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こんばんは、奏佑です!
今回タイトルを考えるのに
ちょっと人に手伝って
もらったんですけれども、
願ってごらん、叶えるよとかいう
案を出してきやがりくださいまして
笑いが止まりませんでした、(
以上、ちょっとした裏話です。()
今回少し長くなっておりますので
お時間のある時にどうぞ!
※ 御本人様には一切関係御座いません。
ー
【 黒side 】
白「 ぐす…ッ…、ずび…っ…、 」 ( 泣
水「 …初兎ちゃん…ご飯食べなきゃ…、 」
白「 いやや…、いらん…っ、 」
赤「 ほとけっちも一昨日から一睡もしてないでしょ、寝なよ… 」
水「 寝てられないよ、こんな時に… 」
あの騒動から2日。
どこかの部屋が大爆発して建物は全壊。
俺たち4人は建物から脱出することが
できたものの、まろとないこはあれから
行方不明のまま。
初兎はそれから一切食べ物を口にしないし
ほとけは毎晩玄関前に座って
一睡もせずに2人の帰りを待っている。
赤「 あのさぁ…、それで2人とも倒れたらどうすんのさ 」
そんな説教じみたことを口にしながら
俺が見ている限り
りうらだってろくに寝ていない。
黒「 …初兎は飯食え、りうらとほとけは寝ろ 」
「 まろとないこ帰ってきたら怒られんでお前ら。飯食え、ちゃんと寝ろってな 」
白「 だって、ゆうく…、 」
黒「 …そう簡単に彼奴らがいなくなるわけないやろ 」 ( ぎゅうっ
「 大丈夫や、絶対帰ってくる 」 ( 撫
2人を抱き抱えて頭を撫でると
子供のように声を上げて泣き始めた。
白「 ゔ…ぁ、ッゆうくん…、 」 ( 泣
水「 っ…ゔ~ッ…、 」 ( 泣
黒「 …りうら、お前もおいで 」
赤「 …、 」 ( ぎゅっ
黒「 なぁ初兎、俺らにとってまろは恩人やもんなぁ 」
「 りうらとほとけにとって、ないこもそうなんやろ 」
水「 ないちゃん…っ、いなきゃ、僕たちもうとっくにタヒんでた…っ…、 」
黒「 うん、俺らも同じ 」
「 …生きてるよ絶対。俺らのボスやろ? 」
「 大丈夫、大丈夫…、 」
自分への暗示ともいえるその言葉を
何度も何度も繰り返し呟く。
そうしている間に
初兎とほとけは落ち着いたようで
目を涙を溜めたまま眠ってしまった。
黒「 …りうら 」
赤「 …ん、 」
黒「 今、あの場所は出入り出来ないよう規制がかかってる 」
「 捜査途中やからずっと見張りもおる 」
「 …覚悟、あるか? 」
赤「 …当たり前でしょ、そんなのも出来なきゃ殺し屋なんて務まんないよ 」
黒「 ふ、そらそやな笑 」
「 明日、初兎とほとけが起き次第乗り込むぞ 」
赤「 うん 」
黒「 くぁ…、今日はもうこのまま寝るか 」
赤「 あ…じゃありうら毛布取って…、 」
黒「 いいいい、 」 ( ぐいっ
赤「 わ…っ、 」
黒「 わかってんねん、いまおまえ離すと寝んくなるやろ… 」
「 おやすみ…、 」
りうらの膝の上に頭を乗せて目を瞑ると、
俺もすぐに眠りについた。
「 っ…ばか、ちょっとは危機感持ってよ…、 」
意識を落とす寸前、上からそんな声が
降ってきたような気がした。
ー
翌日目が覚めると、俺たち四人を
包むように大きな毛布がかかっていた。
黒「 …、? 」
『 りうらか…、?いや、でも此奴は… 』
りうらが逃げないように、と
膝の上に頭を乗せて寝た為
此奴は動けないだろう。
初兎とほとけも腕の中から
動いていないし…。
黒『 だとしたら誰が…、 』
「 ん、起きた?おはよう 」
黒「 起き…、た… 」
「 …まろ…、!?! 」
白「 んぅ…まろちゃ…、? 」
水「 あにきうるさい…、 」
赤「 んん…、 」
黒「 ちょっ、起きろお前ら、!!まろ帰ってきたぞ…、!? 」
白「 ッ…まろちゃん…、!? 」 ( がばっ
水 ( どさっ「 ったぁい〜…っ…、初兎ちゃん急に起きないでよぉ… 」
青「 ふはは、笑 ひでぇ寝癖笑 」
水「 ……いふくん…、!?っ、ねぇ、ないちゃんは、!? 」
青「 …部屋 」
まろがそう言うと、ほとけとりうらは
ばたばたと足音を立ててまろの部屋へと
向かっていった。
白「 まろちゃぁん…、 」 ( ぎゅうぅ
青「 なんやも〜…、笑 俺やって怪我してんねんからあんま力入れんといて…笑 」
白「 ごめんむりぃ…っ、 」
黒「 まろ、お前なんでもっと早く帰ってこなかったん…、? 」
「 つかこれ、火傷の跡…、 」
青「 …実は、 」
〜
【 青side 】
俺が頷いたのを確認すると、
ないこはすぐにホルスターから
銃を取り出して男の背後にあった袋に
発砲した。
青「 ちょっ、袋の中身何入ってるかわかんないんやから無闇に発砲せん方が…、 」
桃「 まろ、今だけでいいから俺の言うこと聞いて 」
青「 …おぉ…、? 」
桃「 あの袋の中身、空中にぶち撒けてくんない? 」
青「 え? 」
「 …あの袋の中身はなんなん、? 」
桃「 それもあとから 」
青「 …わかった 」
桃「 できるだけ彼奴の周りにだけ撒いて 」
「 撒いたらすぐ戻ってきて、いい? 」
青「 りょーかい 」
何か策があるようで、
ないこに言われるがまま行動する。
大股で6歩前へ進んで一番手前にあった
大きな袋を手に取り、そのまま近付いて
例の男の頭上に中身をぶち撒けたあとに
ないこの隣まで素早く下がる。
〔 っ、おまえ…、何故この袋を…っ、 〕
桃「 丁寧に袋にシール貼ってあんだもん 」
「 使う他ないでしょ 」
青「 シール…、? 」
男の目の前に捨ててきた袋をよく見ると、
’ 黒砂糖 ‘ と書かれた シールが
貼られていた。
青「 まて…、ないこ、まさか…、!! 」
俺が気付いた時にはもう遅かった。
ないこは俺を庇うように目の前に立ち、
引き金を引いた後すぐに俺を入口の方へと
力いっぱい突き飛ばした。
青「 ないこ…、!!! 」
ないこの口が微かに動いたが
爆発音に呑まれるように無音のまま、
炎の中に消えていった。
ー
白「 え…、それじゃあないちゃんは…、 」
水 ( ぱたん…っ「 …いふくん 」
「 …なに、あの火傷…、あんな酷い跡、今までなかったよね 」
青「 …爆発の後、俺は丸一日意識を失ってた。 」
「 目が覚めてから急いでないこを探した、…見つけた時、ないこは瓦礫の下におって 」
「 そっから出してここに連れてくるまで…だいぶ時間かかってもうた 」
黒「 その、袋に入ってた黒砂糖…って、石炭粉のことか、? 」
白「 石炭粉…、? 」
青「 そう、石炭粉。 」
黒「 石炭を粉にしたやつ、この業界じゃ爆発を引き起こすのによく使われるものや 」
「 火薬じゃ使い道が限られとってばれやすいから、黒砂糖なんて隠語まで使ってそれを扱おうとする 」
白「 …その大量の粉に発砲したから、大爆発が起きたってことか…、 」
『 これで、二度もないこを危険に晒した 』
『 これ以上ないこを私情に巻き込んで 怪我をさせる訳にもいかないから、もういっそのこと_ 』
そんな思考をまるで読み取ったかのように
りうらが口を開く。
赤「 …馬鹿なこと考えてないよねまろ 」
「 自分が近くにいるとないくんに怪我させるから離れようなんて 」
「 そんなことしないよね? 」
青「 …、 」
赤「 …っ、黙るなよ、! 」
「 1週間と少しだけど、りうらもそれなりにまろのこと見てきたんだよ! 」
「 まろがないくんをどう思ってるかなんてとっくのとうにわかってんの…、! 」
「 だから…っ…、!! 」
ぐっ、と唇を噛み締めたりうらを
あにきが宥めるようにして
別室に連れて行った。
どうしてか、徐々に視界がぼやけていく。
水「 …ないちゃんの気持ち、もう聞いたんでしょ? 」
青「 …きいた、 」
水「 あんな酷い火傷跡顔につけてまで守ってくれたんだよないちゃん 」
「 …男として責任とらないとだめなんじゃない? 」
青「 わかってるよ、おれだってそんなんわかってんねん…っ…、 」
「 乗りこえなあかんこともしっとる、けど…っ、どうがんばったってあん時のトラウマが脳裏によぎってくるしい、 」
白「 …まろちゃん…、 」
初兎が俺の背中を撫でると同時に
後ろで扉の開く音が聞こえた。
水「 初兎ちゃん、ちょっとそのままいふくん撫でといて 」
白「 ん、わかった 」
水「 いふくんも。僕が戻るまで少し休んでてね。 」
そう言い残して何処かへと向かって行った。
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