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私にバレーを教えたのはクロだった。
幼なじみの研磨はあまり外に出ずいつもゲームをしていて、でも仲は良かった。互いの両親も仲がよく一緒に旅行や色々と一緒に過ごしていた、そんな時クロが引っ越してきた。元気な男の子。クロと私は同い年、研磨は一個下だったけどすぐに仲良くなった。クロは私達にバレーを教えてくれた、最初は否定的だった研磨も乗り気になってきて中学ではバレー部に所属していた。もちろん私もバレーにハマってしまいバレー部に入部していた。高校受験期になるとクロに音駒高校に誘われた。バレーの強豪校、もちろんそうすることにした。翌年には研磨も音駒に来た。互いに練習を頑張った。高一冬の大会で準決勝までいったが負けてしまい帰るとき声を掛けられた、四人組の男性たちで、凄かったと。純粋に嬉しかった。連絡先を聞かれたが断った。けど次の試合も次の試合も何度も聞かれ、負けを認めて交換した。後日会うことになった。「だめに決まってんだろ!」クロには怒られ「やめといたほうがいいよ」と研磨にまで言われたので、友達と行くことにした。学校が終わった夜七時に公園に、と話していたので待っていた。するとあの四人組が来た。とりあえず自己紹介をした。すると一人好きなものが同じ人がいて意気投合した。名前は優斗。19歳の大学生だった。その後LINEを交換しその日は解散した。次の日また誘われたので部活終わりでいいならと会う事になった。クロたちには用事があると一緒に帰るのを断った。今日は三人だった。また話して帰宅し優斗と話すの繰り返し。それから更に数日後、優斗一緒に学校へ行くことになった。20分ほどの電車で寝たり話したりとして解散。最初は気まずいものの少ししたら慣れた。そして「陽菜のことが好きです、付き合ってください」返事は二つ返事で返した。それからもう一年がたった。今日は三年生最後の試合、互いに頑張って残っていた。私は音駒と烏野の試合を健人とその友達三人と見ていた。「クロ!研磨!皆!絶対勝て!」「おう!」烏野のミドルアタッカー、日向翔陽、私が一番気にしてる奴、試合の始まる一セットは音駒が取った。「その調子!」こんな試合久々に見た。楽しくて面白い、策略家の研磨に考えなしの 翔陽、一緒にやってみたい。そう思った。結果は烏野の勝利。挨拶終了後急いで男バレのもとに向かった。「クロ!研磨!」「お疲れ~!」「お疲れ様、研磨」「なに、」「楽しかったね」「…うん」「…んで~、女バレのリーダーがなにしてんの」クロが抱き寄せてくる「気分上げたくて見に来た」「お前昔からそういうとこあるよな」「うん、今回の試合は凄く興奮した」「やだヒナちゃんの変態!」「きっしょ、」そんな会話をしていると「陽菜香」「優斗」「ん、誰々?お友だち?」「あぁ、彼氏」「え゛」「あ~ら、例の彼氏さんかぁ、」「どうも」「どーもヒナの幼なじみの黒尾です」「永尾です」「噂はかねがね」「俺の話ししてくれてるんですね~」こいつら何してんだと思いながら研磨に飲み物を渡す。すると放送が流れた「お昼の部より女子バレーボールは一戦目は音駒VS~~~、」「ヒナ昼飯食いに行こーぜどうせ外に出れないだろ」「え、あ、」「いいよ行っといで」「ありがと優斗」優斗を一度抱きしめクロたちの方へ向かった。「取られるんちゃう」「うっさいねん」
「翔陽凄かったね」「うん」「それに研磨がさ~!」「マジ?」「マジ」「翔陽に感謝だね。」「おう」「それはそうと女バレの方はどうですか」リエーフがご飯を食べながら私に聞く「、、、何が?」「勝てる見込みは」「…勝つよ。音駒は男女ともに強いって見せたい。」「楽しんでこいよ」「うん」
「只今より女子バレーボール 音駒VS~~ の試合を始める」 「できることは全部出していこう、それと楽しんでやろう!悔いのないように!」「はいっ!」観覧席を見ると優斗達が、カメラ席には男バレがいた「ファイトー!」「右手登場は音駒高校女子バレー部です」…正直すっごく不安だけど勝ちたい。「お前ら!声出せよ!」「─私達は血液、 滞り無く流れろ 酸素を回せ “脳”が 正常に働くために!」「はい!」試合はすぐに始まった。音駒は男女一緒で相手をよく見て観察し考え、学ぶタイプ。今回の春高バレーが終われば私達3年は引退、どうしても勝ちたかった。一度落ちたけれど這い上がったと、強くなったと言いたい。皆頑張ってここにいる。男バレとの合同練習はいつもの何倍もしんどかった、…でもそれも頑張ってここに居る。皆の応援が嬉しくて嬉しくて負けられないそう思った。
1セット 27対25
2セット 25対26
3セット 24対23
音駒の負け。「ありがとうございました!」同校の応援に来てくれた皆と観客の皆さんに礼をした。その瞬間涙が溢れてきてその場に座り込む、他のメンバーも何人か泣いていたり悔しそうにしている子もいた、高校最後のバレーが終わった。その後、クロと研磨が来て私を抱えて退場をした。「そんなに泣いてたら可愛い顔が台無しですよ~お嬢さん」「だってー!勝ちたかったしっ、」「そうだね」「う゛ん゛」「…楽しかった?」研磨がそんなことを聞いてきたことに驚いたけど「楽しかったぁー!」そう泣き叫んだ。その後一度落ち着き愚痴々とやけジュースをしていた。クロは爆笑、研磨は苦笑いで話を聞いてくれていた。「陽菜」名前を呼ばれた。「優斗!」「お疲れ様」「ありがとう」「もう帰る?」「…うんん、もう少しみたいかな」「わかった」「先に帰ってていいよ?」「うんん、送りたいし」「わかったまたあとでね」「うん」優斗達は観客席に戻っていった。「研磨!陽菜!」また誰かが呼ぶ、「翔陽」日向翔陽が走ってこっちに来る。王様も一緒だ。「凄かったな!さっきの試合」「ありがとう」「今度は俺とやろう!」「んー、…そうだね」「俺もぜひ一緒に練習したいです」「うん、王様も一緒に」「…はいっ!」「観光がてらまたこっちにもおいでよ」「ぜひ」「そういえば月島君は?」「あっちで休憩してます」「後で話を聞きに行こうかな」「何かあるの?」「クロに勝った感想を聞きに」「おやおやお嬢さ~ん?」「冗談だよ」「そんな子に育てた覚えはないんですけどね~」「育てられた覚えがないからね」「やだ~酷いわ!」「さ~て翔陽、影山くん、研磨、私のおごりでジュースを買ってあげよう」「あざっす!」「え、ヒナちゃーん?俺のは?」「キモいやつには買いません」「けち~」「けちじゃない」
数週間後
早数週間後…3年最後の春高も終わり、各自受験や卒業に向けて集中し初めた。私は美容師になるため専門学校へ、クロは日本バレーボール教会 競技普及事業部への就職、お互い夢に向かって行くことに。研磨は今回の春高でのことでまだバレーを続けるらしい。翔陽には感謝だ。2週間後には卒業を控えてる。一年の時はバレーに集中しすぎて単位を落として相当怒られたのが響いて結構頑張った。正直勉強は全くできない。テストも毎回ぎりぎり、クロに教えてもらってやっとだった。卒業資格を貰えたときはクロが一番喜んでた。親以上にね。専門学校への合格が確定して、バレーも終わったのもあり落ち着き久しぶりにデートをする約束もした。今夜は黒尾家、孤爪家、志良家の計3家での夕食会の日。「鉄朗君本当にありがとう!バカ娘を捨てないでくれて!」「いえいえ」「感謝してもしきれないわ!今日は好きなものを好きなだけ食べて頂戴!」「ありがとうございます」「そういえば、二人共なんで別れt…」「これも食べましょう!」…母さんが言いたかったのは「なんで別れたの」だろう。元々私とクロは高1から高2の中間くらいまで付き合っていた。告白は一緒に、中学卒業の日だった。ばかみたいな告白をして笑い付き合った。幼馴染ってこともあり特に変わることはなかった。研磨には、変な気を使ってほしくないのであえて伝えずでいた。付き合っている日が経てば立つ程、進展もしていった。けど私達が高2、研磨が高1の時問題がおきた。2学期末のテストを終えてバレー自主練をしていた日、研磨がふとこういった、「ひな」「ん?」「ひなはクロのこと好き?」「好きだよ」「それは幼馴染だから?」「…」答えに迷ったのが悪かったと思う。研磨を見るとこっちを真剣そうな目で見る。「そうだよ」とすぐ答えた。「…そっか、…好きってどういうこと?」「…その人と一緒にいたいとか、何かをしたいとか、ドキドキしたり、触れたいって事じゃないかな」予想外の質問に答えると研磨は「そっか」とだけいい練習に戻った。その日私はバレた?と考えながら眠った。後日、研磨とクロを待っている時、こう言われた、「クロが好き」ゲームをしながら私にそう研磨は言った。この好きは間違いなく「幼馴染」の好きじゃない、考えた。研磨はクロが好き、でも私とクロは付き合っている。どうしたらいい?研磨にクロと付き合っていることをいう?クロに言うのは違う、どうしよう。「ひな」いつの間にか研磨がこっちを見てる、「ん?」「…うんん」その後すぐにクロが来たからその時もまた不安とどういたら良いのかがわからなかった。研磨は大切な幼馴染、…悩んだ末クロにさり気なく聞いて見ることにした。「クロ」「ん?」「…研磨もクロを好きだったらどうする?」クロならちゃかしたり冗談をいうだろうと思ってた。でも、意外な回答だった。「え…?」クロが少し顔を赤くした。あぁ、その顔は、「研磨が俺を好きなのは当たり前だろ~」急いで笑いに変える。「そうだね」だめだ、クロも研磨のことが好きだ。私の勝手な解釈だけど、きっとそうだと思った。なら何で私と付き合ってるんだろ、そんなことを考えるようになった。自然にクロを避けるようになっていた。「…」「ひ~なっ!」「…!クロ、」「最近俺のこと避けてない?」「何で私がクロを避けるの」「登下校、部活の行き帰り道、昼飯、全部避けてんじゃん」「たまたまでしょ」「何々もしかして浮気?」「…は?」「え…?」私がどうしたらいいのか悩んで不安になってんのにこいつはとイラッときた。「クロじゃなくて?」「は?」「浮気してんのはクロじゃなくて?」「そんなことするわけ」「もういい、別れよ」「は?」「クロが好きなのは私じゃないでしょ」「何でそうなるんだよ!」「自分で考えたら?」その場にいたくなかった。だから離れようとした。「待てって!」「離して」「待てって!俺が誰と浮気するんだよ」「…研磨のこと好き?」「好きに決まってんだろ」「研磨もねクロが好きなんだって」「…。」「否定しないじゃん」「それは」、」「別れて」「ひな」「自分を好きじゃ無い人とと付き合ってられない」「…ごめん」「いいよ、でも今まで通り過ごして」「わかった」これで私とクロは別れた。その後、優斗と出会った付き合った。今はクロと研磨は付き合ってる。別にどうも思わない、幼馴染ってだけだから。でも別に恨んだり嫌ったりしてない。二人が幸せなら嬉しいに決まってるから。