テラーノベル
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「モモ―!アオと3人でプリクラ取りに行こ!」
「プリクラの次はラーメンね!!」
リリー(港 リリカ)とアオが、学校終了のチャイムと同時にあたしの席へと走ってくる。
そして机に同時にバーン!って両手をついた。
「いいけど、あたし今マジ金欠…」
現役JKに金欠はあるある。
あたし、最近買い物し過ぎかも。
「だいじょーぶだいじょーぶ!今回もアオっちの奢りだから!」
「いやリリー!?だからうちは奢らんて!!」
アオとリリーの会話を聞きながら、あたしは思う。
なんか背中がむずむずする。
なんでだろう?
昨日ちゃんと体洗ったし…
汗は体育後すぐに拭いてるし…
思い当たることがない。
「おーい、モモー!聞いてる―?www」
「モモー!www」
リリーとアオの声で我に返るあたし。
「ごめんめっちゃボーっとしてたわ…」
「いやー、モモってやっぱり希少生物だよね」
「うんうん」
「え、2人揃ってどういうこと!?」
「あんたずーーーーーーーーーーーーっと唸ってたよw」
…マジですか?
それ以前に希少生物って、あたしが希少生物ってこと!?
あたしは普通に人間の現役JKですが!?
「う、嘘ついてないよn…」
「私が嘘つくように見える?」
あたしがセリフを言い終わる前に、リリーが答える。
リリーは見た目が『姫カット文系女子』。
で、中身が『超ギャル』。
どんなときでも、約束したことは絶対に口にしない。
それに、今までで嘘をついているところを見たことがない。
「うっ…見えないね…」
「さー、そんなこと言ってないで行くよー!お店しまっちゃう!」
「全然そんなことじゃないよ、うち奢らないって言っとるでしょ!」
気づいたら、周りにはもう誰もいなかった。
あたしも慌ててバッグを肩に背負い、3人で一斉に廊下へと駆け出す。
廊下は走らないー!っていう先生の声が背中越しに聞こえた気がしたけど、今はそんなことどうでもよかった。
「お腹空いたし、最初にラーメン食べに行こ!」
「「さんせ―い!!」」
「何ラーメン食べる?」
「モモは味噌ラーメン大盛りじゃない?」
「え、なんでわかるの?正解なんだけど」
「「www」」
親友組3人で食べるご飯はやっぱりめちゃくちゃ美味しかった。
今思うと、ラーメン食ってる間にも、プリクラ取ってる間にも背中に違和感は残ってたんだろうけど。
遊ぶことに気を取られすぎて、あたしは背中の違和感を寮に帰ってから思い出した。
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