続き…
ら「ん…」
ヴァン「おや?目を覚ましたんだね」
ら「…」🔗ジャラジャラ
ら(まだ鎖も繋がった状態か)
あれからどれくらい時間が経ったのだろうか
ら「ッ頭が…ふらふらする…」
ヴァン「血を吸ったから貧血になったんだろう」
ヴァン「今、水を持ってくるから少し待ってなさい」
🚪バタンッ
ら「ふぅ…」
これから俺どうなるんだろ
まさか一生ここに閉じ込められる…
…なんてことは考えたくないな…
ら「イタッ」
首筋辺りに痛みが走る
ら「ッ確かここヴァンさんに噛まれた所か」
ら「この部屋鏡無いからどうなってるか分からないんだよなぁ」
ら「んー…」
らだおが噛まれた所を触っていると…
🚪ガチャッ
ら(ビクッ!?)
ヴァン「私に噛まれた所を触って、どうかしたかい?」
ら「いや、べ別に…なんとも」
ヴァン「?」
ヴァン「なんともないことはないだろう」
持ってきた水を机に置き
ヴァンダーマーがらだおの首を確認する
ヴァン「あぁ傷を消すのを忘れていたね」
ヴァン「これが痛くて触って確認していたのか」
ら(全部見透かされてる…)
ヴァン「…少し我慢してね」
ら「え?」
ヴァン「ペロ 」「ジュルル」
ら「ウウッ」
ドンッ💥
ら「何するんですか!」
ヴァン「おっと、これは失礼」
ヴァン「でも痛み無くなったでしょ」
ら「え?」
あれ?ホントだ
ら「痛くない…」
ら「どうして?」
ヴァン「それは、吸血鬼の唾液には傷を治す効果があるからね」
ら「なるほど」
ら「…ありがとうございます?」
ヴァン「どういたしまして」
噛んだ張本人だし、ありがとうございますは違う気がするけど…
それより確認したいことがあったんだ
ら「あの、ちなみに俺これからどうなるんでしょうか」
ヴァン「んーそうだな」
ヴァン「らだお君には、5日間ここで一緒に過ごしてもらうよ」
ら「5日間ですか?」
ヴァン「そうだ 」
てっきり一生!なんて言われるかと思ったけど、5日間なんだ…
…でもなんで5日なんだろう?
ヴァン「…ちなみにらだお君」
ヴァン「おもしろい話をしてあげようか」
ら「?」
あるところに吸血鬼がいました。その吸血鬼は1人の人間に恋をしました。しかし住む世界が違うため、その人間と結ばれることが出来ないと吸血鬼はひどく落ち込みました。それでも吸血鬼は諦めることが出来ず、その人間を連れ去り、吸血鬼に転化させ一生幸せに暮らしましたとさ。
ら「それ…おとぎ話ですか?」
ヴァン「いや現実の話だ」
ら「え…」
ら「人間から吸血鬼になる…」
ら「ありえない」
ら「そんな話聞いたことないです」
ヴァン「人間が知らないのも無理ない」
ヴァン「この情報は吸血鬼ギャングしか知らないことだからね」
ら「…でもなんで俺にその話を教えてくれるんですか?」
ヴァン「だってらだお君…」
ヴァン「君は吸血鬼になるんだから」
ら「はい?」
え、どういうこと?
理解が追いつかないんだが、
ら「??」
ヴァン「そういえば、まだ吸血鬼になる方法言ってなかったな」
ヴァン「人間が吸血鬼になるには、
①吸血鬼に直接血を吸われること
②5日間連続で血を吸われることなんだ」
ら「!」
ヴァン「らだお君は私に直接血を吸われた」
ヴァン「つまり、らだお君の吸血鬼化はもう進行しているんだよ」
ら「そ、んな」
ら「血が欲しいなら輸血でいいじゃないですか!?なんで俺自体なんですか」
ヴァン「…」
ヴァン「分かってないなぁ らだお君」
ヴァン「君が欲しいからに決まってるだろ」
ら「ッ」
ヴァン「まず1日目の吸血が終わったから後4日になる」
ヴァン「ついにらだお君が私と同じになるなんて最高じゃないか!とても待ち遠しい…」
ら「クッ…」
ヴァン「…くれぐれも逃げようなんて思うんじゃないぞ」
ら「…」
吸血鬼に転化する前になんとかしないと…
吸血鬼化まで残り4日…
…続く
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