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ー海斗sideー
僕の姉さんは変な人だ。
「授業参観で発表する作文のテーマは、家族です。皆さん、自分の家族のことをたくさん書いてくださいね〜」
お父さんとお母さんも変な人だ。だって、人のために頑張るのに自分のために頑張らないから。
「かいとくんお母さんのことかく?それともお父さん?」
「…全員がいいかな」
「えぇ、たいへんそう。がんばってねー」
「ありがとう」
1年2くみ24ばん みかみかいと
僕の家族は、すごく明るいです。1番明るいのはお父さんとお母さんです。学校であったことを話すと、たくさん笑ってくれます。
お母さんは料理が上手で、お父さんはほめるのが上手です。だからごはんの時間はいつもニコニコしています。たまにお姉ちゃんが良くないことをしたせいで怒っているときもあります。
(お姉ちゃんは全然反省しないです…は、やめとこう)
それから、僕のお姉ちゃんもとっても優しいです。いつも僕を見るとえがおになって、たくさんほめてくれます。でも、お姉ちゃんは自分のことをあまりほめません。僕に「お姉ちゃんはまだまだだよ」と言って色々なことをがんばってます。だから、がんばってるお姉ちゃんをほめてあげたいと思っています。でも、少しはずかしいです。
(最後、どうやって終わらせよう)
僕はその日、作文を書き終えることが出来なかった。
家に帰るとお母さんが家にいた。ケガをしてるお母さんは今は安静にしないといけないらしい。だから、僕が代わりに洗濯物を畳んであげている。ちょっとでもみんなの役に立ちたいから。
「海斗おかえりー!」
「ただいまって…洗濯物畳んである!」
「今日は調子がいいからね!動ける時に動いておかないと」
「絶対安静なんでしょ?僕がやるのに…」
「いいのいいの。宿題あるんでしょ。やっちゃいな」
「あ、お母さん。これ授業参観のプリント」
「授業参観!やっとできるのね〜!」
「姉さんの時もあったでしょ?」
「あったんだろうけど愛楽ってばプリント捨てちゃうのよねー」
「えぇっ」
「理由を聞いたら、どうせ来れないでしょって。もっと子供らしくわがまま言ってほしかったよー」
お母さんがプリントを見ながらそう言った。姉さんにそんなエピソードがあるとは知らなかった。姉さんらしいと言えばらしいけど、そこまでする必要あるのか。
そして、ふと思い出した。姉さんが小学校に上がった時、僕が生まれたことを。僕がやっと小学校に上がった時には姉さんはもう中学生。僕のせいで姉さんは我慢してたのかもしれない。
「でも、あれはあれでワガママだったのかなー」
「え?」
「海斗を1人にしないでってそればっかりでねー。弟のことなら自分は我慢したいって」
「わがまま…じゃないでしょ」
「んー…やっぱりそうだよね!」
「宿題してくる」
「がんばってねー」
作文が完成した。
1年2くみ24ばん みかみかいと
僕の家族は、すごく明るいです。1番明るいのはお父さんとお母さんです。学校であったことを話すと、たくさん笑ってくれます。
お母さんは料理が上手で、お父さんはほめるのが上手です。だからごはんの時間はいつもニコニコしています。たまにお姉ちゃんが良くないことをしたせいで怒っているときもあります。
それから、僕のお姉ちゃんもとっても優しいです。いつも僕を見るとえがおになって、たくさんほめてくれます。でも、お姉ちゃんは自分のことをあまりほめません。僕に「お姉ちゃんはまだまだだよ」と言って色々なことをがんばってます。だから、がんばってるお姉ちゃんをほめてあげたいと思っています。でも、少しはずかしいです。
僕は1番下だから、みんなが僕のことを1番に考えてくれます。でも僕は自分のことを1番に考えてほしいです。だから、早く大人になって、家族みんなのことを考えられるようになりたいです。
輝瀬黒(ペア画中
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コメント
1件
**Lulu さん、第45話読んだよ!** 海斗くんの視点、めっちゃじんわりきた…。お母さんが怪我してるのに「動ける時に動かないと」って頑張っちゃうとことか、姉の愛楽が「どうせ来れないでしょ」ってプリント捨ててたエピソードとか、家族の優しさが切なくて温かい。 特にラストの作文の完成形、**「僕は自分のことを1番に考えてほしい」って小学生の言葉で表現するの、心臓ギュッてなった。** 早く大人になって家族を支えたいって気持ち、姉さんのことを理解しようとしてるのが伝わってきて泣ける。 続きすごく気になるし、この家族の話、もっと読みたいです!