※この物語はフィクションであり、
実在の人物及び団体とは関係が御座いません。
(自分だけが特別だと思うなよ! 僕だって闘えるんだ!)
吉祥寺駅前北口ロータリー前の雑踏に立つ、
不気味な騎士アバターを見据える。
その間も、明日美ちゃんは話を続けていた。
「最初、怖かったゲームが……最近、楽しく感じる時があるんです」
俯き、涙交じりの告白をした彼女が、
僕の胸にトンと額を預ける。
艶のある綺麗な髪から女の子らしい甘い香りがする。
「私もいつか、呪いに飲まれて……殺し合いの果てに、死んじゃうのかもしれません」
震える彼女の肩を、携帯を持っていない手で優しく包み込む。
なぜか頭が冴えている。
騎士アバターが、巨大マグロを解体する際に使う、
片刃の長い包丁を上段に構える様子が、
スローモーションに見えたけど、
恐怖なんて微塵も感じなかった。
「清******************
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