テラーノベル
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「は~ぁ…」
ある日の休日、私は独りため息をついていた。
あの日以降、光輝君が少し怖く感じるようになった。
そしてなにか、とても重要なことを忘れている気がする。
「…まぁ、いいか」
そう呟いてから、私は夜になるまで家でささやかな休日を満喫していた。
「さて、開きましょうか」
そう独り呟きながら、私はバーを開ける。
今日は朱里様は来られるのだろうかという、ささやかな期待とも不安とも取れる気持ちを感じながら。
少しソワソワしながらもお客様がいらっしゃるのを待っていると、扉が空いた。
「いらっしゃいませ、今宵もお待ちしておりました」
「どうも夢さん!また来ました!」
そんな元気な声が聞こえ、私も少し嬉しくなった。
「朱里様、またお越しくださってありがとうございます」
「いえいえ、ここのバーが好きなので!」
「このバーを好いてくださってありがとうございます。ご注文はいかがいたしましょうか?」
「じゃあ…ブランデー・クラスタを」
「かしこまりました」
私は注文を聞き、それを作っていく。
ブランデー・クラスタ、そのカクテル言葉は<時間よ止まれ>。
….最近の朱里様は、なんだか私に愛のこもった眼を向けてる気がする。
「お待たせいたしました、ブランデー・クラスタです。」
私は朱里様にそれを渡す。
「ありがとうございます!」
そんな返事と同時に、朱里様はそれを口にする。
「ん~….美味しいです!!」
「それはよかったです」
「ねえ、夢さん」
「なんでしょうか?」
そう聞き返すと、衝撃的すぎる発言が出てきた。
「…私と付き合いませんか?」
今私は、家にいる。
最高の収穫があったからだ。
あのお人形みたいな美しさも、なにもかも。
全てが私の手の中にある。
これがいけないことだとは分かってる。
けれど、私はやった。
もう後戻りはできないのだ。
「….夢さん」
私は眠ってる夢さんを膝枕しながら頭をなでていた。
とても愛おしく感じる。
「….ずっと一緒ですよ」
そう耳元でささやいた
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