テラーノベル
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城下町は穏やかだった。
人の行き交う通り。
店の呼び声。
平和そのものの光景。
その中を、セフィロスとギザルムは並んで歩いていた。
「おい」
前方に現れた数人の男たち。
いかにもなチンピラだった。
「随分いい格好してんじゃねぇか」
セフィロスに絡む視線。
空気がわずかに変わる。
セフィロスは軽く息を吐いた。
「追い払うか……」
そう呟いた、その瞬間だった。
ギザルムが一歩前に出る。
「触るな」
低い声。
次の瞬間、チンピラの腕を掴んでいた。
「失せろ」
それだけだった。
魔力も派手な威圧もない。
ただ純粋な圧。
「ひっ……」
男たちは一瞬で青ざめる。
「わ、悪かった!」
「す、すみません!!」
逃げるように去っていった。
静寂。
ギザルムは舌打ちをひとつ。
「チッ……」
後ろでセフィロスが小さく笑った。
「……何が可笑しい」
ギザルムが振り返る。
少し苛立った顔。
セフィロスは穏やかに言う。
「いやなに」
「お前は私に散々文句を言うくせに」
一歩近づく。
「私を守るのだな」
ギザルムの動きが止まる。
一瞬の沈黙。
「……黙れ」
顔が一気に赤くなる。
視線を逸らす。
「たまたまだ」
セフィロスはさらに笑う。
「そうか」
「偶然か」
ギザルムは歩き出す。
だが歩幅が少し速い。
耳まで赤いままだ。
セフィロスはその後ろ姿を見ながら、静かに続く。
その目はどこか柔らかかった。
「それでも……悪くないな」
小さく、誰にも聞こえない声で呟いた。
コメント
1件
キャットナップさん、第7話読みました!チンピラ相手に「失せろ」で圧倒するギザルム、かっこよすぎて胸がときめいた…😭💕 でもその後、セフィロスに「私を守るのだな」って言われて真っ赤になるところがもう!!ギャップ萌えで倒れるかと思ったよ…!! 2人の距離がちょっとずつ縮まってるの最高です…続きが気になりすぎる!!🌸
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