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2日帰っても、食事は一緒に食べる。
朝と昼は作り置きした重湯を冷めないタンブラーに入れて持ち帰らせる。
夜は目黒の家で一緒に食事をする。
渡辺は重湯だが、できたてはちょっとだけ食べやすい。
渡辺ーまだ重湯?
目黒ーん。
渡辺ーお粥食べたい。
目黒ー無理。
渡辺ー何で⁉︎
目黒ー帰ったら、ちゃんと重湯食べてないでしょう?
渡辺ー・・。
目黒ータンブラーに残ってる。
渡辺ーだって〜。
目黒ーちゃんと食べないと、お婆ちゃんんち連れて行かないよ。
渡辺ー食べる食べる!
目黒ー行っても寝ちゃうのに、何で行きたいの?
渡辺ー安心する。
目黒ー俺は?
渡辺ーもちろん安心する。
目黒ー寝ないじゃん。
渡辺ー悪戯するから。
目黒ーあの日だけだったね。
渡辺ーよく、出来たと思ってる。
目黒ー今はキスして抱きしめるだけでいっぱいだもんね。
渡辺ー身体が治るまで我慢して?
目黒ーホント不思議。
あの日は、勢いで愛し合ったとしか言えない。
今、続けられないのだ。
途中で、ダウンしてしまう。
目黒は抱きしめて眠る毎日を過ごしている。
重湯生活も後2日。
最初は、1週間くらいでお粥に切り替えようと思っていたが、渡辺がちゃんと食べない。
重湯なんて湯みたいなものだから、仕方ないが身体が固形物を受け付けないから我慢して食べてほしいが残す。
いつまでたってもお粥にすることが出来なかった。
老婆の家に行って、無理してお粥食べたいって言われて作るが、結局食べることが出来なかった。
老婆ー坊、まだ無理じゃ。
渡辺ーもう飽きた。
老婆ーバカもん。身体は正直じゃ、まだ治っとらん。
目黒ーほら、言ったでしょ。
老婆ー後2日ほど我慢せぃ。
ゴロリと横になって寝てしまう。
目黒は、老婆と2人静かに渡辺のことを話す。
目黒ー俺に何も言ってくれなかったんです。
老婆ー迷惑だと言うとった。
目黒ー大事な人なのに、守ってあげられなかった。
老婆ーこれからは、守るやのうて、共に戦わんか?
目黒ーそうですね、この人はそんなに弱くない。
老婆ー坊は、諦めん、頑張るいう目しとったな。
目黒ー海に入ろうとしたのは気の迷いだと思ってます。
老婆ーあの時の坊はほんまに参っとった。生きる気力が見えんかった。
目黒ー止めてくださってありがとうございます。
老婆ーあんさんみたいな大事な人がおるのに、坊は甘え下手じゃな。
目黒ーそうですね。
渡辺がモゾモゾ動き出した。
帰ろう、目黒の家に。