──────いえもん視点──────
先程までの仲間割れをしそうになっていた空気はいつの間にか和やかな時間へと変わる。
先程までピリピリとした話し合いの中、がんますさんが1回手を叩く。静かな空気に衝撃が走ったかのように、全員がガンマスさんを振り返り見る。
ガンマスさんは真剣な趣きで、俺たち一人一人を見てから、そう、宣言する。
「一旦休憩にしてお茶、飲みませんか?」
そんな発言をし終えた後、全員のお腹からぐ〜っとなる。それに全員で大爆笑をした後、お茶会の前にご飯を食べようということになった。
いつもは料理が下手とか、他の人がやるからと料理を普段やっていない人達も含めた全員でご飯を作りだす。所々焦げてしまったり、材料の配分を間違えたりと…いつもならばすぐにできる料理の数々もすぐには終わらなかった。
和食、洋食、汁物、おかず、サラダ、主食、飲み物、極めつけにはデザート…。様々な料理が作られる。
「…ウパとやりたかったなぁ…」
ltさんが零した呟きに誰もがピタリと動きを止める。しかし、先程のピリついた空気からは想像もできないほどの穏やかさだ。みぞれさんは無言でラテさんに抱きつき、頭を撫でる。
「…」
「み、みぞれもん?どしたの?」
「…大丈夫ですから」
「…ありがと」
ラテさんの言葉は少し冷たいようにも見えたが、涙を流さないように必死にこらえていることが見て取れる。みぞれさんは本格的に冬の精霊を名乗るべきではない。もはや春の精霊だろ、とツッコミを入れたくなるほどの母性と優しさを見せつけていた。
「俺だって…俺だってhnと…」
ルカさんが二人を見てぼそっと呟いた後、思いっきり大根を切る(おでん用)。ここで俺、雷が落ちたかのような錯覚が起きる。間違いない。俺の出番だ。
そう思った俺は、ルカさんが包丁を置くタイミングを見計らって、思いっきり抱きつく。
「へっ!?いえもんさん!?」
ルカさんが驚いたかのような声を上げるが、そんなものお構い無しに俺はルカさんを思いっきり抱きついた後、撫でまくる。
「いえもんさんいいよッ。俺は兄なんだからこういう辛いことを背負うのが仕事なんだよ!」
そんな自分を卑下するようなことを言ったので、ムッと思った後、また抱きつきながら撫でる。
「ここで兄とかは関係ないの。俺達は仲間!励ましあって、高め合うものなの。そして、たまにでもいいから甘えるんだよ!このやろう!」
そう言って、整っているルカさんの髪をクシャクシャにしてやる。そうすると、ルカさんはへなっとした笑みを浮かべる。だいぶ人間に対しての警戒度が下がった。感心感心!
「ふふw戯れるのもいいですけど、ちゃんと火をみてくださいよー?」
めめさんがそういうや否や、戯れていた(6人)…6人!?そう思い、後ろを振り向くと、レイマリさんがガンマスさんによって甘やかされていた。
「ふふん!今回は私大活躍しましたよ!」
褒めて褒めて!と言わんばかりにれいまりさんの耳はぴょこぴょこと忙しなく動いている。
「よしよし。偉いですね〜」
「ふへへ〜!!」
…言っては悪いが、なんか、親子のように見えた。と、言うか、れいまりさんが会議でしたことは荒らしたことくらいなのでは?まあ、真相は闇の中だが…。
まあ、切り替えて。さすがに作りすぎたので、食べきれなかったら明日に回そう、そう話せば、レイラーさんは溜息をつきながら
「もしかして私…大きな冷蔵庫作らされます?」
という言葉にはノーコメントを貫いておいた。
俺達はテキパキと料理を机の上に盛りつける。今日はご飯かパンか選択制になっていたので、俺は和食を選んだ。まあ、お茶と相性がいいって言うのが1番だが、パンには限りがあるので、少し遠慮したのは内緒だ。そんなことを思ってしまえば当然──────
「私ご飯がいい〜!いえもんさんこのパン食べて〜!!」
心を読めるれいまりさんにパンを押し付けられる。俺がフラグをたてたのが悪いが、予想通りすぎて面白い。
「ちょっとれいまりさん!?お行儀が悪いですよ!?」
茶子さんは俺が迷惑だと思ったらしく、れいまりさんに注意する。
「別にいいですよ。俺は。食べたかったです。」
俺はと言うと、貰ったパンをそのまま食べていた。茶子さんもいえもんさんがいいならまあ、と言った感じで引き下がる。せっかく俺のためだったのが、無駄にさせてしまったみたいで申し訳ない。そう思ったが菓子さんが素早くフォローに入ったので大丈夫のようだ。
「ぜんさんと八幡さん?いえもんさんを切ろうとするのやめてください?」
突然ズザッと音と共に俺の真横にいた八幡さんにナイフが突き刺さる。
「やべッ」
そう言って、頭にナイフが突き刺さる。そのままの体制で八幡さんは倒れる。ナイフが突き刺さった額からは血が出る様子も、よく見れば刺さってもいなかった。
そもそも、いつの間にか後ろにいた2人に一瞬思考が硬直した後に驚く。スローリアクションだが許して欲しい。
八幡さんはいたたーと言いつつそのまま起き上がる。
「ちょっ鱗割れかけたんですけど?辞めてくださいよーめめさーん」
「そうそう!俺達は人間という御馳走が食べたかっただけですよ!」
2人はブーイングしているが、それをしたいのは俺の方である。身の危険を感じ、1番安全だと 思っためめさんの隣に移動する。
「あれ?私の隣がよかったんですか〜?」
…この煽りさえなければいちばん安全なのだが…
「やっぱりルカさんの隣行ってきます」
「別にいいですよ?ここでもwちょっとからかっただけじゃないですか〜w」
納得はいかないが、身の危険を案じて、俺はめめさんの隣にいることにした。後、何となく落ち着く気がしたから。
俺達の宴はまだまだ終わりそうにない。
ここで切ります!シリアスが多かったのでここで一旦ほのぼの入りまーす!皆さんのSAN値を回復させておいてください!
注意⚠️ここの小説の人たちには仲間に対する恋愛感情はありません。友情として受け取ってください
念の為言っときます!恋愛面での伏線はなんもありません!主従関係や、能力系でそう思わされることはあるかもしれません!でも!シラフではそんなこと思っていません!かもって断言しないのは、私にも後の展開が分からないからです!結末は決めてありますし、キャラの過去などを伏線として出したりはしてますが、結末までの道のりはわからないです!そもそもメテヲさん死亡やひなさんの裏切りを描きたくて少し足早になってしまいましたし…最初は依頼を数件達成してからにしようと思ってたんですけど…まあ、書いてしまったのはしょうがないので!うん!許して!
まあまあ、謝罪もしたことですしそろそろ終わっときます!
それでは!おつはる!
コメント
110件
食うなあああああと尊い...
殺意マシマシ意思バリカタナイフトッピングで草www
違うのは分かってるけどてぇてぇ!!!!!! いいなSrimiさんとgnmsさん可愛いわ znkpshtmnguは殺意マックスじゃんウケだ