度、花束をください」
?「渡すの失敗しちゃって、、」
そう、言われる。
黄「かしこまりました!
今回はどうしますか?」
?「大きさはそのままで、違うのがいいです。」
分かりました!!
僕は少し違う雰囲気で、作る。
黄「どうですかー?」
?「ありがとうございます。」
黄「お名前、聞いてもいいですか?」
僕は聞く。よく、お客さんのお名前を聞くから。
青「青です。」
黄「青さん!!素敵です」
珍しい名前だなとか思う。
黄「渡せるといいですねっ!」
青「っ/////はい。」
ちょっと顔が赤かったような…….気のせいか….
数日後
僕はいつものように花屋にいた。
最近青さんは来ない。
渡すの成功しちゃったのかな…….?
なんか悲しい…
これが恋なのかなー?
まぁ、いいやっ、、
僕はいつものように準備をする。
もうチューリップは、無くなった…季節が終わっちゃったんだよな…
カラン
ベルが鳴る
黄「あっ…….いらっしゃいませ!」
そこにはいつもとガラッと雰囲気の違う青さんがいた。
いつもはマスクをしていたり、パーカーだったり、帽子をかぶってたりなのに。
今日はバッチバチにキメている。
青「花束を、ください。」
黄「はい!いつもと同じのでいいですか?」
僕は青さんに聞く
青「いえ、値段はいいので、綺麗な花束をください。」
青「そこのトルコキキョウとか、」
お花の名前を、覚えている。
勉強したんだろうな。。
指摘される花を取り、自分がアレンジする。
青「ありがとうございます!」
そう言って帰ってしまう。
誰が渡すんだろう…
私も欲しいなだなんて思ってしまう。
赤「今日は、かえっていいってぇーー!」
帰っていいと言われた。
今日は早めに帰ろうかな。
僕は裏口から出る。
桜の木から桜の花がぱらぱら舞っている。
なんか嗅いだことのある素敵な花の香りが、する。僕はふと前を向いた。
黄「あっ、、」
声が思わず漏れてしまう。
そこには風に髪の毛がゆらゆら揺れながら花束を抱えてる青さんが居たから───。
僕は行きつけの花屋の定員の黄さんに一目惚れをした。
名前は、ネームを見れば分かる。
僕は好きって言う気持ちが抑えられなくて、毎回花束を、買いに行っていた。
いつか、花束を 渡そうと思って。
だけど、
告白しようとしても勇気が出なかったから。
今まで買った花は家に生けてある。
だけど今日こそはと思って、豪華な花束を、作ってもらった。
僕は花束を持って出口から出てくる黄さんを待つ。
ドッドッドッドッと心臓の音が聞こえる。
裏口から出てきた黄さん。
僕の姿をみてぽけーってしている。可愛らしい。
僕は黄さんに近づいて花束を差し出す
青「好きです。付き合ってください。」
なんもないシンプルな一言。
それと花束。
花束は、古かったかなとか思ってしまう。
僕は怖くなって黄さんを見つめる。
黄「はいっポロ」
泣きながら笑顔で返事をする。
いつか、渡したかった花束を渡せた。
僕は今まで生きてて1番笑顔になった気がした─────。
コメント
1件
良い(。-_-。)話