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僕たちには初恋の人がいた。
可愛らしく、か弱い子だ。
弱いけど頭は良い。
そして、顔も可愛い。
それに何より、性格が異常な程良い。
しかも、この子はオメガだった。
だからこそこの子を守りたいと思う。
「ふふっ、、、ㅎ」
笑ってくれる事など滅多にないので、その度僕たちは嬉しく、見惚れている。
ああ、神様。
なんでこんな可愛らしい人を守ってあげないんですか。
そして、なんで僕たちにこの子を守らせないんですか。
彼は、突然消えたというのに。
僕たちは何も出来やしなかった。
ずっと母親や、父親達にお願いをする。
何度も、頭を下げた。
それに1度、みんなでいっせいに頭を下げたこともある。
『お願いしますっ、!!!!!!!!』
その日は、親にみんなで土下座をして、お願いをした。
「なんと、、、」
「、、もう見てられないわ。貴方達にとってあのオメガはとても大事なのは日頃の生活を見て全てがわかるわ。」
「、、たしかに、テレヤ、お前はあの日、家から帰ってきたら心配そうな顔をしてずっとソワソワしていた。いつもは元気だったお前は急に喋らなくなった。」
「私のリキちゃんもいつもは親思いでいい子だった、ずっと私たちと話をしてくれていたわ。でも急に自分の部屋から出てこなくなったのよ。出てきてもため息ついてばかり、あなたの綺麗な顔が暗く、台無しになるほどだったわ、、」
「お前ら、頭を上げろ。」
「っ、、、」
「ハンビナ、お前が1番キツいだろ。睡眠薬飲んで無理やり寝ようとしてんの、わかってるぞ。」
「っ、、俺らはっ、、!!!彼が居なければ、、ダメなんですっ、!!彼は、、俺らの初恋なんですからっ、!!!!」
「、、、ハンビナ、そのオメガの魅力はなんだ。なんで、そこまでしてそいつがいいんだ。他にもっと色んな人がいるだろう、?」
「っ、、お父様。」
「なんだ、ジウナ。」
ジウニヒョンが立った。
「彼は、俺たちが居ないと生きていけないんです。彼は弱いオメガ。けれど勉強はできる。可愛らしいんですよ。守らないとって思ってしまうんですよ。何にでも怯える、恐怖心を抱く。だからこそ俺たちみたいに彼が安心できる人が一緒に居ないと。もしもお母様がそんな人であればお父様はどうしますか、?」
「お前の母さんがもしもそうだとしても俺が恋した人だ。手放すことはない。」
「そうでしょう、お父様。それぐらい、俺たちは彼を愛しているんです。1度、彼に会わせたいんです。」
「、、ジウニヒョンの言う通りです。お母様、お父様。彼の優しさに、1度触れてみませんか、?」
ハンビニヒョンも続けて立った。
それに続けてメテュヒョン、テレヒョン、リキヤ、ゴヌク、ユジナも立った。
僕も、一緒に立った。
「彼の行方を、調べて欲しいんです。お願い致します。」
「、、わかった。彼の名を聞きたい。」
「、、苗字は分かりません、ですがハオ、という名前は知っています。」
「、、年齢は。」
「僕たちより2、3歳ぐらい下なので、、17、16ら辺です。」
「、、、特別なことは、?」
「母子家庭で、一人っ子です。」
「、、、色々詳しいことはこっちで聞く。協力する代わり、価値のある人だと約束をしてくれ。」
「はい、約束致します。」
僕たちは約束を交わした。
…
ある日、僕は全員アルファの同僚と飲み会に行った。
僕はあまり飲まなかった。
「ゴヌクヤ~、、飲めよ~、、!!」
「遠慮する。」
常に彼が頭から離れないから。
そしたら同僚がたって、
「いいとこ紹介してやるよ、!!」
「おお、あそこ行っちゃう、?!」
「ゴヌクもいこーぜ、!!」
「、、はぁ、分かった。」
もしかしたら手がかりが見つかるかもしれないと思い、着いて行ったら、、まさかの風俗に連れてこられた。
風俗も念の為見ておくかと思い、ルールを聞いて入った。
そこには、見慣れた顔があった。
「っ、、はお、、、」
僕は驚きのあまり、数分間考え事をしていた。
だが、彼の悲鳴で我に返った。
「ゃ”っ、、、?!」
「はぁ、、♡♡」
「か、、はっ、、!」
同僚はルールを全部フル無視していた。
そんな初恋の人を目の前にして助けてあげれなかった。
同僚たちはもう全員狂った獣だった。
完全なる性欲に溺れるアルファだった。
僕には止められなかった。
いくら引き剥がそうと、叫ぼうと、意味は無かった。
性欲に溺れ、酒を飲んだ彼らはもう同じアルファではなかった。
1時間ぐらい経過した。
同僚たちは悲惨な姿をした彼を捨て、満足そうに帰った。
僕は連れてかれた。会計中に揉めていたため、ドアの隙間から様子を見た。
そこには、ボロボロな彼が吐いている姿があった。
心が痛かった。
僕は即シェアハウスに帰宅し、みんなを呼び出した。
「みんなっ、!!!!降りて、はやく、!!!」
「何、ハオが見つかったの、?」
「そうだよ、ハオが見つかったんだ、!!!!!」
「ハオが見つかった」と言えばみんな駆けつけてくる。
「今ハオは、?!」
「風俗でっ、、ナンバーワンやってる、、」
「っ、、くそっ、!!!!今すぐ父に連絡する。」
ハンビニヒョンは怒りのあまり、拳を握りしめていた。
「お父様、!!ハオが見つかった、!!!!!はやく、風俗でハオを買い取る方法を探してくれ、!!!!!」
『あ、ああ、、!!』
数分後電話がかかった。
『ハンビナ、予約した、!!だが、、1週間待ってくれ、、』
「そんな、、!!!」
『安心しろ、ハオは今ちょうど1週間休止って書いてある、!』
「っ、、わかった、大金用意できる、?」
『、、ユジナの親が助けになるとおもう、!俺は親組に伝えるから、持って行けるだけ持って行け、!』
「ありがと、!!」
それから1週間僕たちは待った。
そして、やっとこの時が来た。
「ハオを、買いたいです。」
「買いたいって言うか、、店長さん、、俺らのものを返してくれませんかね、?」
「っ、、?!」
「売らないのであれば、、評判、下げちゃいますけど、?」
「どうしますか、?売ってくれませんかね、?」
「くそっ、、わかった、、、9億で売ろう。」
「9億ですかー、、まぁ、いいでしょう。」
「それでは、貰いますね。」
「おいで、帰ろっか、?」
「、、え、?」
車に乗って、僕たちはシェアハウスに帰った。
「ハオ、覚えてるかな、僕たちのこと、、」
「、、、っ、、も、しかして、、これ、、、プレゼント、してくれたっ、、?」
小さい頃にプレゼントした、特殊なイヤホンだ。
そこには、ハオと文字が刻んである。
「そうっ、僕たちだよっ、、!!!」
「、、ふふ、」
微笑んだ、?
え、?
「顔、、、相変わらず、かっこいい、ね、ㅎ」
褒めてくれた、?
今かっこいいって、?
でも、次の言葉がもっと刺さった。
「、、会いたかった、、8人とも、、」
ああ、なんと天使みたい、、
いや、これは天使なのかもしれない、、
「、、ごぬくや、、耳、赤いよ、、ㅎ」
「天使が名前呼んでくれたっ、、!!!!!」
え、あ、、気のせいだよ、ㅎ
「ゴヌク、セリフ逆だよ、ㅋㅋㅋ」
「、、僕、嬉しい、またみんなに会えるなんて、、思ってもいなかった、、、」
「、、ハオ、コミュニケーション上手になった、?」
「うん、、、ㅎじゃないと、、接客できないし、、、」
「、、気持ちくも何も無いのに声を出さなきゃ行けないんだよな、、、」
ギュッ
僕はハオを抱きしめた。
「、、、厳しい教育のおかげで僕は、、コミュニケーションはできるようになった、、けど、、体が、、壊れてきた、、ㅎ」
「、、よく、笑顔でいられるね、、こんなの、、ハオになんか、、、!」
「、、、8人だと、安心して、心を許せるから、、」
何可愛いこと言ってんだよ。
惚れるだろ、もっと。
「着いたよ、行こっか、部屋とか、紹介してあげるから、ㅎ」
「うんっ、、」
僕はお姫様抱っこをして、中に連れていった。
「、、ゎ、、やっぱりお金持ちは違うね、、」