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「…鈴木…ちゃん…、だ、大丈夫?」
「大丈夫に見えます?眼科行った方がいいっすよ」
「…」
食い気味に言い放たれて、少々怖気付く。
微妙に空いている扉と、唖然とした顔でしゃがみこんでいる鈴木ちゃん。
ねぇ、何があってるの??
チョモどこいった?
カメラ外でおもろいことしないでよ!www
「チョモ、来て」
砂鉄が鈴木ちゃんを手招きする。鈴木ちゃんは、先程よりも重い足取りで、カメラ内へ歩いていった。
んで?殺すとか言ってたのは何だったの?
個人情報はどうなるんだよ…
「僕らの復讐は、今終わりました。皆さんの個人情報は晒しはしません!ですが、この配信にログインした人の個人情報は、僕らの手の中にあると言うことを、努努、忘れないよう、お願いします…!」
鈴木ちゃんが作り笑顔で話す。それを俯いて聞いている砂鉄。
「警備王さん!色々、ありがとうございますぅ、もう終わったんで、安心してくださいっ!」
急にカメラ外にいる俺にフォーカスが当たったので、肩を跳ねさせてしまう。
「んふふ、ビビんなくていいじゃないっすかぁ!……でもほんと、巻き込んじゃってすみませんでした。」
「…僕らがメディアに出るのはこの配信が最後です!…これからは、もう、僕らが思う、普通の人生を歩ます。2人で、」
砂鉄が言った。
きっと鈴木ちゃんが余命宣告された約1年前にはもう、この配信の構成を綿密に計画していたんだろう。これから、生きる人生も。
「ということで!この配信を終了致します!」
その瞬間バーチャル空間の観客席がパラパラとエフェクトと同時に消えた。
「本当に!この1年間!いや、僕らの今までの人生!滅茶苦茶にした奴ら、絶対許さないからな!」
「僕らの人生は、お前らのせいでぐちゃぐちゃに狂った!少なくとも2人は!殺したものと思えよ?!」
画面を指さして、視聴者一人一人に語りかける。その言葉は、ネット上に砂鉄とチョモランマという人間が居なくなってもなお、ネットの伝説として語り継がれるだろう。
「以上!ふるはうす☆デイズの桑島サテツと!」
「渡辺チョモランマでした!」
そう言って配信はエンディングに入る。
彼らのネット人生は、完全に幕を閉じた。
ふるはうす☆デイズの事件の真相は、瞬く間にSNSで拡散された。
#真相をお話ししますの最終回が終わった、2日後、俺は砂鉄と鈴木ちゃんを警備室に呼んだ
今回ちょっと少なかったね
また書くね