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少ししてハッとした僕は思い切って声をかけてみる。
「あなたが緑神様ですか…?」
すると緑神様は振り向いた。
「…そうだよ、あなたは…旅人?」
「あ、はい!おじいさん に言われて、挨拶に来ました。」
「そっか、分かった。…もう行ってもいいよ、」
緑神様は、どこか悲しげな目をしていた。それを見て僕は咄嗟に言ってしまった。
「あの!一緒に、旅しませんか!」
「え、?旅…?」
先ほどのクールな顔とは裏腹に、驚いている顔は、幼い子どものようだった。
「じ、自分と、ですか?」
「うん、一緒に旅したら楽しいかなって、神様には余計なお世話かもしれないけど…どうかな?」
「…分かりました。一緒に行かせてください。」
「そういえば、あなたの名前は?」
「ドズル。旅人だよ。」
「…よろしく、ドズルさん。」
「ただ…一つお願いがありまして…」
「なに?」
「この村の奥の洞窟に、少し前からモンスターが出るようになって。」
「モンスター!?」
「はい、だから解決を手伝ってほしいんです、」
僕は緑神様の手を掴んで言う
「もちろんだよ!」
白い肌に綺麗な翡翠の瞳。
そして緑神様、…いや、おんりーは、なんとかしてこの村から出ると言ってくれた。
確かに信仰が強そうだったし、色々と大変なのかもしれない。
…僕の不思議な旅は、ここから始まった。