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こんにちは💓
前回の「さのじんの訴求 Y視点」に
たくさんのいいね、ありがとうございます🥹
今回は、佐野さん視点バージョンです。
こちらだけでも読めます。
start
こんにちは。佐野勇斗です。
今日は1日オフだったんだけど、 このあとドラマのキャストの皆で飲みに行くよん。
そういや、仁人が帰ったらなんか相談したいって言ってたんだよね。家に来るんかな?
ん、マネージャーから電話。
マネージャー「勇斗くん!今ね、仁人くん送ってるとこなんですけど、全然声届かなくて💦自宅か勇斗くんの家、どっちに送る予定でしたか?」
…アイツ。イヤホンして作業してんだな。
ちょっと手伝ってやるか。そうだな、仁人ん家に凸るのは嫌がりそうだから…うち来てほしいな。
佐野「そうっすね!俺の家に来る約束してました!」(嘘)
…仁人のやつ、来てくれるか ?
相談とやらを聞いて、その後少し飲み直せたらいいな。語り合いながらな。
帰る楽しみができたわ。
さて、じゃ飲み会楽しんでこよ。
…
飲み会は無事にお開きになった。
ちょっとだけ、酔ったかも?
でも大丈夫、俺はまだ全然飲める。
仁人が好きなお酒、お菓子…買ってきた、ヨシ。
俺の顔、髪型…まあいつも通りか、ヨシ。
ガチャ
佐野「ただいまぁ〜!あれ?仁人の靴だァ〜!」
わざとらしく言ってみせる。
マジで来てくれた…!
騙されやすいヤツ、かわい。
リビングのドアを開けると、いた。
さも当然のように。
仁人専用のマグカップでコーヒー淹れて。
(俺の分はナシかい)
俺ん家のハンガーやら電源やら、我が物顔で使いながら。いつもの作業をしていたであろう仁人が。テーブルに伏せて寝ている。
俺の家に来すぎてて、仁人の私物が多いんだよ。
佐野「えぇー!仁人ぉ!マネージャーにダメ元で言ったらホントに来たぁ!?」
俺は仁人がいた事が嬉しくて、声が大きくなってたらしい。
仁人は、迷惑そうにこちらを見た。
寝起きで機嫌が悪いのか。めちゃくちゃ怪訝な顔をしやがる。しかも、そそくさ帰ろうとし始めた。
吉田「あのね、勇斗。今日は例の件、話し合おうと思ったの。でもお前、酒くっさいから今日はもう寝ろ。俺、帰るわ」
えぇー!?
寝たくなんかない。今から仁人と、語り合いながら飲み直すつもりだったのに。
佐野「例の件ってもしかして、さのじんの訴求の件!?え、今から話そうよ。俺ぜんぜん酔ってない!お前コーヒーも飲んでないじゃん。ホラ、座って!!」
さのじんってのは、俺と仁人のペアの愛称のこと。
ファンのみんなは、俺らが仲良くするとすげー喜んでくれるんだよ。
まぁ、実際に仲良いしさ。
仁人はかわいいしさ。
かわいいって言うと怒るけど。
俺は、強引に仁人を座らせた。
ソファーとテーブルの間の床に仁人を座らせ、俺はテーブルの反対側に周って向かい合わせに座った。
仁人は諦めたようで、話し合いに応じてくれるようだ。
…
俺はこの話、定期的にしたいって思ってた。
だから、こんな酔った頭でもスラスラ提案が出てきた。そう、まさに今みたいな、リアルな俺らの雰囲気を発信すればいいんじゃないか?って提案。
俺は買ってきたお酒やお菓子を出した。
夜が更けるごとに、雑談モードも入り混じる。
吉田「それで、リアルな俺らの雰囲気を発信って具体的にどうすんの?」
佐野「そりゃ〜SNSでライブしたりとかさ」
吉田「そんなんいつも通りじゃんw」
佐野「後ろの方でこっそりキスして、ファンの考察を…」
吉田「だー!キモいってw」
佐野「だって、話するだけならいつも通りじゃん?」
何だろ。
酒を少ししか飲んでないはずの仁人の顔がすげー赤くなってて、やけに綺麗に見えた。まあ、いつも綺麗なんだけど。
その赤い頬、どのぐらい熱いのか触ってみたい。
…いや、キモいキモい、何考えてんだ俺。
佐野「いつも通りじゃなくてさ。さのじんなんかあった!?って騒がれるくらいがちょうどよくね?」
吉田「…と、言いますと…?」
佐野「ん〜、一線を超えてみるとか」
吉田「…?」
…あ、まずい。変なこと言った。
頭では分かってんのに、反射的に身体が動いた。
気付いたら、仁人の肩をソファーに押し付けてた。
顔、近くで見たい。
この欲望に忠実になった結果の行動だ。
まずいね、酔ってんのかも…
吉田「な…に、お前?キスでもするん…?」
はぁ!?キス…!?
でも…キスしそうな距離だ…けど…
って………え?
仁人のヤツ…勃起してない…?気のせい?
ダメだ。ソコ見ちゃダメだ…気のせいだ、うん。
一言二言、仁人から発せられる軽口を交わす。
上の空な俺の耳が、仁人の「腰が痛いから離してほしい」って言葉だけキャッチした。
腰はまずいな、離してやるか。
でも口から出た言葉は違った。
佐野「嫌だって言ったら…?」
吉田「勇斗、ふざけんな。離せ。だーれも見てないのにキスとか、笑えないっしょ?」
あ、怒られちゃった。
でも、何だ、この気分。
酔ってるからとかじゃ片付けられない。
行き場のない興奮。
今まで隠していたような、そうでもないような。
この綺麗な顔に、触りたい。
この綺麗な唇にキスしてみたい。
仁人がキスとか言うからだ…。
キス…したら、どうなる?
end
続きます。