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──────Iれいまり視点──────
ゼンを奴隷にしてから5年ほど経った。相変わらず図書館に篭もり、知識を蓄え続けている。ゼンは奴隷、と言うよりもなんか、ペットみたいな感じで私の日常を騒がしくしていた。たまに、魔法の練習に付き合わせるが、魔力耐性が低いらしく、すぐに目を回してしまう。私の得た知識で判断するならば、ゼンは物理型なのだろう。
悪魔の中にも、3タイプあるらしい。魔法型、物理型、バランス型。魔法型は魔力が高く、魔法適性が高い代わりに、物理型に弱い。物理型は魔法を使わない攻撃を得意としている。代わりに魔法に弱い。バランス型は両方が使える代わりに、どちらも満足に扱えない。
と、言うことらしい。私は本来物理型らしいが、何十年、何百年も前から魔法、能力を使ってきたのだ。悪魔になって、本来備わっている魔力が増幅したのだ。なら、使えるのは必然。体が覚えているのだから。私は、そのための努力を怠ったことはない。まあ、まとめるなら、私は物理型からバランス型に変化した、ということだ。
…喋りすぎた。どうしても、自身の知っていることについてベラベラ話してしまう。この癖をどうにかしないとな、と自己反省を行う。
さて、話を戻そう。
私は今、図書館にいる。隣にはゼン、目の前には本───それが日常であったが、どうやら今日は違うらしい。
それは、本来の物語ならまだ出会うはずのない人物。いや、それは今更だろう。私が変わったことによって、物語は少しずつ変化している。それを再認識させられた所で、私は現実へと思考を傾けた。
「───お願いします!!お力をお貸しください!!」
「椎名は忙しいんだよ!さっさと帰って!」
「そ、そこをどうにか…!!わたすにできることはなんでもしますからぁ…!!」
「ちょ、騒がないで!?」
うるさい話し声。それはゼンの警告の言葉と情けない声を出す悪魔。一人称が独特なことと、声によってまだその姿を見ていないが、誰だかわかってしまう。
「ゼン、ここ図書館。」
私がゼンに注意をする。ゼンはやべ、といった表情を浮かべ、固まる。ゼンの真下で土下座していた彼女は私の声に気づいたらしく、一瞬で私の元に駆け寄って、両手を握って、縋るように言う。
「あ!『静寂の執行人』様!!」
「…は?何それ?」
てっきり椎名と呼ばれると思っていたが、まさかのよく分からない名称を呼ばれたことに思わず素の反応が出る。が、構わず彼女は話し続ける。
「わたす茶子って言います!で、早速お願いなんですけど、死の悪魔を召喚して貰えませんか!?」
「…うん、一旦落ち着いてくれませんか?」
「話を聞いてくれるんですね!?ありがとうございます!!」
本当に話が飲め込めず、私は話を聞くことになってしまう。なんだか嫌な予感がしつつ、さすがに図書館で騒げないので、私達は私の家へと向かう。
「…広いですね〜!」
茶子さんが私の家を見て一言。たしかに私の家はそこそこの広さがある。まあ、中には本しか無いわけだが。魔導書なんていくらあってもいい。特に、魔力が低コストで使えるものを中心に集めている。次のルートでどんな種族になるか分からない。最低限魔力がなくても使える魔法は覚えておきたい、というのが本音。まあ、そんなことを他の人に言うわけにはいかないので、少しぼかして話す。
「図書館以外にも本をずっと読んで知識を得たいので、そのために家を広くしてるんです。」
「へー!勉強熱心ですね!」
なんて、茶子さんは納得してくれたらしい。少しほっとしつつも、とりあえず家の中で散らかってない部屋をセレクトし、ゼンは部屋の外で待機させつつ、私と茶子さんはソファに腰をかけながらようやく話が始まる。
「───で、何故私のところへ?」
私が早速聞けば、茶子さんは意を決したように話し始める。
「わたすは、悪魔の中でも珍しく双子なんです。」
そんなことは知っている、と言いたかったが、なんで知っているのか、という話になるので黙る。茶子さんは丁寧に話してくれるらしく、様々なことを話してくれる。
簡潔に言うならば、死んでしまった妹を蘇らせる手伝いをして欲しい、との事。
それを聞いて思い出す。そういえば物語ではすでに茶子さんの双子の妹、菓子さんは既に死んでいたことを。なるほど、今回はまだ本編が始まる前だから、もしかしたら助けることができる、ということか。私が変わったことで、こういう所まで干渉できるのか、と思いつつも、はっきりした意志を声に乗せる。
「無理です。あなた、私のことを知っているなら分かりますよね?私は知識を溜め込んでいます。死者蘇生が禁忌魔法であることを知ってます。」
「───あなた、真面目なんですか!?そんなことを律儀に守ってる悪魔なんて初めて見ました!」
「…とにかく。私は協力しません。私にメリットもないですし。」
そうキッパリ断ると、茶子さんは先程まで涙を貯めて訴えていたのに、突然スっと押し黙る。いきなりここまで反応が変わることに驚き、私もまた押し黙る。
しばらく沈黙がつづていると、先程の明るい印象とは程遠い、圧のある表情で、静かながら、力のある声で話し始めた。
「あなた、無自覚ですか?ゼンって子に肩入れしてますね。まあ、あなたについてはあらかた調べさせてもらいました。知識にほとんどの時間を使っているのになぜだか戦闘もお強い。今まで3回戦ったみたいですね?しかし、1回は奴隷にし、残り2回は普通に殺している。このことから見るに、必要がなければ殺すみたいですね?ゼンが生かされたのは戦闘を避けるため、と考えているみたいですが、それは本心じゃないみたいですよ?どうやら心の中ではゼンって子を相当大切にしている。それに、さっきからあなたの反応。未来を知っているのでは?もしくは、もっと他の何か。さらに言うならば、力の強さについても考えてみました。そして、ひとつの可能性を。あなた、まだ生まれて自称6年ですが、本当はもっと前から生きていたのでは?確か椎名さんは生まれた時に下界におりて、契約を受けたのでは?その証拠に額にうっすら刻まれた紋様。まだ消えてないみたいですね。まあ、つまり言いたいのは、あなた入れ替わったのでは?良く考えれば、その時から性格が変わったとラテさんからも聞きました。このことから、あなたは椎名さんと入れ替わった椎名ではない悪魔、いや、人なのではないですか?」
早口でまくし立てるように話す。途中、聞きづらいところがあったが、わかったことがある。茶子さんは馬鹿などではなく、馬鹿なふりをした悪魔。私と同類ということだ。しかも、正確に私の状況を当ててきた。───言われなくてもわかる。これは脅しなのだと。
茶子さんはようやくいい終わったらしく、パッとまた表情を明るくする。けど、私は同じ目で茶子さんを見ることができなかった。
「てことで、協力してくれませんか?『れいまり』さん?」
「……脅しですか?」
「いやいや!そんなことをするつもりはないですよ!わたすはただ、すこーし協力して貰いたいだけですよー!」
「───協力します。代わりに、条件を出させてください。」
「できる限りなら。」
「あなた、どうしてそこまで?」
そう聞けば、茶子さんはぽかんとした表情を浮かべた後、ニヤリと怪しい表情を浮かべる。
「私は、ただ、星の導きを聞いただけですよ。そーれーと、長年の勘、てやつです。」
「…まさか、あなた、何年生きてるんですか?」
「うーん、そうだな〜。100は超えてるよね。定期的に死んだフリしてるから詳しくは覚えてないけど。」
「───化け物ですね。」
「能ある鷹は爪を隠す、ですよ!馬鹿な方がぜーったい生きやすいですから。…あ、れいまりさん?いや、椎名さん。星の導きがあらんことを。」
茶子さんの目に、一瞬星が宿ったように見えた。
ここで切ります!茶子さんの長文セリフ…まーじで思いついたものをポンポン書いてるので、文章的におかしいものが多いですが、茶子さんもまた、おもいつきで話してるので支離滅裂でも許してください!てか、あの文章をちゃんと読んでる人はいるのか?あれだけで600文字あるし、そのせいで今回3000文字超えちゃったんですけどね…。
ちなみにまあ、多分本編で出さないのでバラしますが、茶子さんは1000年は菓子さんと一緒に生きてきました。能力は星と書いてスターですね。占星術、というものがあり、星を使って本質を見極めています。また、長年生きているからコネなどがありがちだと思われますが、何回か死んだフリをしているので、人生リセットして、みんなの認識では茶子さんは20年ほどしか生きていないと思われてます!
ちなみに、茶子さんが頭脳、菓子さんが戦闘にしてみました!意外性があるようにしたかったのでね!茶子さんの欲は生存欲と依存。ただただ生きたいという欲と菓子とずっと一緒にいたいという欲ですね!
それでは、おつはる!
コメント
8件
茶子さんが脅してるの見たこと無かった… 面白いッッッ!!誰がどう見ても面白い!!!
茶子さんとかれいまりさんとか天然っぽいイメージの人が頭いいの好き