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目黒ー渡辺を助けていただきありがとうございます。

老婆ーまだ若いけ、頑張って生きにゃいけん。

渡辺ーお婆ちゃん、俺はもう元気。

老婆ーそんな痩せて、何言うか。

渡辺ーまだ重湯だけだから仕方ない。

老婆ーそんだけ、自分の身体を粗末にしたけ、仕方なかね。

目黒ー後1週間くらいで粥に変えてやろうと思ってます。

老婆ーそうじゃな、それまで辛抱せい。

渡辺ー美味しくないもん。

老婆ー美味しいの食べるんは、身体が治ってからじゃ。

まだ吐くけ?

目黒ーまだダメですね。

老婆ー坊、バチが当たっとる。

渡辺ーん〜。

老婆ー大事な人と一緒におると、ちゃんと食べれるようなるけ、頑張れ。

渡辺ーうん。


帰りは目黒が運転する。

渡辺は海を眺めて、ポツリと言う。


渡辺ー海に向かっていけば楽になると思った。

目黒ー・・。

渡辺ーお婆ちゃんが止めてくれなかったら・・。

目黒ー翔太くん!

渡辺ー勝手なことしてごめん。

目黒ーいいお婆ちゃんだったね。

渡辺ーん。


渡辺は眠ってしまった。

このまま目黒の家に帰る。

渡辺を溺愛している目黒は、まだ療養が必要な渡辺をあの何もない家に1人で置いておくのを許さなかった。

かと言って、ずっと一緒にいられない。

バレたら困るから。

3日泊まって2日帰る生活をしている。

本当なら、1週間くらい泊まらせて2日帰る生活をしたいと目黒は思っていた。


渡辺ー今日は帰る。

目黒ーん、送って行く。

渡辺ー1人で帰れる。

目黒ーダメ、途中で何かあったらどうするの?

渡辺ー大丈夫だ。

目黒ーダメ。


帰る日はいつも同じやり取りが繰り広げられる。

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