ピアスと悪魔

ヤンデレ辺境伯は年の離れた養い子に恋着する

辺境伯ランディリックは旅先で出会った可憐な少女リリアンナと数年後に再会し、孤児となった彼女を養女に迎える。やがて美しく成長したリリアンナに、彼は父性を超えた執着と劣情を抱くようになり——。執着愛×食のテーマで描く濃密ロマンス。

※表紙絵は市瀬雪さまに依頼

嫌われメイドですが、王子殿下の恋人役になりました

王宮殿の下級メイド・シルヴィアは、ある夜、自室で病死したはずの第一王子・ジークフリートの“生き霊”に出会う。


「私の復讐に協力しろ、シルヴィア」

何者かに奪われたジークフリートの身体を取り戻すため、シルヴィアはジークフリートの“恋人役”として共に黒幕を探すことになるのだが──。


「お前に触れていい男は、恋人である私だけだ」


いつもそばにいるのに触れられない、その時間が互いの想いを募らせる。２人はジークフリートの身体を取り戻し、身分違いの恋を貫くことができるのか──？【イラスト：樋木ゆいち】

女王陛下の壮麗な復讐

大国を類稀な手腕で治める女王・スカーレットは、妹の謀略で暗殺されてしまう。
30年後の隣国。公爵家の長女として生まれながらも、義妹をはじめとする周囲に虐げられて生きてきた令嬢・グレイスは、毒を盛られたことで女王であった自分の前世を思い出す。
「──全く、最悪の目覚めね」
今世の自分を殺そうとした義妹、そして、前世の自分を暗殺した妹に復讐を果たすことはできるのか？
【イラスト：ふじの子】

秘密の彼

噂の醜女とは私の事です〜蔑まれた令嬢は、その身に秘められた規格外の魔力で呪われた運命を打ち砕く〜

『ねぇ、姉さん。姉さんの心臓を僕に頂戴』


侯爵令嬢であるフィオナは、幼い頃妹を庇い魔女の呪いなるものをその身に受けた。美しかった顔は、その半分以上を覆う程のアザが出来て醜い顔に変わった。家族や周囲から醜女と呼ばれ、庇った妹にすら「お姉様って、本当に醜いわね」と嘲笑われ、母からはみっともないからと仮面をつける様に言われる。
こんな顔じゃ結婚は望めないと、フィオナは一人で生きれる様にひたすらに勉学に励む。白塗りで赤く塗られた唇が一際目立つ仮面を被り、白い目を向けられながらも学院に通う日々。
そんな中、ある青年と知り合い恋に落ちて婚約まで結ぶが……フィオナの素顔を見た彼は「ごめん、やっぱり無理だ……」そう言って婚約破棄をし去って行った。
それから社交界ではフィオナの素顔で話題は持ちきりになり、仮面の下を見たいが為だけに次から次へと婚約を申し込む者達が後を経たない。そして仮面の下を見た男達は直ぐに婚約破棄をし去って行く。それが今社交界での流行りであり、暇な貴族達の遊びだった……。