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「勘違いしたあとで、私を騙せると考えたみたい」
もう、何が何だか分からない。
「私が最初から徹と結婚したいと思っていた、と勘違いしたんだと思う。その頃でしょ?あなたが徹にフラれたのは」
その通りだ……それまで笑っていた福田志麻子さんが真顔になって
「『付き合ってた女に借金があるなんて知らなかった。きれいに切れたから、お前と結婚してもいい』って徹が私に堂々と言ったのよ。私も付き合っていたから、お金も貸したし部屋にも出入りしてたのに……そこで二股確定だよね。まあ、浮気は前からちょこちょこあったけど。でもこれで落ち着くなら、結婚してもいいかな、って思ったのよ。カラダの相性は過去イチの男だし、お金のことも、私も知っている人が起業した時に100万貸したんだ、って言ったの。3月決算で5月に返してもらえるから、そしたら志麻子にも返す、ってね。その知人の会社のことはつじつまが合うし、だったらこのまま結婚してもいいな、って。でも、それも嘘だった……徹が100万借りてたのよ」
情報量が多い……トン……私の後ろで、三神先生も同じ気持ちなのか背もたれにもたれたようだ。
「すみません、確認させてください」
私が小さくそう言うと、彼女は冷めた珈琲を飲み干してから頷いた。
「徹さんは、昨年、私と福田さん……志麻子さんのふたりと同時に交際していた?」
「そう。時々、他の女にも手を出してたね」
「どうして、そんなことが分かるんですか?」
「元々、私と徹は飲み友っていうか、そういう店で知り合っているし、共通の飲み仲間も多い。飲んで、騒いで、ベラベラと喋っていることもあったし、女を持ち帰ったって聞くこともあったから」
頭がクラクラしそうだけど、まだ聞かなくちゃ……
「……徹さんは、その知人の方に100万円と志麻子さんからの30万円以外に借金があるでしょうか?」
「さぁ?その100万を絶対に返さなきゃいけなくなって、キャッシングにプラスで別に借りて知人へ返してたから、まずいことにはなってるね」
「これまでもだけど……お給料から月々返せないのでしょうか……?」
「使い切ってるよねぇ。ゴールドリングを売ってまで金策に走ってたもの」
「えっ……」
私は彼の中指にあったシンプルなゴールドリングを思い出し『結婚するなら、マリッジリングだけの方がカッコよくね?』という言葉を、嘘だったんだ、と頭から追い出そうとした。
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コメント
3件
樋代ちゃん志麻子はなにをどう樋代ちゃんと協力したいのかまで聞き出せないかなぁ。 三神先生もここまでの案件はじめてかも。 『トン』これは何かの合図かな? それにしても徹の方が借金だらけじゃん! それに志麻子はペラペラ話してるけど慰謝料請求はできないんじゃなあい?その辺は疎いからできるのかもしれないけど… うーんやっぱり怪しいよなぁ。志麻子も。
息を吐くように嘘をつく😱そんな徹と結婚した志麻子さんも確かに信用できないよ👊

何から何まで嘘で固めた徹だけど、志麻子さんの言う事もイマイチ信用ならず😖