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え、めっちゃすきぃ まじで神作すぎません? リクエストいいですか? 青黒の喧嘩お願いしたいです! まじでサイコーの作品ありがとうございました!!
「ん?」
某short動画投稿アプリで面白いものを見つけた
「言葉を記号にして相手に伝える…??」
例えば”好き”ならば”rg”のように
言葉を記号に出来るらしい。
何の法則でそうなるのかは分からないが
面白いし、彼氏に仕掛けてみることにする。
開くはLINE
固定しなくてもいつも1番上にあるアイコン
「あれ、アイコン俺じゃん。」
彼のワンマンライブの写真から
ついこの前ハロウィンパーティーした時の写真に変わっていた
「いつ撮ったんだあの変態…」
お酒で真っ赤になった自分の写真
眠たそうに目を擦っている瞬間のもの
「…はず」
次会ったら絶対怒る。
そう思いつつ彼のLINEを開いた
『また遊ぼうね!』
なんて言葉で終わったLINE
てててっ、と記号を打ち込む
『3eqe』
「ははっ、『なにこれ?』って来そうだな」
送信ボタンを押してしばらくすると既読が付いた
「…え、既読無視?」
珍しい彼の既読無視
そんな事 今世で起こるのか。なんて思ってしまった
彼だって忙しいし、仕方の無い事だろう
だけど
少しだけさみしいなんて
わがままか。
ピーンポーン
軽やかなチャイムが部屋に鳴り響く
「え?」
何か頼んだっけ、思考を巡らせながらインターホンを出ると
『りうらぁぁ!!!来たよ!!!』
「は??」
乱れまくった息と髪
桃色の彼のスーツ姿に絶句する
「えっ、なんで?!」
『なんでって、、会いたいって言うから!』
子犬のように輝いた瞳
嬉しそうに笑う顔
なんだコイツ
愛おしい、なんてね
「えなんで分かったの?!」
『え、、、なんか最近流行ってるやつでしょ?
俺のリサーチ力舐めんな〜?』
ヘラヘラと笑う彼に流石、と溜息を零す
「ていうか、仕事中じゃないの、?!?!」
『えなんで分かったの?!』
「スーツ!!」
『あ”っ』
えへへ、と笑う彼
急いで扉を開けると
嬉しそうに肩をすくめた
「会いたいなんて言われた事なくって…嬉しかったからさ」
来ちゃった
そうだ、彼は こういう人だ
ここが、こういう所が
大好きなんだよな。
無意識にも 彼の胸に飛び込んでいた
「…だいすき」
普段 恋やら愛やらを伝えるのが恥ずかしくて
何も口に出してこなかった
だけど
俺は君が思うよりも 君に溺れています
分かってるかな。気付いてるかな。
「えっあっ、りうら、?!?!」
「…」
もう絶対離したくない なんて思ってしまう程
「……会いたかった」
「、」
優しい君を ずっと独り占めしていたい
ずっと君に溺れていたい
いれいすから少し離れて勉強に専念しているこの期間
寂しくて仕方なかったんだ。
君が、いつも君が 鬱陶しいくらいに話しかけてくれるから。
「俺も会いたかったよ。」
気遣い上手で 子犬みたいに可愛くて
しっかりした、お兄ちゃん、じゃなくて
大好きな恋人
「…今日、泊まっていい?」
「…いいの?」
「えっ…可愛い、今日りうらどしたの…」
ほんのりと頬を染めて笑う
心がゆったりと暖かくなる
あぁそうだ、会えたら
言いたいことがあったんだ
「ないくん、」
「ん?」
「LINEのアイコン変えて」
「げっ、」
後退る彼の手首を掴む
「てかいつ撮ったのあれ」
「えっ、ハロパの時にりうらがべろべろに酔った瞬間…」
「シャッター音鳴った?」
「いや無音アプリ使った」
「きも…」
「え”」
睨みつけると泣く泣くスマホを弄り出した
「こぉんなに可愛いのに…」
「黙って」
「すいません、」
アイコン何にしよう、と困ったようにスマホをいじる彼
「…ないくん」
「んー?」
「ツーショ撮ろ」
「!!!!」
はい喜んでとカメラを起動し隣にピッタリくっつく
速、なんて苦笑してしまったが彼にはきっと聞こえていない
「はい!チーズ!!」
おっ、なかなかいい顔してたぞ今
自画自賛も程々に 満足そうな顔した彼に話しかける
「…アイコンそれにしたら」
「…………?!」
穴に埋まってしまいたい程恥ずかしくてリビングに走って戻ろうとすると手首がぎゅっと掴まれた
「っ?」
「ぇ、あ、、その、、、」
「ほ、ほんとにどうしたの今日、
ちょっと、可愛すぎるよ、、?」
顔を真っ赤にしてそういう彼
「……その写真送って」
「え?あ、うん、、」
「へ、?」
俺のアイコンを見るなり 彼はもっと顔を赤くした
ツーショットの、桃色の彼側をアイコンにした
満面の笑みでうつる彼
ビジュいいんだよな、ほんと。
「っ、可愛すぎ、、、」
ぱっ、と彼のアイコンも変わる
少し恥ずかしそうに笑った自分の顔
「アイコン…これじゃ、だめ?」
「!!!!!」
彼はうるうるした瞳を大きく見開き
ただ、俺を見つめていた
「ダメなわけない…」
「りうら、ちょっ、、俺ダメだ、」
「え、?」
目の前が一瞬、ピンクに染まる
「好きすぎる……ねぇ…夜、いい?」
軽く触れた唇
「…いいよ、特別ね」
何処までも俺は素直じゃない
「…ふふ、可愛い、大好き」
でもそんな俺も 君は愛してくれるから
会いたかったよ 大好き
これからも、ずっと。