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翔太side


とある日の正午頃、涼太の部屋のドアが半開きになっているのに気がついて近寄るとほんの少し部屋が見えた。綺麗に整頓されている部屋、けれど机の上に置いてある小さな箱が目に入った。


翔「片付け忘れたのか…?」


部屋に入り箱に手を伸ばす。


翔「え、なんでこれが。」


気になって箱を開けると、中に入っていたのは俺が吐いていた花だった。紫の花、白の花、そしてゆり、全部が綺麗に仕舞われていた。


翔「えっ、ちょ、涼太〜?!」


混乱した俺は勢いよく階段を駆け下りて涼太の元へ向かった。





涼太side


翔太が2階から駆け下りてくる音が聞こえる。コケなきゃいいけど。

勢いよくドアが開いて、驚いて目をやると翔太は混乱交じりの表情で俺に話しかけた。


翔「ねえ涼太?!」

涼「うん?どうしたのぉ?」

翔「これ…ってさぁ……?」


翔太が持ってきたのは小さな箱。蓋を開けるとその中には紫色の花と白い小さな花とゆりの花がひとつずつ丁寧に入っている。


涼「あれ、なんで持ってんのぉ?」

翔「こっちのセリフだよ!!」


あれは俺が記念にと思って保管していた翔太が吐いた花のドライフラワーだ。朝見て机の上に出しっぱにしていたのを見つけた翔太が気になって開けちゃったんだろう。


涼「まー、やっぱ記念にと思ってー。」

翔「なんの記念だよッ!!」

涼「うーん、翔太と付き合えた記念?」

翔「はぁ…?わけわからん…。」

涼「だってさぁ、そのお花たちのおかげで翔太が俺の気持ちに気づいて受け入れてくれたからぁ、今こうして付き合えてるんだよ?そんなキューピットみたいなお花ただ捨てちゃうなんて勿体ないじゃん。」

翔「………そ。」


翔太は白い肌を赤色に染めて、ゆっくり歩み寄ると俺の隣に座った。


翔「…これ、返すわ。」

涼「んふふ、ありがとう。ずっと大事にするね。」

翔「っ〜!しなくていい!!!」



After story END

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