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学校なんて嫌い。

 

だって、嫌でも先生に従って

嫌いな奴に会わないといけなくて、

 

常にみんなの視線を浴びながら過ごさないといけないんだ。

 

毎日、教室に入る度誰かに陰口を言われてるような感じがして。

 

毎日毎日毎日、気疲れして

体力さえ失われていく。

 

そうだよね?、花音。

 

 

だから一緒に抜け出さない?


 

 

 

第17話  あなたの背中

 

 

 

 

 

教室のクーラーが壊れた。


 

_マジでいい加減しろよ!!!_

_おーいもうA組避難しに行こうぜ?_

 

 

今日もまたそそくさと2人で屋上へ逃げるように走り込む。

 

たまに誰か居るけど、

今どきこんな暑い中わざわざ屋上でお昼を食べる人はそうそういない。

 

花音「最近ますます暑いし、ウチらも教室で食べるー?」

 

セミが鳴く午後12時28分。

 

汗で体に制服が染みる彼女は

スマホでピザの出前を頼んでいた。

 

葵「今日もまた出前?」

 

花音「うんそう。家より学校の方がすぐ来るからピザは学校で食べるようにしてるの」

 

葵「そおなんだぁ」

 

手持ち扇風機を2台持ちする彼女の隣で昨日のご飯の残りをパクパクと食べ進める。

 

葵「あのさ、断ってごめんね。

せっかくまたお家誘ってくれたのに」

 

花音「んなまた、そんなこと気にしてないから」

 

いつものようにそう言うが

少し気の食わなさそうにしてプイッと顔を背けた。

 

ムスッとした彼女の顔を覗き込むように

 

葵「だから、次はウチに来てよ、。」

 

すると一気に立ち上がり

 

花音「そうこなくっちゃ!

やっと誘ってくれたね♡♡♡」

 

勢いで言ってしまったが

彼女が喜ぶ顔が見れてもうどうでも良くなっていた。

 

ガチャ_

 

突然、屋上の古びた扉が空いた。

 

それと同時に彼女の顔がくもった。

 

_ホラ、花音行くぞこい。_

 

_はやしだサーンwwそんな陰キャと絡んでないではよこい_

 

_外暑!ww あー暑いから早くしてくんね?_

 

まただ。

いつか、同じようなことがあった。

 

あの時は言わないでおいたけど、。

 

花音「あ、うん。じゃあごめん…アオイ先いくね」

 

葵「待って。誰なの。あの人達」

 

花音「…ああ、サークルの先輩だよ、!」

「打ち合わせあるからとりあえず行くね。」

 

ピザ来たら食べていいから!と言って先輩達と一緒に校内へ戻ってしまった。

 

最後の最後に扉を閉めた男に酷く睨まれたけど、

 

お前にそんなに権利無いから。

 

今花音の隣に居ていいのは、

自分だけだと。謎の自信があった。

 

花音はサークルには入っていない。

あんなのと絡み続ける花音をただ見るだけは絶対に嫌だ。

 

今の花音を失うわけにはいかない。

 

残りのおかずをなんとか胃に入れて

彼らの後を追った。

あの娘が咲いたあの日から

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