ジリジリと照りつける太陽。
夏らしい入道雲が映える青空と海。
冷たい水が肌に触れて、滴り落ちる。
僕らは水を掛け合って笑っていた。
制服なんてびしょびしょで、怒られることもどうでもよくて。
ずっとこのままでいたい。
そう思った。
ねぇ、君はどう思っていたの?
あの瞬間も、辛かったの?
放課後、毎日遊んだ海を見ながら、考えた。
君は今もこの海を彷徨っている。
僕が、絶対見つけ出すから。
待っててね、ころちゃん。
光が反射し、キラキラ輝く水面を割って進む。
あの頃と同じ、変わらない冷たさ。
あぁ、やっと…
『るぅとくん、待ってたよ。』
『遅くなってごめんね。』
「またあの海で、自殺した子がいるって…」
「やだ、怖いわねぇ…」
「遺体も見つかってないらしいわよ」
「流されて遠くに沈んでいるのかしらねぇ…」
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